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三ノ峰~禅定道・八反滝~桧峠

 16時半に三ノ峰を下山、長瀧寺から神鳩宿までの鳩居峯を一望しながら下ってゆきました。


東側には、夕焼けの御嶽山。


西日に念仏をお称えしました。


18時半、銚子ヶ峰着。白鳥西IC辺りの灯が見え、遠くの夜景は霞んでいました。


ヘッドランプ点けて下り、19時に神鳩ノ宮避難小屋着。中天に半月。神鳩宿本地・虚空蔵菩薩に般若心経とご真言をお唱えし、食事済ませて寝袋に入りました。夜中、ウンコがしたくなりました。昔はこの小屋にもトイレがあり、ウンコをこらえながら必死の形相でおたけり坂を登り、此処のトイレを使わせていただいたことがありますが、今はトイレはなく、携帯トイレを使って自分で持ち帰るようになっています。携帯トイレを使わせていただき、糞入り袋はリュックの中へ。人間は所詮、糞袋。山に登って清浄になったつもりでも、野山に平気で便を垂れ流しているようでは餓鬼畜生と異なりません。
「鄙極の罪人は、羞なく耻なくして畜生の法を習い、白浄第一の荘厳を棄捨す。」(「摩訶止観」)
白山の神仏の清浄の気を受けて、己れの内にある地獄・餓鬼・畜生の心を、少しでも清めてまいりたいものです。
 翌3月25日朝6時前に小屋を発ち、別山が拝める処まで登ると、東の山の端より日が昇ってきました。


朝焼けの別山と三ノ峰に般若心経読誦。


6時半に下山、南方に毘沙門岳や西山を拝み、石徹白へ、さらに桧峠へと続く美濃禅定道を一望しつつ「おたけり坂」を下りました。


7時半前に大杉参拝。


泰澄大師が熊に教えられて見つけた熊清水は、まだ雪の下。今清水社にて本地・地蔵菩薩にお参りし、雪に埋もれた谷を降下。雪の割れ目に水が流れており、熊清水から流れる水で洗面し喉を潤しました。崩壊地から倉谷へ下り、谷沿いの雪上を行道。


古の禅定道は、「こりとり場」で倉谷を渡り鍋倉平へと袈裟がけに登ってゆくのですが、谷の両岸には雪の壁、斜面の雪崩も危険なので鍋倉平へは登らず、石徹白川合流地点の倉谷橋まで下りました。


橋は、二m近くの分厚い雪に覆われていました。


 林道の雪上を歩いてゆき、後方におたけり坂のカムロ杉や母御石山、前方に念仏坂や美女下平を望みつつ行道。



9時前に初河谷出合着、芦倉山を見上げつつ、八反滝へとかんじき履いて登ってゆきました。


滝までに谷を六回ほど渡渉しなければなりませんが、谷の両岸は雪の壁。雪庇になって谷への降り口が分からぬ処もあり、ジャブジャブと谷を遡上。雪崩跡や谷上の残雪は雪固く割れ目もあり、リュックは置いてアイゼンに履き替え、慎重に登ってゆきました。


ズボンはドロドロになり、最後は谷を遡上して10時すぎに八反滝へ。


滝の御前で滝音に負けぬよう般若心経とご真言・ご宝号をお唱えし、白山有縁の一切衆生の七難即滅七福即生と、白山仏法興隆を祈願しました。


 来た道を戻り、初河谷から八丁坂へ。疲れた体でこの坂を登るのは、古の白山登拝者たちにとってもキツかったことでしょう。正午前に犬石着、美女下平まであと少しです。


樹間に芦倉山や母御石山を拝みつつ一休み。美女下平に出て雪上を南下、斧石(よきいし)はまだ雪の下。浄安杉に掌を合わせ、13時前に中居神社へと下りました。



参拝し、白山権現のご加護に感謝。神社からさらに南へ歩を進め、注連張の彼方に母御石山と三ノ峰を遥拝。


大師堂へと歩いてゆく途中、天狗山と芦倉山が拝めました。


大師堂境内には、まだ厚い雪。


般若心経と虚空蔵菩薩ご真言、白山権現および泰澄大師ご宝号をお唱えしました。虚空蔵菩薩は、かつて別山平の加宝社、神鳩宿、そして中居神社大宮殿に祀られていました。大師堂の虚空蔵菩薩さまは、明治の神仏分離で中居神社から難を逃れてご遷座されたのでした。
 大師堂から桧峠を目指して行道。石徹白の車道は、細い道はまだ厚い雪に埋もれ通行不能。北方におたけり坂から神鳩宿、母御石山、さらに三ノ峰、別山を遥拝。


重いリュックを背負い汚れたズボンで桧峠へと車道を登っていると、車に乗りますか、と勧めてくださる方がいました。桧峠まで歩きたいので、と伝えると、がんばってね、とリンゴをくださいました。桂清水で洗って、いただきました。14時半すぎに一之瀬社跡参拝、金剛童子が祀られていたようです。


金剛童子は、美濃禅定道では前谷の床並社、長瀧寺の金剛童子堂にも祀られ、神鳩にも祀られていたようです。峠へと車道を延々登ってゆき、車道を離れて旧桧峠へ。15時半、旧桧峠のお地蔵さまに参拝、急斜面を越えて旧峠のお地蔵さまが見えると、いつも感動します。


雪上を歩いて桧峠の泰澄大師に参拝。


3月13日にはまだ下半身が雪に埋もれていた大師は、ようやく足元までお姿を現わされました。昨年(2017年)7月に奉納した障害者施設で作った陶製湯呑は、積雪に堪え無事でした!熊清水の下で汲んだお水をお供えし、観音経読誦。白山の為、白山有縁の生きとし生けるものたちの為、白山仏法興隆の為に、さらに歩み続けてゆく決意を新たにしました。
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松樸裏

Author:松樸裏
自由と孤独を愛するアウトサイダーと、万物の母たる大自然との一対一の対話
2006~奥美濃の藪山を登り始める
2009~白山三禅定道を毎年登拝
2016~19白山美濃馬場の古の山伏の行場「白山鳩居峯」のうち五宿を毎月巡拝、以後随時巡拝