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鳩居峯中三宿巡拝~雪上ラッセル 下

(承前) 
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東には鷲ヶ岳をはさんで御嶽・乗鞍 南東には歩いてきた尾根と恵那山
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白山三所権現の本地は観音・弥陀 垂迹は御前峰が伊弉冊尊(イザナミノミコト)・伊弉諾尊(イザナギノミコト)の陰陽二神
別山が天忍穂耳尊(アメノオシホミミノミコト)で大汝峰が大己貴命(オホナムチノミコト、大国主神)とも 御前峰・大汝峰が菊理媛神(ククリヒメノカミ)・伊弉冊尊
別山が伊弉諾尊とも伝わる いずれにしても白山は幽顕・陰陽の神々の
対立と融和の象徴だ だが何よりもこの三山を中心に
周りの山々を従え両翼をいっぱいに広げ 白く輝きわたるこの山を創られし
お方こそは讃えられてあれ 三山に拝む善思・善語・善行を
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今日は西山・毘沙門岳は諦めて 三ノ宿よりラッセルしつつ下る五十センチの雪を
白山と大日ヶ岳の右側に 立山を拝み下ってゆく
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一歩ごとにひざまで埋まり時折雪に座る 尻は足より面積広くあまり沈まぬ
麓に見える干田野の集落目指し 鷲ヶ岳や北アルプス望みつつ降っていった
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雪の作業道より四宿目の多和ノ宿がある 西山と毘沙門岳の鞍部を見上げた
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三ノ宿からラッセルすること二時間 湧水の下にようやく見えた地面が
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さらに三十分下り蓮原川に出ると 作業道の雪もまばらになった
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三ノ宿から歩くこと三時間 野人を迎えてくれた向山
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干田野の集落に出て北へと行道 神明神社より西に見上げた西山
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南西~南に三ノ宿~二ノ宿と連なる 歩いてきた鳩居峯の尾根
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高台の干田野より前谷へ下り 日没頃参詣した前谷白山神社へ
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この一帯の前田遺跡は 縄文時代中期後半頃の土器や
石斧(せきふ)や石棒(せきぼう)や御物石器 硬玉製の垂飾などが出土した処だ
約四千五百年前の当時 剣ヶ峰溶岩ドームはまだ存在しなかったが
御前峰・大汝峰・別山はほぼ今と 同じ姿で鎮座していた
縄文人たちも狩りや木の実採りなどの際に 山の中から白山を拝んだろう
白山は四千七百~四千四百年前にも噴火している(日本活火山総覧(第4版)) 彼らは白山に畏敬の念を抱いていたろう

前谷川と長良川の出合より西に見上ぐ毘沙門岳 すでに日は沈み薄暗い
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長良川沿いに南下し正面に 二ノ宿辺りの尾根を見上げた歩岐島より
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麓は雪少ないが山の上には けっこう雪が積もっていた
ヘッドランプ点けて行道し 入峯十時間半で長瀧寺に戻った
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かんじきも鈴もなしで無事に 下山できたことを感謝した
南無白山妙理大権現王子眷属 よろしくお願いします来年もまた
鳩居峯巡拝の日はいつも 朝から何も食べないことにしている
藪も雪も深い峯中で 野糞など垂れてる暇はないからだ
前日には白山権現講式を行じ 読経礼拝し白山三所権現王子眷属を讃う
下山するまで一日喰らわず 峯中で我を砕かれてただ白山を讃える
山の庵への帰路昨年できた バウムクーヘンの店の自販機に寄った
当地の米粉で作った厚みのあるミニバウムを 買って帰庵後おいしくいただいた
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松尾如秋

Author:松尾如秋
自由と孤独を愛するアウトサイダーと、森羅万象を統べているものとの一対一の対話
白山と、白山に育まれているすべてのものへの讃歌
2006~奥美濃の藪山を登り始める
2009~白山三禅定道を毎年登拝
2016~19白山美濃馬場の古の山伏の行場「白山鳩居峯」のうち五宿を毎月巡拝、以後随時巡拝