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春日居~甲斐一宮~釈迦堂放浪

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令和五年(2023)十一月二十日朝 石和温泉の宿から北へと歩いてゆき
参拝した高倉宮 社殿に祀られている神輿
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桃畑の間を北東へ進んでゆけば 七世紀後半建立の寺本廃寺跡がある
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現在の山王神社の前に講堂が さらに金堂や塔などが建ち並んでいたという
甲斐最古の寺から北側へ少し歩くと 笛吹市春日居郷土館に着いた
此処では笛吹市御坂町上黒駒の 台地にある桂野遺跡から出土した
縄文時代中期初頭(紀元前三十六~三十五世紀頃)の 見事な河童形土偶「みさかっぱ」に会える
胸は平らだが腹や尻は突き出て 河童形の頭の前に小さな顔が表現されている
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河童形土偶は甲斐~信濃~ 越後~越中の縄文時代中期の遺跡から
多く出土しているがこの土偶は それらの中でも初期のもののようだ
野人は越後・糸魚川の長者ケ原遺跡出土の 頭が漏斗状に開いた河童形土偶に魅せられ
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(写真はレプリカ)
越後の馬高遺跡や越中の徳万頼成遺跡(とくまんらんじょういせき) 飛騨・宮川の宮ノ前遺跡など北陸方面で
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(飛騨みやがわ考古民俗館、2023/11/5)
河童形土偶をいくつか拝んだ 越中・八尾の長山遺跡からは
縄文時代中期前葉の河童形土偶が多く出土しているが 河童形土偶の起源は何処なのだろうか?

展示室では「津田青楓~ 二十世紀最後の文人画家」展をやっており
思いがけず青楓の書写した江戸時代の僧 良寛和尚の詩歌の世界に
青楓が著した良寛和尚関連の本も展示されていて 中に見覚えのある古書があった
昭和十年(1935)発行の「良寛随筆」 約三十年前学生の頃野人は
同じ本を神田神保町の古本屋で 買って読んでいたのだった
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(約三十年前に買った本)
コロナ禍以来四年ぶりに東京湾奥の 実家へ帰る途次に土偶を見に寄った
此処で出会った「良寛随筆」 実家の本棚にあるその本を再読せよとの
精霊か神仏のお導きか そういえば三ヶ月前に越後・長岡の
馬高遺跡に火炎土器を見に行った帰路 南西への国道が大渋滞していたので
北西へ迂回して帰ることにしたのだったが 出雲崎の近くを通ることになったので
約三十年ぶりに良寛和尚の故郷 出雲崎を訪れたのだった
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(2023/9/27)
良寛和尚の生家跡に建てられた 良寛堂を津田青楓もスケッチしていた
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「世上榮枯雲變態 五十餘年一夢中」(良寛)
仏道を離れ縄文遺跡を徘徊する この野人めが導かれるのはなぜか良寛さん

春日居郷土館より南へ歩を進め 笛吹川越しに拝んだ雲被る富士山
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川を渡って左岸を上流へ そのまま進んでいった支流の日川左岸
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やがて川岸に現われた白山神社に参詣 南無白山妙理大権現
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日川の右岸にも白山神社が鎮座しており 川を渡って拝んだ白山権現
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右岸の白山社前の桃畑から左岸の 白山社を望めばその後ろに富士山が頭を覗かせていた
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日川よりさらに御手洗川沿いに行道 郷土館から二時間弱で着いた浅間神社(あさまじんじゃ)
垂仁天皇八年(考古学的には四世紀前半頃)創祀と伝わる 延喜式神名帳記載の甲斐国一宮
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貞観六年(864)に始まる富士山の大噴火を 鎮めるべく翌貞観七年(865)遷座した現在地に
創祀の地は山宮神社となっている 浅間神社から南東の山宮方面へ登ってゆき
櫃飯神社(ひついじんじゃ)にお参りし高速道路をくぐって 高速沿いに北東へと歩いてゆき
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浅間神社から三十分ほどで着いた釈迦堂遺跡 縄文時代中期の土偶が千体以上出土
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博物館ではたくさんの土偶たちが 迎えてくれる現代人を
有名な「しゃかちゃん」と「しゃっこちゃん」の 他にも様々な髪型や顔つきや入れ墨の
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無数の土偶たちがいて圧倒される これは確かに見応えのある処
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野人好みの河童形土偶にも 探せばけっこう会うことができる
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君はまるでU2の三十年前(1993)のアルバムZOOROPAの ジャケットの絵の五千年前のご先祖さまのよう
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頭が穴の空いた器のようになっているのもいる 長者ケ原の土偶の親戚か?
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こちらはまるで大仏さま お釈迦さまの約二千五百年前にいたご先祖さま?
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これら無数の女神や精霊に 縄文人たちは導かれていたのだろうか
河童形土偶の頭は何を表しているのだろう? 髪型か台地の女神の無限の包容力か
土偶だけでなく土器もすごい 甲斐の水煙文土器は越後の火炎土器と並ぶ
縄文時代中期の華麗な装飾土器 火炎土器の激しさに対し水煙文土器は柔らかさを感じさせる
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釈迦堂遺跡より望む甲府盆地 丘を北へ下って参拝した冨士居山阿弥陀寺
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釈迦堂入口より一日三本のバスに 乗って向かった塩山駅に
特急が来るまで少し時間があり 駅から南側へと散策した
南の山の稜線の上に 頭を出す富士山の頂は
中央に白山(しらやま)岳・左に久須志岳・右に剣ヶ峰 明治の神仏分離まではそれぞれ釈迦ヶ嶽・薬師ヶ嶽・剣ノ峰と呼ばれていた
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縄文時代から富士山も白山も噴火を繰り返してきたが 山の形が変わりゆく如く山に拝まれる精霊やカミやホトケも変わってきたのだ
 
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松尾如秋

Author:松尾如秋
自由と孤独を愛するアウトサイダーと、森羅万象を統べているものとの一対一の対話
白山と、白山に育まれているすべてのものへの讃歌
2006~奥美濃の藪山を登り始める
2009~白山三禅定道を毎年登拝
2016~19白山美濃馬場の古の山伏の行場「白山鳩居峯」のうち五宿を毎月巡拝、以後随時巡拝