白山越前禅定道~釈迦岳登拝・上
- 2023/10/18
- 17:06
令和五年(2023)十月十七日朝五時半 薄明の市ノ瀬登山口を出発
鈴・ラジオ鳴らしヘッドランプ点け 森の中へと進んでゆく
山田屋旅館跡から登ってゆくと 背後の樹の上から黒い獣が
バサバサと藪に降りるのが見えた 夜明けと日暮れは熊の活動時間だ
白山越前禅定道と釈迦新道の 分岐に出て禅定道を登る
釈迦新道は平成二十九年(2017)五月以来 通行止が続いていたが登れるよう
今日は越前禅定道を登った後 別山へ縦走しチブリ尾根を下るつもりだったが
下山するのは日暮れすぎるかも 大汝峰から久しぶりに釈迦岳へ下ることにした
パーカー脱ぎヘッドランプ消し六万山へ 登って拝む別山の頭は雲の中
一時間強で着いた指尾山(さしおやま)から望む 白山頂部も雲の流れに覆われていた
これから歩いてゆく越前禅定道の尾根 山頂見えぬも紅葉は美しい
足元にはヤマハハコやオヤマリンドウの花 慶松平(けいまつだいら)経て八時に通過した別当坂分岐
別山を覆う雲の上より差す朝日 振り向けば越前禅定道小原峠(おはらとうげ)の彼方に経ヶ岳
八時半前仙人窟をくぐる 左手にくっきりと見えている釈迦岳
足元彩るハクサンフウロの紅葉 九時に殿ヶ池に着くも雲多い
馬のたてがみの岩に咲くタカネマツムシソウ 弥陀ヶ原に出ても雲で展望なし
十時に室堂に着きパーカー着て 手袋はめて山頂へと登ってゆく
十日前飛騨から登ったときより雪少ないが 山頂部は雪に覆われている
十時半御前峰登頂 流れゆく雲の切れ間に一瞬
見えた剣ヶ峰と紺屋ヶ池 南無白山妙理大権現
御前峰から六道地蔵跡に参詣し 千蛇ヶ池へと降下
雲の切れ間に現われた 凍った池の上に聳え立つ御宝庫(おたからぐら)
鏡石から大汝峰へと登る 霧の頂に見上げる神殿
十一時十五分大汝峰登頂 南無白山越南知権現
ご本地・阿弥陀さまに西因上人願文と念仏 垂迹・大己貴命(オホナムチノミコト、大国主神)に神語を唱えた
霧の中(なか)南東望むも何にも見えぬ 北峰へゆくとわずかに翠ヶ池が見えた
大汝峰から北へと下る 山頂部のハイマツは凍っている
だが冬景色は山頂部のみ 右下に火の御子峰が姿を現わす
正午に御手水鉢に下り 降りてきた大汝峰方面を見上げた
加賀室跡から月の輪の渡りを渡り 七倉ノ辻で加賀禅定道に別れを告げた
九年ぶりに歩く釈迦新道より 四塚山の塚を見上ぐ
北西に四塚山~天池(あまいけ)までの 加賀禅定道を一望
彼方には小松ドームも見えている やがて右下に滝が現われ
なかなか眺めのよいコース 南西にこれから縦走してゆく釈迦岳
背後に小原峠と経ヶ岳 その右に法恩寺山も頭を覗かせている
山上の雲もようやく晴れてきたよう 南には別山が姿を現わしている
(続く)
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