雨飾山~焼山縦走・上
- 2023/08/10
- 20:59
令和五年(2023)八月八日信越境の 雨飾山(あまかざりやま)から越後の焼山まで縦走
未明に山寺の観音堂に参拝 見上げれば上空に輝く半月
南東に雨飾山の山かげ拝み 雨飾山荘へと車を進めた
(巻頭写真)
五時前に雨飾山荘前を発ち 薬師尾根を登ってゆけば
北にあごを高く突き上げた 鬼ヶ面山のプロフィール
やがて一ヶ月前に縦走した 駒ヶ岳~鬼ヶ面山~鋸岳一望
六時に山の端より朝日差し 雨飾山を見あげた上に
振り返れば駒ヶ岳と黒姫山の間に 根知川・姫川・日本海
一時間半弱で中ノ池に着き さらなる高みへと登ってゆけば
鋸岳や阿弥陀山越しに 姿を現わした佐渡ヶ島
七時前に笹平に出ると 南からの強い風に草なびく
九州に接近中の台風の影響か 北陸沿岸は今日もフェーン現象だろう
風に揺れるタテヤマウツボグサ ハクサンシャジンやオオバギボウシ
愛でつつ山頂へと登っていった 山頂部の突風は凄まじい
七時十五分頃雨飾山登頂 風に負けずに唱える心経を
南西に望む白馬連峰 北側の駒ヶ岳・鬼ヶ面山・鋸岳の右奥には鉾ヶ岳と佐渡
そして東~東北東にこれからゆく金山(かなやま)と焼山 北東に米山(よねやま)や弥彦山・国上山(くがみやま)も見える
八世紀に白山を開かれた越大徳(こしのだいとこ、泰澄大師)の 足跡は駒ヶ岳の麓から米山や国上山に残る
突風によろけつつ雨飾山から 望む金山への尾根と焼山を
焼山の彼方には火打山 足元に揺れるハクサンフウロ
雨飾山の尾根を下った後 東へと登る金山の長大な尾根
下ってきた雨飾山を振り返る 風が収まると逆に滴る汗
汗だくで登る野人めを ヤマキマダラヒカゲが見送っていた
西に見下ろす雨飾山 十時半ようやく金山に着いた
金山越えるとニッコウキスゲ咲き 南東に笹ヶ峰ダム湖と信濃の黒姫山
そして北東に並ぶ焼山・火打山・妙高山 快適な縦走路にはかどる脚が
上空を漂う軽やかな雲 山道に咲くイブキトラノオやクガイソウ
十一時半に富士見峠越え 雪渓越しに金山を振り返る
キイチゴの実やキヌガサソウの花 いよいよ焼山へと登る西側より
西側に見下ろす雨飾山と鋸岳~ 鬼ヶ面山~駒ヶ岳その右奥に姫川と日本海
ザレ場を登って山頂部に出 溶岩ドームの下に残雪の火口池を望む
十二時半に火口池に降り キンキンに冷えた水で疲れを癒す
ロープを握り溶岩ドームへと登ってゆき 十三時前に山頂手前のピーク着
時間はかなり押しておりこれ以上 深入りすれば日が暮れてしまう
眼下に見下ろす火口池 山上を舞うアマツバメ
霧の去来する山頂部から 下っていった西側へ
(続く)
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