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鷲ヶ岳より白山遥拝~春の色音

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令和五年(2023)三月三十日 日の出前に山の庵を発ち
鷲ヶ岳へと登っていった スキー場は今季の営業終わり
わずかな雪の上を鹿たちが駈けてゆく 遅れて現われた一頭のオス鹿
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角が分かれてないのでまだ一歳か 北西の白山と大日ヶ岳が朝焼けに染まっていた
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スキー場から山道へ入り 東に朝日と鷲ヶ岳を望む
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一ぷく平で鷲見頼保(すみよりやす)公拝み 残雪踏んで山頂目指す
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途中法面が崩れている処あり 山を削ればこうもなるわい
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山の庵から百分ほどで 鷲ヶ岳頂部の残雪より白山遥拝
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山頂御前峰と剣ヶ峰の前を 別山から日照岳へと続く尾根が横切り
日照岳の後方には奥三方岳と三方崩山 さらにその前を左の大日ヶ岳より
ミタカイ山を経て北へ連なる尾根が横切る ミタカイ山から南へ流れる見違川(みたがいがわ)は長良川に注がず
ひるがの高原を迂回して北へと流れゆく 故に泰澄大師が見違い(みたがい)と名付けたという

白山頂御前峰と剣ヶ峰の間に 大汝峰の北峰を拝む
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御前峰・大汝峰・別山の 三所権現を真言を唱えて讃う
白く光り輝く両翼広げ 生けるものも死せるものも包み込む白山麗し
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北東には雲海の上に 乗鞍岳から立山まで続く山並
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南は白尾山へと続く尾根の 彼方に高賀の山並望め
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西は三ノ宿~西山~毘沙門岳~桧峠~大日ヶ岳と 続く古の山伏の行場鳩居の峯
その背後には野伏ヶ岳と小白山 荒島岳・銀杏峰・姥ヶ岳・能郷白山
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東の朝日の真下には 烏帽子岳越しに雲海に浮く御嶽山
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下界では不器用な役立たずだが 足腰の調子はよい山の中では
白山を登拝し遥拝し讃えることしか 能がないこの五十すぎの野人には
下界と山を往き来する 生活は中途半端だ善くも悪しくも
世のため人のためと偽善者ぶっても やはり下界は苦しく煩わしいもの

ウグイスの題目聞きつつ三十分ほどすごし 山の庵へと下っていった
一ぷく平の鷲見頼保(すみよりやす)公 顕彰堂の窓に白山が映っていた
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藤原北家の出である頼保公は 平安時代末に此処で大鷲を退治した
そして子鷲を天皇に献上し 麓の鷲見郷(現在の高鷲)の領主となった
一ぷく平から下ってゆくと 樹上から見事な歌声が
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数羽のウソが共に歌っていた さらに歩いてゆけば樹の上から
シジュウカラが逃げることもなく 野人に何やら語りかけていた
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野人の耳にはその声は デキルデキルデキルと聞こえた
鳥たちの声に励まされ下ってゆくと 茂みから現われた青い鳥
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鮮やかなブルーにオレンジの脇腹 ルリビタキよ会えてうれしいよ君に
まだ残雪融けやらぬ野人の心に 鳥たちが春の色音を呼び込んでくれた
山頂から一時間半で 山の庵に帰ってきた
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松尾如秋

Author:松尾如秋
自由と孤独を愛するアウトサイダーと、森羅万象を統べているものとの一対一の対話
白山と、白山に育まれているすべてのものへの讃歌
2006~奥美濃の藪山を登り始める
2009~白山三禅定道を毎年登拝
2016~19白山美濃馬場の古の山伏の行場「白山鳩居峯」のうち五宿を毎月巡拝、以後随時巡拝