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六厩夫婦杉より別山遥拝

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令和五年(2023)三月七日 春分まであと二週間
山の庵に来てみれば 出迎えてくれたカモシカさん
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だいぶん雪も融けてはきたが まだまだ土は露われぬ
庵の裏に上ってみれば 白山は霞んでいる春らしく
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翌早朝に飛騨の六厩(むまい、むまや)へ 雪被る千鳥格子御堂の鞘堂
その奥に六厩の杉尾山 引き締まった雪の上歩く
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雪に覆われた山道には 先週の野人の足跡が処々に
だが雪の表面は先週よりも 緩んできている明らかに
東に見下ろす六厩の集落 今日は乗鞍岳は霞んで見えぬ
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標高千二百メートルの尾根越えて 西側へと下ってゆく
四十分強で到着した 六厩杉尾の夫婦杉
二本の杉の幹が中ほどで 結合している霊妙な樹
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昔熊野権現が郡上長滝と 越前石徹白(いとしろ)と六厩杉尾の
三所に杉の種を播いたという 長瀧寺(ちょうりゅうじ)の杉と石徹白の
大杉は白山美濃禅定道にあるが 白山を遥拝することはできない
だが六厩杉尾の夫婦杉からは 別山を拝むことができる樹間に
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別山の右には御舎利山 左手前は南白山
別山は白山三所権現の一峰 南無白山三所大権現
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(2023/2/28西ノ平より)
別山の祭神は越前側では 天照大御神の御子・天忍穂耳尊(アメノオシホミミノミコト)だが
飛騨側では日本の国土と神々の父 伊弉諾尊(イザナギノミコト)とされていたようだ
別山から流れる尾上郷川の名は をかみ(陽神、男神)即ち伊弉諾尊に由る
大汝峰には伊弉冊尊(イザナミノミコト)即ちめかみ(陰神、女神) 御前峰には菊理媛神(ククリヒメノカミ)坐(いま)す
顕世(うつしよ)と幽世(かくりよ)の対立と融和 それは天忍穂耳尊と大己貴命(オホナムチノミコト、大国主神)でも同じこと
そしてまさしく六厩の夫婦杉は 表わしているこの妙理を

夫婦杉の周りを飛び回る シジュウカラやゴジュウカラ
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杉尾山越え南へと縦走 正の俣(しょうのまた)林道は雪に埋もれていた
先週西ノ平へと縦走した尾根を 見上げつつ林道の雪下る
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やがて古樹の聳える森に着き ヒノキとネズコの大木見上ぐ
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少し下にはミズナラの古樹 洞(うろ)になっている幹の中
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北西には先週登った西ノ平 左の尾根登り手前の尾根下った
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林道の来た道戻らずに 途中から雪の斜面を東へ降下
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谷を渡って雪の尾根登れば 杉尾山の南に出た
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杉尾山から夫婦杉に戻り 飛騨側では四海波嶽(しかいなみだけ)と呼ばれていた別山拝む
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見えない世界と見える世界 空仮・幽顕・夢想と現実
いかにそのバランスをとってゆくのか それが白山三所権現の妙理
南無白山妙理大権現 讃えさせたまえあなた方をこの野人めに
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松尾如秋

Author:松尾如秋
自由と孤独を愛するアウトサイダーと、森羅万象を統べているものとの一対一の対話
白山と、白山に育まれているすべてのものへの讃歌
2006~奥美濃の藪山を登り始める
2009~白山三禅定道を毎年登拝
2016~19白山美濃馬場の古の山伏の行場「白山鳩居峯」のうち五宿を毎月巡拝、以後随時巡拝