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雪山籠り~立春

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令和五年(2023)二月立春 半月ぶりに来た山の庵(いお)
七~八十センチの雪かいて ようやく辿りつく庵(いおり)の戸
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お昼すぎだが室内零℃ 窓の外は深々(しんしん)と降る粉雪
抜いておいた水を開通すれど 水はまったく上がってこない
水道管はヒーター巻いてるので 破損のおそれはないけれど
地面の下で凍ってるのか この時期毎年こんなもの
持ってきた四リットルの水 一泊ならこれで問題ない
手や顔はウエットティッシュで洗い 食事は紙皿紙コップに割り箸
飲料は別に持ってきてるので 水を使うのはカップちゃんぽん
あとは大半がトイレ用 特に水が入り用なのは大便
風呂は町まで降りれば温泉が あるが雪道下るのは面倒くさい
温泉で暖まったとしても 帰りつくまでに冷えてしまうし

深々と降る粉雪の中 カケスが樹皮めくる音響く
雪も寒さも気にとめず 林を元気に飛び回る
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樹皮の中に虫でもいるのか 隠したドングリ探してるのか
あちらこちらで皮めくっては 別の樹へと飛んでゆくまた
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庵の暖はこたつだけ 雪を見ながら酒を酌む
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フーディーの上にセーター着こみ 寝るときはさらにネックウォーマー被る
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翌朝室内マイナス一℃ 雪やみ天気はよさそうだ
長靴にかんじき履いて 庵の下でカモシカの足跡を見た
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庵の裏に登ってゆけば 朝焼けの白山がお姿現わす
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雲海の上に輝きわたる 神々しき白山に掌を合わす
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嫌なこと悪い奴らのことを考えるより 善き美しきものにこそ心を向けよう
人生は長くないのだ今のうちから 地獄でなく天国を目指して歩もう

雪の上にはウサギの足跡 かんじきのまま周りを散策
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谷を覗くとこちらに気づき ニホンリスが駈けり去ってゆく
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庵の前のミズナラと山桜の樹に ヤマガラたちも飛んできた
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春分まであと一月半 まだまだ続く寒い日は
だがやがて雪も固まって かんじきなしで歩けるだろう
三ヶ月後にはこの山桜の 花越しに白山を拝めるだろう
それまで待とう君たちと リスよカケスよヤマガラよ
ウサギ・カモシカ・キツツキよ 白山に生かさる兄弟姉妹よ
下界は野人の出稼ぎ場 此処が野人の本拠地だ
今年も野人は白山拝みに 雪の峰々に登るだろう此処から
好きなことをしていれば忘れるものだ 嫌なことも寒さも腰の痛みも
まっさらな雪の上に野人は見出だす 己れの歩みゆくべき道を


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松尾如秋

Author:松尾如秋
自由と孤独を愛するアウトサイダーと、森羅万象を統べているものとの一対一の対話
白山と、白山に育まれているすべてのものへの讃歌
2006~奥美濃の藪山を登り始める
2009~白山三禅定道を毎年登拝
2016~19白山美濃馬場の古の山伏の行場「白山鳩居峯」のうち五宿を毎月巡拝、以後随時巡拝