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高賀三山六社巡拝・前

 高賀の山々は、私がかつて山行に目覚めた最初の地であり、初めて白山の雪嶺を遥拝した地でもあります(十数年前は、高賀山頂も瓢ヶ岳山頂も今ほど樹木が刈られていませんでした)。以来、一般の登山道は元より、那比本宮から、美濃の洲原神社から、板取の白水の滝から、白谷観音からと、四方八方から登拝してきました。高賀山・瓢ヶ岳・今淵ヶ岳の「高賀三山」の縦走は2011年に行じましたが、山腹をぐるりと取り囲む「高賀六社」の順拝は、三山を単に縦走するよりもはるかに長距離で高低差も激しく、日帰りでの順拝は難しいだろうと思っておりました。が、先月(2018年4月)、美並の熊野神社から星宮~瓢ヶ岳~本宮と順拝した際、星宮から半時計回りに順拝すれば、私の如き野人であれば何とか日帰りで行けるであろうことに気づきました。また、六社を順拝するには三山を越えるのが最短ルートであり、遠方から高賀の山並を遥拝しても目立たぬ今淵ヶ岳が三山に含まれていることに、合点がいったのでした。
 5月26日朝4時半、星宮神社に参拝。


宝篋印塔に礼拝し、本殿にて般若心経、虚空蔵菩薩ご真言、高賀山権現および白山権現ご宝号をお唱えして出発。矢納ヶ淵から先は、路肩崩壊の為に八王子峠まで車両通行止となっていました。


瓢ヶ岳には最後に登ることとし、一時間弱で八王子峠の八王子神社に参拝。


日吉山王七社の一つ・八王子権現を勧請した社です。山王七社権現を拝み、新宮へと下ってゆくと、東の山の端より薄日が差してきました。


6時に新宮参拝。


六社はすべて高賀山権現即ち虚空蔵菩薩を祀った社です。新宮から西へ谷を渡り、かつての巌屋新宮寺の坊院跡と思しき処を通ると、沢沿いに西へ上る林道がありました。


星を散りばめたようなコアジサイの花を拝みつつ行道。


右手の山への作業道を登り、終点から西の急峻な斜面に取り付き尾根上へ。北西へ下る尾根から谷を見下ろしつつ山腹の藪をトラバースすると、橋が見えてきました。


7時に車道に着陸、橋を渡ると、そこは本宮の入口でした。


本宮に参拝し、高賀山権現即ち虚空蔵菩薩のご加護に感謝。


靴の中に入った藪を取ろうと靴を脱ぐと、左足の靴下にヒル君が二匹いたのでモギトリました。藪や谷では夏でもズボン下を履いているので、皮膚は大丈夫です。白山連峰の山々ほど雪の多くない奥美濃の藪沢では、ヒル君に注意が必要です。
 本宮脇の宝篋印塔と五輪塔を礼拝し、高賀山へ。


七年前(2011年)に本宮から高賀山に登拝した際は、谷から尾根に付き、まだ工事中だった山頂直下の林道を渡って登りましたが、谷にはヒル君がいそうなので、南西へと上る尾根に付くべく歩いていると、デカいイノシシさんがおられました。しばらく見つめ合った後、イノシシさんは谷へ下ってゆきました。尾根は笹丈は低いものの延々と続く上り坂、次第に急勾配となり、振り返ると御嶽山・乗鞍岳のお姿。



進行方向左手には御坂峠も見えてきました。


そして、右手樹間には白山三所権現のお姿!


さらに登ると巨岩が屹立する岩場がありました。


この尾根は本宮から高賀山へのダイレクト尾根、古の本宮の山伏たちの行場であったのでしょう。巨岩を縫って登ってゆき、白山三所権現に観音経読誦。


かつて、私が初めて白山と相見したのは高賀山の御坂峠からでありました。南から拝む白山は、別山(聖観音菩薩)と御前峰(十一面観音菩薩)の間に大汝峰(阿弥陀如来)が頭を出す阿弥陀三尊であり、当時は意識していませんでしたが、この三尊のお姿は私にとっての白山の原風景ともいえます。岩場には、白山の方を向いた窟もありました。


 尾根を分断する林道を横切ると、シカの角が落ちてました。


上の尾根は高いコンクリの壁となっていて直登不可能。


谷から尾根に付いて9時に高賀山登頂。北に白山、


西に能郷白山、


東に御嶽山、


南西~南に伊吹山~霊仙山~多度山と続く山並を拝みました。


登山道を下り、これから順拝してゆく今淵ヶ岳と瓢ヶ岳を遥拝。


御坂峠から峯稚児神社に登り、般若心経、虚空蔵菩薩ご真言、高賀山権現および白山権現ご宝号をお唱えしました。かつては高賀三山の頂にもお堂や仏像があったことでしょうが、今は峯稚児神社が山上唯一の社です。


御坂峠に戻り、北に白山を拝んで高賀神社へと下ってゆきました(御坂峠からは正面に乗鞍岳が望め、峯稚児神社側に少し登ると白山が拝めます)。


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松樸裏

Author:松樸裏
自由と孤独を愛するアウトサイダーと、万物の母たる大自然との一対一の対話
2006~奥美濃の藪山を登り始める
2009~白山三禅定道を毎年登拝
2016~19白山美濃馬場の古の山伏の行場「白山鳩居峯」のうち五宿を毎月巡拝、以後随時巡拝