fc2ブログ

記事一覧

中居神社~白山美濃禅定道登拝2

(承前)
翌六月二日朝四時前 目覚めると外でホトトギスの夜鳴き
薄明と霧のなか母御石山(ははごいしやま)へ さらに銚子ヶ峰へと登っていった
20210606083112e8d.jpg
五時前に銚子ヶ峰登頂 霧で展望は得られない
202106060831141ce.jpg
処々残雪のある尾根を進めば 霧晴れ一ノ峰が見えてきた
20210606083114697.jpg
尾上郷側からカッコウの声 一ノ峰越え二ノ峰へ
越前側は晴れている 経ヶ岳・赤兎山・大長山
2021060608311649a.jpg
鬼の鼻面岩見下ろし 水呑権現にて拝む釈尊
20210606083117f83.jpg
如来寿量品偈を唱えていると 雲間に差した日の光
20210606083119cd7.jpg
そして別山がお姿現わした 南無別山大行事権現
202106060831207c9.jpg
別山本地・聖観音さまの 呼びかけに応え称念す
三ノ峰への残雪少なめ 脚の負担減らすべく履くアイゼン
七時に三ノ峰避難小屋着 これから白山まで行き此処に戻る
20210606083122e6d.jpg
三ノ峰から北へ縦走 別山はまた雲隠れ
20210606083827188.jpg
だが別山平まで登れば 空はすっきり晴れてきた
御手洗池の水は雪から現われ 別山のお姿を映し出していた
20210606083828ac7.jpg
八時半に別山登頂 別山大行事権現の御前で
観音経をお唱えし 本地・聖観音さまを供養
2021060608382934e.jpg
北に拝む御前峰 本地・十一面観音菩薩
そして大汝峰の阿弥陀さまへと 続く白山美濃禅定道
20210606083830a7c.jpg
御舎利山にて宝篋印陀羅尼 誦して進む美濃禅定道
202106060838323d1.jpg
フイ フイと鳴くウソの声 聞きつつ雪の下の天池(あまいけ)過ぎて
油坂ノ頭より拝む御前峰 これから下って登ってゆくのだ
2021060608383392e.jpg

油坂の雪を一気に下り 赤谷で洗面し喉を潤す
20210606085303c66.jpg
一年前より雪は多いが 表面緩くアイゼン不要
十時半に南龍ヶ馬場に出 これから登る雪渓見上げる
2021060608530564e.jpg
天然のかき氷をかじりつつ 一心に上へと登ってゆけば
藪に一度も遮られずに 室堂平付近に出ることができた
20210606085306752.jpg
雪上で出会ったアオクチブトカメムシ 尖った肩が格好いい
202106060853070ca.jpg
一旦平瀬道へと進み 雪に埋もれた御厨池(みくりやのいけ)へ
2021060608530918b.jpg
慶雲年中(704~708)に苦行人神融 即ち泰澄大師が毒龍悪鬼を籠め
天慶二年(939)浄蔵法師が水を酌み 天喜年中(1053~58)に日泰(日台)上人が
十二世紀には末代上人(富士上人)が 水を酌んだと伝わる池だ
神鳩の小屋の壁の古図の写しにも 「みくりやの池」が描かれている
20210606085312198.jpg
この池は御馬屋の池とは別の池 安永六年(1777)の「白山名所案内」にも
「御来屋の池」(みくりやのいけ)のことが記されている 御馬屋の池(おんまやのいけ)とは天池(あまいけ)のことだ
池の上から南に別山 南東彼方に鷲ヶ岳望み
観音経をお唱えしつつ 白山の先師たちを偲んだ
2021060608531074d.jpg
平瀬道から室堂へ出ず 尾根直登して高天ヶ原へ
20210606085314aed.jpg
天照大御神に掌を合わせ 南に天忍穂耳尊(アメノオシホミミノミコト)即ち別山拝む
202106060853159ba.jpg
十三時前に御前峰登頂 南無白山妙理大権現
202106060853163e5.jpg
「泰澄和尚伝記」によれば 白山権現は泰澄大師の前に
麓で伊弉冊尊(イザナミノミコト)の姿現わしながら 伊弉諾尊(イザナギノミコト)として語りかけ
白山天嶺においては 十一面観音さまの本身現わされた
白山妙理大権現は観音さまであり 日本の父であり母でもあるのだ

(続く)




関連記事

コメント

コメントの投稿

非公開コメント

白山順禮語句検索

白山順禮写真館

Haxanjunrei

松尾如秋

Author:松尾如秋
自由と孤独を愛するアウトサイダーと、森羅万象を統べているものとの一対一の対話
白山と、白山に育まれているすべてのものへの讃歌
2006~奥美濃の藪山を登り始める
2009~白山三禅定道を毎年登拝
2016~19白山美濃馬場の古の山伏の行場「白山鳩居峯」のうち五宿を毎月巡拝、以後随時巡拝