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大白川より白山登拝~秘所仙崛2

(承前)
此岸に戻って山頂を越え 千蛇ヶ池の上の御宝庫へ
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「白山名所案内」には「御宝石」が 「廿(卅)七ヶ所之秘所之一つ、月輪の岩屋」とある
「白山大鏡」の第十五、月輪仙洞には 子丑寅・・・の十二時に十二神が化現すという
今は正午すぎ午の刻 頂に立つと北の麓に
神仏が化現した いや違う ブロッケン現象が化現した
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秘所とはやはりデタラメではない 己れの内なる仏性に掌を合わせた

六道地蔵から千蛇ヶ池へ 下って見上げた御宝庫
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大汝峰へと行道すれば 人跡は絶え獣の跡のみ
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岩場登って山頂目指す やがて現われた大汝峰頂
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十三時前に登頂し 白山越南知権現にお参りした
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本地は阿弥陀如来さま 西方極楽浄土の主だ
垂迹は大己貴命(オホナムチノミコト) 天孫に国を譲って幽世(かくりよ)の神となられたお方

「白山大鏡」に第三十、最勝神宮洞は 「元真伯陽之仙居、説都率(とそつ)之三身・・・
実是天子要道也、越南智仙洞」とあり 此処のことだろう
「元真伯陽」は後漢末の渉正 字(あざな)は玄真および
同じく後漢末に「周易参同契」を著した 魏伯陽を思わせるが
「伯陽」といえば老子の字(あざな) そして老子が神格化された太上老君は
離恨天の兜率宮(とそつきゅう)におられることは 「西遊記」でもお馴染みだ

大汝社にて阿弥陀さまに 西因上人願文と念仏をお称えし
大己貴命に神語を 太上老君に訣をお唱えした
阿弥陀さまとは無量寿仏であり 大己貴命は何度もよみがえった神
「老子」には「谷神は死せず、是を玄牝と謂う・・・ 綿綿として存するがごとく、是を用いて勤(つ)きず」とある
呼び方や姿形は異なっても その指し示す処は一つだろう
そしてそれは外に求めても得られない 仏菩薩も神仙も心にこそ現われるのだ

大汝峰を北東へ進む 今日は火の御子峰は見えない
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代わりにまた神仏が現われた 仏性が 幸魂奇魂(さきみたまくしみたま)が現われた
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内なる南無阿弥陀仏が 外に現われた南無阿弥陀仏に念仏称えた
「白山大鏡」に「第三十四、司命神仙洞 五道大神列座・・・去人間之時、
送帝釈之注札、依善悪之業因、可来越南地北峰」
庚申の日に私たちの体を出 司命に悪事をチクるという三尸も此処に来るのだろう
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大汝峰から翠ヶ池へと降下 下ってゆくと雲が晴れてきた
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白山最大の火口・翠ヶ池 池の表面は凍っている
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南に御前峰の御宝庫 南東には白山の溶岩ドーム・剣ヶ峰
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「白山大鏡」に「第二十七、高聳剣御仙洞、 帝釈天王仙宮洞也」
「白山紀行」には「大御前の後の山をみせんが嶽と云。
是も秘所の一つと云。 俗につるぎの山と名付るこれなり。」

「みせんが嶽」とは須弥山(しゅみせん) 須弥山の中腹を四天王が守り
山の頂の忉利天(とうりてん)には 帝釈天がおられるのだ
池の周りを巡って坐すと 北西に大汝峰がお姿現わした
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午後の日差しに池の氷も 処々解けてきた
池から南側へ登り 見上げた剣ヶ峰
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三百六十年前に噴火した紺屋ヶ池は 凍って沈黙保っていた

御前峰・御宝庫の偉容 千蛇ヶ池から御前峰へ
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十四時すぎに山頂に戻り 剣ヶ峰・大汝峰に掌を合わせた
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高天ヶ原の石仏 高天ヶ原には日ノ新宮があり
童形の天照大御神である 雨宝童子が祀られていたという
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「白山大鏡」の第十四、 日輪宮神仙洞とはこの辺りのことか?
天照大御神の御子・天忍穂耳尊(アメノオシホミミノミコト)を祀る別山には雲がかかっていた
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鷲ヶ岳見つつ平瀬道下る 朝より雪は融けている
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奥三方岳も積雪見えぬ 紅葉愛でつつ山路を下る
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赤や黄色に色づいた葉に ふくらんできた月が掛かる
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秋の夕暮十七時半前 無事に大白川に降りた
三十七の秘所仙崛こそ 泰澄大師の修行の地
日と雪に焼けた真っ赤な顔で 野人はまたもや脱皮するのだ
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松樸裏

Author:松樸裏
自由と孤独を愛するアウトサイダーと、万物の母たる大自然との一対一の対話
2006~奥美濃の藪山を登り始める
2009~白山三禅定道を毎年登拝
2016~19白山美濃馬場の古の山伏の行場「白山鳩居峯」のうち五宿を毎月巡拝、以後随時巡拝