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立花~高山~鶴形山~黒地峠放浪2

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(承前)
 8月19日、洲原神社内宮(鶴形山)を下って長良川水力発電所用の水路を渡り、長良川鉄道の線路沿いに歩を進めて11時半に慈光寺に参拝。
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ご本尊はお地蔵さま。地蔵菩薩は白山六所王子のお一人・禅師王子の本地仏。洲原神社外宮(山麓)に白山三所権現の前立として地蔵菩薩(十禅師)が祀られていたこと(「洲原白山並安定由緒書」)と、関係があるのかもしれません。洲原神社にて白山三所権現に参拝。
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社前を流れる長良川の水量も、数日前の台風の影響で豊富です。
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洲原神社から北東へ歩を進め、上河和大橋を渡って佐羅早松神社へ。正午、河戸谷が長良川に注ぐ辺りより、長い首をこちらに向けた鶴形山を遥拝(巻頭写真)。佐羅早松神社にて白山六所王子のお一人・佐羅王子(本地・毘沙門天王)を拝み、かつて此処に祀られていた十一面観音さまと阿弥陀さまのお像を安置する霊泉寺にて、般若心経と白山権現ご真言をお唱えしました。
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 霊泉寺からさらに奥へ進むと、「郡上道」と書かれた石碑があります。
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昔の郡上街道の脇道です。古道に入るとシカがいました。三年前(2016年6月)に歩いたときは古道を違わず黒地峠まで歩けましたが、排水溝の工事がされた為か、途中で古道を見失い、林の中で古道に再会。
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12時45分に黒地峠のお地蔵さまに参拝しました。
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蒸し暑く、汗ダクです。古道は峠から北側へ、トラバース気味に黒地へと下っていますが、今日の第二の目標は、此処から尾根を登った山の上。長良川を眼下に見下ろす山上の岩の上に、久しぶりに行ってみたくなったのでした。薄藪の尾根を登ってゆき、絶壁の上へ。眼下を轟々と流れる長良川。真下にコンビニ。南に鶴形山、南西に高山。
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午前中歩いてきた尾根を一望。西に母野洞。
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母野洞からさらに片知山、瓢ヶ岳へと続く尾根。
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藪山の上の天然の展望台。
爽やかな風をたっぷり吸い込み
胸に、腹に、脳に、全身に行き渡らせる。
此処からは眼下を走る車も
線路も店も集落も見下ろせるけど
誰もこんな所に人がいるとは気付かないだろう、
崖の上から落っこちでもしない限りは。

藪山の上の秘密の展望台。
見上げれば、遥か彼方へと連なる峰々
見下ろせば、轟々と響く川の流れ。
峰々の上には広大な天が広がり
川は大地を潤し、海へと走る。
崖の上には、君が座れるスペースもある
天使の羽があれば、きっと来れるね?

 山上から西へ降下。弘法大師が祀られた祠に参拝して麓に着地。
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泰澄大師とご母堂さまが野宿されたと伝わる母野(はんの)の白山神社にて、白山権現と泰澄大師に感謝しました。
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白石橋を渡って長良川右岸へ。
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木尾(こんの)の馬頭観音さまと滝を拝み、線路と国道越しに山を遥拝。
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15時前に洲原神社前に戻り、六角堂を目指して南へと行道。
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雨がポツポツ降ってきました。六角堂への山道を登って馬頭観音さまに掌を合わせ、六角堂参拝。
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降りしきる雨のシャワーの中、養老3年(719)泰澄大師作と伝わるお地蔵さまの御前で勤行を修し、役行者の石像に掌を合わせました。
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 六角堂から佐ヶ坂へと降下。雨はすぐ止みましたが、上空で雷が響いています。15時半、佐ヶ坂の薬師堂に参詣。
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文政8年(1825)、白山美濃馬場・白山中宮長瀧寺の大講堂再建上棟(8月4日)・本尊遷座供養(8月6~10日)の大導師を勤めた柳原(名古屋)・長栄寺の豪潮律師は、七人の弟子たちと共に8月12日に長瀧寺を発って郡上八幡の洞泉寺に13日まで滞在、14日は佐ヶ坂に泊まりましたが、14日午後から長良川が大洪水となり難渋したことが、長瀧寺の「荘厳講執事帳」に記されています。当時七十七歳だった豪潮律師も、六角堂に参詣したでしょうか。律師は最晩年の天保4年(1833)、ライフワークといえる「八万四千」宝篋印塔の一つを長瀧寺に立塔しています。
201906231217204e6.jpg(長瀧寺大講堂と宝篋印塔、2019年6月)
薬師堂にて薬師如来と泰澄大師、豪潮律師を拝み、長良川の岸に出ると、高山の山頂部と今朝歩いた尾根が遠望できました。
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立花へと右岸を行道。鉄橋をガタンゴトンと渡る長良川鉄道。
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16時、長良川水力発電所より高山を遥拝。
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私の山行の原点である美濃の藪山徘徊の苦しみと楽しみ、あてどない彷徨の喜びと悲しみに、久々に浸ることができました。

「山林の中には道無きなり。而るに古の道を修むる者、必ず山林に入りしは、誠に以て遠く讙譁(かまびすしき)を違(はな)れ、心をして乱れざら使めんと欲したればなり。」(「抱朴子」)

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松樸裏

Author:松樸裏
自由と孤独を愛するアウトサイダーと、万物の母たる大自然との一対一の対話
2006~奥美濃の藪山を登り始める
2009~白山三禅定道を毎年登拝
2016~19白山美濃馬場の古の山伏の行場「白山鳩居峯」のうち五宿を毎月巡拝、以後随時巡拝