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立花~高山~鶴形山~黒地峠放浪1

 二ヶ月前(2019年6月21日)、白山美濃馬場・白山中宮長瀧寺から長良川下流へ、白鳥神社~金劔神社~勝更白山神社~梅原白山神社~洲原神社~立花神社と、長瀧寺真如坊伝来の白山曼荼羅に描かれていた社寺を歩いて巡拝しました。十二時間弱かかり、洲原神社から立花神社へ向かった頃はすでに夜。六角堂へは登らず立花トンネルを潜ったことは、記事に書いた通りです。洲原神社~六角堂~立花神社の古道を歩き直したく、また、久しぶりにこの近辺の藪山を放浪したくなり、8月19日早朝、家を出ました。
 長良川左岸より、対岸に立花神社を遥拝。
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洲原神社と同じく養老5年(721)泰澄大師の創建と伝わり、金剛童子を祀り白山社とも金剛寺とも呼ばれていたそうです(「美濃市史」通史編 上巻)。7時前に立花神社に参詣すると、お猿さんたちが団参していました。
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私が参道を進んでゆくと、モンキーたちは騒ぐこともなく拝殿から裏山へ。一匹だけ遠出していたヤンチャなモンキーが、鼓楼の辺りから山へと駈けてゆきました。
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金剛童子と白山権現、泰澄大師にお祈りし、私も猿の後を追って裏山へと駈け入りました。
 クモの巣がけっこうありますが、野人にとっては薄い藪。二十分ほどで裏山登頂。
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北側へ明瞭な尾根が下っていますが、今日の第一の目標は、此処から高山(湯の洞山)への縦走。高山には洲原神社から鶴形山経由で登り、六角堂へ降りたことが何度かあり、2015年末には高山から母野洞~片知山~瓢ヶ岳まで縦走しましたが、立花神社から登るのは初めて。西側へ不明瞭な尾根を下ると、やがて明瞭な尾根が北側へアップダウンしつつ高山へと続いています。
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尾根の下り、水のたまった穴が現われ、すぐ側にも水のあるのが二つ、ないのが一つ。
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倒木の跡かとも思いましたが、水のない穴に試しに落ちてみると、穴は明らかに、人間が垂直に掘ったものでした。深さは、尾根の下側が私の顔くらい、上側は二メートルはあります。
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垂直でけっこう広く、出るのに一苦労。落とし穴でしょうか?四つ足の獣が落ちれば、脱出は難しいでしょう。穴から尾根を下るとすぐ鞍部に出、峠のよう。峠を横切ってさらに縦走。薄藪とはいえ、藪中は風通し悪く倒木もあり、汗ダクで上へ。樹間に長良川と美濃の小倉山が望めました。
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 8時過ぎに南西からの尾根と合流、小ピークの岩の上より、北西に矢坪ヶ岳と今淵ヶ岳を遥拝。
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北には、これから登ってゆく高山の山頂部が聳え立っています。
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クモの巣かぶり、倒木をよけ、岩場を登って8時45分に岩上に出ると、南に歩いてきた尾根が一望できました!
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立花神社の裏山の向こうには長良川、立花橋と長良川水力発電所も見えます。対岸には古城山、東側には六角堂へと下る尾根。
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南西から北東に長い山頂部は風が涼しく、樹間の景色を楽しみつつ徘徊。9時15分に山頂着。
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立花神社方面。
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六角堂方面。
20190820220646116.jpg日差しはけっこう強く、日陰で勤行しました。
 山頂から六角堂方面へは山道がありますが、これから鶴形山へと縦走するので山道を離れ、尾根を北へと降下。すぐに小ピークに出、東へ。此処を北へ下れば、母野洞を経て高賀の山並へとつながる尾根です。鶴形山への道中、9時45分に絶壁より高山を見上げ、谷間を見下ろしました。
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岩の上に坐して気息を養っていると、抱え込んでいた日常の苦しみ悲しみが和らいできます。谷間からのそよ風、カサコソと這うトカゲ、あちこちで鳴くツクツクボウシ。この岩の上から虚空に昇れたら・・・と思いましたが、この糞袋の身では谷底に転げ落ちるのがオチでしょう。自分の抜け殻が乾いた音を立てて転がってゆくのを、夢想する他ありません。
 10時半に鶴形山登頂。
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鶴形山は養老5年(721)に泰澄大師が洲原神社の内宮として白山三所権現を祀り、麓には外宮として白山三所権現および十禅師(禅師王子)を祀ったことが「洲原白山並安定由緒書」に記されています。山頂から奥御前神社跡に下り、本地阿弥陀如来・垂迹大己貴命に念仏と神語をお唱えしました。眼下を流れる長良川。
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奥御前社跡の側を流れ下る沢は、今日は水が豊か。
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洗面してクモの巣と汗を流し、喉を潤すと、蘇った気分です。大御前神社跡と別山神社跡にて勤行。
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先ほどの沢の下流の不動の滝に参詣し、滝水を浴びつつ般若心経と不動明王ご真言をお唱えしました。
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かつてはこの滝の下に懸崖造りの祠があったそうです。行者たちは内宮であった鶴形山から高山、さらに高賀の峯々まで入峯していたのでしょうか。今清水神社跡を経て下ってゆき、岩の門をくぐると、この門が内宮の出入口であったろうことが実感されました。
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(続く)

 
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松樸裏

Author:松樸裏
自由と孤独を愛するアウトサイダーと、万物の母たる大自然との一対一の対話
2006~奥美濃の藪山を登り始める
2009~白山三禅定道を毎年登拝
2016~19白山美濃馬場の古の山伏の行場「白山鳩居峯」のうち五宿を毎月巡拝、以後随時巡拝