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豊郷~甲良~多賀~霊仙山~柏原巡礼3

(承前)
 3月27日11時すぎ、多賀大社から北へ歩を進め、芹川沿いに北東へ。
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彦根で琵琶湖に注ぐ芹川の源流は、霊仙山。正午前、芹川岸に鎮座する調宮神社に参拝。
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由緒によれば、伊邪那岐命が多賀之宮にお鎮まりになる前、まず杉坂山に降臨し、当地で暫く休まれたとのこと。「古事記」によれば、日本の父・伊邪那岐命は近江・霊仙山麓の多賀にお隠れになり、日本の母・伊邪那美命は、出雲と伯耆の境の比婆山に葬られたのでした。芹川上流へ、春風の中を一心に行道。
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やがて、前方にお寺が見えてきました。
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安養寺という寺で、霊仙山頂に泰澄和尚が盧遮那如来を祀ったと伝わる霊山寺の七ヵ別院の一つとして、神護景雲3年(769)に建てられたそうです。十五世紀の記録によれば、霊山寺は法相宗で興福寺末、天智天皇の時代に役行者が入斧、養老元年(717)に泰澄和尚が本尊・盧遮那如来を安置し、神護景雲3年(769)に法相宗の僧・宣教が七ヵ別院を建立したとのこと(地域情報紙「み~な びわ湖から」90号)。養老元年は、泰澄和尚が白山に三所権現を開かれた年です。
 13時前に河内の風穴入口を通過、熊よけの鈴を鳴らしつつ北上。五年前(2014年5月)に河内から霊仙山に登拝した際は、権現谷から行者窟、白谷を経て登りましたが、今日は今畑から一気に山頂を目指します。13時15分、登山届をポストに入れて入山。桜がちらほら咲いてます。
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宗金寺に参拝して山道を進むと、アナグマくんがいました。
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しっかりとした山道を登ってゆくと、姿を現わした霊仙山。
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白っぽく見えるのは雪ではなく、石灰岩。南側斜面には全く雪が見当たりません。岩だらけの斜面を一心に上へ。
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南には鈴鹿の山並。
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今畑から一時間で近江展望台着、南西に歩いてきた多賀や豊郷方面を遠望。
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北には琵琶湖。
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山頂までもう少しです。
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 14時半、池と残雪が現われたので山道から下りると、福寿草が咲いていました。
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蓮台を思わせる可憐な花に、思わず白山妙理大権現を拝みました。白山妙理大権現の垂迹は伊邪那岐命と伊邪那美命、本地は十一面観音菩薩。
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15時前に霊仙山最高点登頂、北に鎮座する伊吹山。
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15時に霊仙山頂着、盧舎那仏の説かれた「梵網菩薩戒経偈」を読誦しました。
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「我れ今盧舎那、方(まさ)に蓮華台に坐し、周匝せる千華の上に、復た千の釈迦を現ず。・・・」

ふと、千の福寿草に坐す千のお釈迦さまを想いました。それは、私たち一人一人の内にある仏性、神性の象徴ともいえましょうか。

「汝は是れ当に成るべき仏、我は是れ已に成りし仏なり」

読経し、盧舎那仏(大日如来)とお釈迦さまご真言、泰澄大師と白山権現ご宝号をお唱えしました。
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 15時15分に山頂発、柏原へと降下。私の方をじっと見つめる鹿の群れ。
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三十頭近くいます。私がバイバイと手を振り背を向けると、安心したように草を食み始めました。避難小屋から山頂部を振り返り、伊吹山を見つつ下降。
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一時間で四合目の黄色いコンテナに下りました。
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霊仙山から柏原への山道は四年前(2015年9月)に歩きましたが、その後、この黄色いコンテナがふと心に浮かんだことがありました。しかし、それがどこの山で見たものか思い出せませんでした。人間の記憶というのは、あやふやなものです。柏原に下るには、この先、谷を下るのでしたが・・・尾根を直進。樹間に右に左に見える伊吹山の方へ下ってゆけば方角的に間違いないので、縦走を続行。しかし、なかなか高度が下がりません。
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17時、下に見える林道へと藪を降下。
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くねくね曲がる林道を延々と歩き、18時前、市場川沿いにようやく麓に出ました。
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お導きくださった伊吹山に感謝。中山道柏原宿を歩き、徳源院へと急ぎました。すでに日の沈んだ18時半、清滝神社に参拝。
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そして隣の清滝寺徳源院へ。徳源院は、午前中に参拝した甲良・勝楽寺の佐々木道誉を含む、佐々木(京極)氏の菩提寺。南北朝時代のバサラ大名・佐々木道誉の子孫は戦国時代を生き延び、京極高次は浅井三姉妹の初姫を妻として若狹・小浜藩初代藩主となったのでした。薄闇の中、鎌倉時代~江戸時代までの京極氏歴代の宝篋印塔に宝篋印陀羅尼と念仏をお唱えし、道誉公や出雲・尼子氏を偲びました。
20190330084454585.jpg 寺を出ると、夜の闇の中に、伊吹山が大きく鎮座していました。
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松樸裏

Author:松樸裏
自由と孤独を愛するアウトサイダーと、万物の母たる大自然との一対一の対話
2006~奥美濃の藪山を登り始める
2009~白山三禅定道を毎年登拝
2016~19白山美濃馬場の古の山伏の行場「白山鳩居峯」のうち五宿を毎月巡拝、以後随時巡拝