FC2ブログ

記事一覧

三方崩山より白山縦走




 5月3日、道の駅飛騨白山に車を停め、三方崩山~奥三方岳~間名古の頭~大汝峰まで雪上を縦走、13時間かかりました。二日目は、御前峰から大倉山~大白川登山口へ下り、閉鎖中の県道白山線を歩いて道の駅に戻りました。
 三方崩山の西へと続く痩せ尾根。雪庇上を一心に歩き、難無く通過しました。奥三方岳からは白山頂を左前方に望みながら西へ。けっこうアップダウンのある尾根です。
 間名古の頭からは、白山への白い尾根を南へ。地獄覗辺りまでは順調に進みましたが、尾根に横方向に、雪にいくつか割目ができている所があり、気をつけねば、と思った瞬間、雪を踏抜いて横倒しに2m以上落ちてしまいました。体を起こそうともがくと、壁面の雪が目や鼻に入ってきます。窒息しそうになりながら「あせるな、あせるな」と自分に言い聞かせ、なんとか穴の中で体を起こすことができました。が、腕を伸ばしても穴の上には届きません。下手に登れば雪が崩れ、もっと落ちるかもしれません。とっさに「足場を作れ、足場を作れ」と口に出していました。そして壁面に足を蹴り込み、雪上に這い出ることができました。
 春山の恐ろしさを、白山が教えてくれました。
 怖さからペースは一挙に落ち、ストックで一歩一歩、雪の固さを確かめながら歩きました。尾根に雪ではなくハイマツや岩が出ている所では、その上を歩きました。ハイマツさんには申し訳ありませんが、大量の雪に鍛えらたハイマツ上は安心して歩けます。
 無雪期の登山道は大汝峰と翠ヶ池の間に出ますが、雪積期は尾根を只管進むことができます。大汝峰の手前に続く尖った尾根(写真)は険しい岩が並び立ち、岩上に立つのは気持ちよいものの、攀じ登るのはつらく下りる時は雪を踏み抜くのが怖いです。岩や雪上を飛んだり跳ねたりしている小鳥たちを、本当にうらやましく思いました。
 大汝峰に着いたのは18時すぎ。日本海に沈む夕日が美しく、御前峰と剣ヶ峰も夕焼けに染まっていました(冒頭写真)。夕日に向かって念仏をお称えしました。
 夜中から朝にかけての山頂は吹雪。手袋も靴もカチンコチンです。翌朝、靴に足を入れるのに一苦労しました。大汝峰から御前峰への道は、霧で一寸先も闇。御前峰の白山神社奥宮にて般若心経・白山三所権現ご真言・ご宝号をお唱えしました。
 今回の登拝では、己の小ささと、生かされている命を実感させられました。
関連記事

コメント

コメントの投稿

非公開コメント

白山順禮写真館

Haxanjunrei

松樸裏

Author:松樸裏
自由と孤独を愛するアウトサイダーと、万物の母たる大自然との一対一の対話
2006~奥美濃の藪山を登り始める
2009~白山三禅定道を毎年登拝
2016~19白山美濃馬場の古の山伏の行場「白山鳩居峯」のうち五宿を毎月巡拝、以後随時巡拝