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三尾山~白山遥拝



 白山から南を見ると、遠くに高賀山の山並が見え、その西に、同じくらいの山並が見えます。美山(山県市)と板取(関市)の境をなす、1000m級の山並です。岐阜市街からは、この山並がある為、白山は見えません。岐阜市東部の一部からですと、高賀山の西隣のタカネとこの山並の間に、白山を拝むことができます。
 目立つ山並ではありますが、この山々はヤブ山ばかりです。その中の一つ、三尾山に登ってきました。「棲み分け理論」で知られる生態学者の今西錦司先生によって「サンノーの高」とも呼ばれている山です。
 朝5時、三尾谷の林道の車止めを発ち、鉄塔巡視路を使って、三尾山の南尾根に出ました。尾根からは藪漕ぎですが、道もあるにはあり、1時間45分であっけなく山頂に着きました。般若心経をお唱えしました。途中の岩の上からは、雲海の上に頭を出す小津権現山、花房山(写真)や、伊吹山を望むことができました。
 私の目的地は、ここではありません。山頂は木が繁って展望はありませんが、ここから北に続く尾根は、ちょうど白山の方に向かっており、途中のピークから木々の間に白山を拝めるだろう、と見当をつけて登りに来たのでした。
 市境の尾根道は、藪とはいえ、道はあり目印も付いていましたが、1078mピークへ向かう尾根からは道は無く、激ヤブです。藪と格闘しつつ進み、眼鏡が跳んだり、磁石と笛を落としたりしましたが、三尾山頂から50分ほどで1078mピークに到達。座る余地もない藪ですが、北側の木の間に展望が開け、目前に見える平家岳と滝波山の間から、滝波山の背後にかけて、まだ残雪の多い白山を拝むことができました(冒頭写真)。白山に向かって合掌し、観音経をお唱えしました。
 帰りは来た道を戻りましたが、藪山の下りは道を間違えやすいものです。山頂に達した満足感と、登りよりはるかに歩きやすいこと、藪の下が見えないことから、いつの間にか別の尾根を下ってしまうことがあります。以前、荒島岳の下山(しもやま)コースの帰りに、藪を下って道に迷ったことがありました。下ってから登り直すのは辛いものですが、間違いに気付いたら、すぐに来た道を戻るのが一番確実です。
 鉄塔まで下ると、鉄塔の周囲で草刈りが行われていました。藪山登山には鉄塔巡視路の存在は有難く、本当にご苦労様です。この鉄塔を通る電線は、板取から平家岳に至る、白山を拝みながら歩ける尾根上の鉄塔に繋がっています。
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松樸裏

Author:松樸裏
自由と孤独を愛するアウトサイダーと、万物の母たる大自然との一対一の対話
2006~奥美濃の藪山を登り始める
2009~白山三禅定道を毎年登拝
2016~19白山美濃馬場の古の山伏の行場「白山鳩居峯」のうち五宿を毎月巡拝、以後随時巡拝