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高賀三山縦走



 泰澄大師以降の白山信仰の歴史の中で、著名な僧を挙げるとすれば、越前側では道元禅師、美濃側では円空上人ではないでしょうか。
 円空上人は元禄8(1695)年7月15日、自坊・弥勒寺のある関市池尻の長良川河畔で、入定されました。
 円空上人を偲び、高賀三山(今淵ヶ岳、瓢ヶ岳、高賀山)を縦走しました。美濃市・関市・郡上市に跨がる高賀の山々は、古来、虚空蔵菩薩信仰の霊場であり、円空上人はこの地で虚空蔵菩薩像や十一面観音菩薩像を始めとする、素晴らしい仏像を彫っています。白山美濃禅定道の石徹白・白山中居神社に、奥州平泉の藤原秀衡が金銅の虚空蔵菩薩像を寄進したように、美濃の虚空蔵菩薩信仰は白山にも及んでいます。
 高賀六社の一つ、美濃市の瀧神社に駐車。滝に掌を合わせ、朝5時出発。蒸し暑い中、1時間ほどで今淵ヶ岳に着きました。虚空蔵菩薩・十一面観音菩薩ご真言をお唱えし、道の不明瞭な北の尾根を下ります。
 やがて未舗装の林道に下り、片知渓谷へ。中美濃林道を下って瓢ヶ岳登山口に7時前着。
 7時半、岩堂不動明王に参拝、岩堂上の岩を登り、藪尾根を北東に進みます。
 8時過ぎ、骨ヶ平に出、登山道を通って8時20分瓢ヶ岳着。雲が多く、山々は不見。ご真言を唱え、奥瓢を経て、9時前に中美濃林道に下りました。
 標高1000mを越えるこんな所に、何故、車道が必要なのか分かりませんが、涼しく見晴らしもよく、歩くのには悪くありません。途中から林道左側の尾根に取り付き、藪漕ぎ。藪は凄まじく、一歩進むのに悪戦苦闘。林道を歩けば15分の距離を45分かかり、10時20分、峯稚児神社に着きました。全身ドロドロです。神社に参拝し、休憩、坐禅。
 そよ風と、ヒグラシの声。木漏れ日の中、日陰蝶がリュックに止まっています。全身ドロドロの自分。藪と一体になった自分。自然と一つになっている自分。
 御坂峠を渡って11時に高賀山着。御嶽山はうっすら見えましたが、白山は雲隠れ。虚空蔵菩薩・十一面観音菩薩ご真言をお唱えし、昼食、下山。御坂峠から高賀神社方面へ下ります。ノウサギやサワガニに会いました。高賀山の魅力は、やはり水です。渓の水をいただき、生き返った心地がしました。
 途中、登山道から鉄塔巡視路に入り、鉄塔から川に下って岸を藪漕ぎ。13時に高賀神社の社殿に出ました。参拝し、神主さんから昔の高賀六社巡りの話を聞きました。一日がかりの巡拝だったそうです。
 高賀神社から瀧神社まで戻るには、美濃市と関市の境の山を越えねばなりません。閉鎖中で、猿の楽園と化している奥板山真寄勢林道を登ること1時間、さらに鉄塔巡視路を登り、14時半、標高800mの鉄塔に着くと、北側に高賀神社や、高賀山とタカネの間へ続く送電線が見渡せました(写真)。さらに南に、谷越え山登り、15時に次の鉄塔着。ここから後は下りのみです。南には岐阜市街が見渡せます。
 15時半、瀧神社に着き、参拝。滝にお参りすると、滝の下部に虹が現れていました。最後の最後に、このような美しい光景を目にすることができ、感激しました。現れては消える虹に、何度も合掌しました。
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松樸裏

Author:松樸裏
自由と孤独を愛するアウトサイダーと、万物の母たる大自然との一対一の対話
2006~奥美濃の藪山を登り始める
2009~白山三禅定道を毎年登拝
2016~19白山美濃馬場の古の山伏の行場「白山鳩居峯」のうち五宿を毎月巡拝、以後随時巡拝