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己高山登拝




 8月27日、北近江の観音霊場・己高山(こだかみやま)を巡拝してきました。
 朝5時すぎ、己高閣発。役行者が身を清めたという旋環の滝を経て、行基開基の法華寺跡に参拝。丸山墓地にて念仏を称え、墓地の後ろに微かに残る山道を登りました。ここから登拝する人は稀なようで、道は倒木と蜘蛛の巣だらけで荒れていました。40分ほどで石道寺方面からの道に合流、東へと登ってゆき、6時半すぎ、鉄塔から竹生島を拝むことができました。己高山南尾根に出て、北へ。鉄塔をもう一つ経て、7時15分登頂。山頂からは、伊吹山(写真)や金糞岳を遥拝できました。観音経と十一面観音菩薩ご真言をお唱えしました。
 下山は西へ。こちらは快適な登山道です。10分ほどで鷄足寺跡に着きました。行基菩薩草創、泰澄大師開基と伝わる寺で、本尊の十一面観世音菩薩等は、現在は麓の己高閣に安置されています。草むす広大な境内跡にて、般若心経、十一面観音菩薩ご真言、白山権現・泰澄大師ご宝号をお唱えしました。
 西南の尾根道を下ってゆくと、8時半すぎ「六地蔵」に着きました。6体のお地蔵さまの中央に、阿弥陀さまが坐っておられます。私も一緒に端坐させていただき、しばし森の静けさに浸りました。
 ここから尾根を下ることもできますが、仏供谷へと下りました。谷には、オレンジ色のフジグロセンノウがたくさん咲いていました。林道を下って、9時20分登山口着。居張瀧という、岩窟に水が滴っている行場がありました(写真)。いにしえの己高山の行者たちの姿に思いをはせました。
 9時半すぎ、己高閣着。鷄足寺本尊・十一面観音菩薩を始めとする諸仏を拝ませていただきました。
 拝観後、車で高月の渡岸寺へ。泰澄大師作と伝わる十一面観世音菩薩さまと相見。いつ拝んでも、美しく、優しく、厳しく、悲しく、私たち衆生を見守ってくださっておられます。その姿は、白山頂翠ヶ池にて泰澄大師の前に示現されたお姿そのままでありましょう。観音さま、このロクでなしの順昭をお叱り下さい。いつまでも彷徨っているこの愚か者を・・・
 午後は、伊吹山麓・上平寺へ。ここは戦国時代、北近江守護・京極高清の館があった所であり、「大菩薩峠」のお銀様が、理想の王国を建設しようとした所でもあります。上平寺の開山は、泰澄大師。神護景雲年間といいますから、泰澄大師の最晩年です。当初は大谷(おおたに)寺と称していたそうで、泰澄大師が晩年をすごされた、越前の越知山大谷(おおたん)寺との繋がりを想わせます。上平寺杉本坊に参拝し、薬師堂、京極館跡、伊吹神社へ。さらに、伊吹山腹の上平寺城跡まで登ること30分。本丸に着いたとたん、バケツをひっくり返したような雨。山道を駆け下り、15分で杉本坊に戻りました。眼鏡から靴の中までびしょ濡れになりましたが、無事下山できたことを感謝して、帰途につきました。
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松樸裏

Author:松樸裏
自由と孤独を愛するアウトサイダーと、万物の母たる大自然との一対一の対話
2006~奥美濃の藪山を登り始める
2009~白山三禅定道を毎年登拝
2016~19白山美濃馬場の古の山伏の行場「白山鳩居峯」のうち五宿を毎月巡拝、以後随時巡拝