FC2ブログ

記事一覧

乗鞍岳より白山遥拝







 10月28・29日、高山市の乗鞍青少年交流の家から乗鞍岳に登り、白山を遥拝してきました。
 朝3時に家を発ち6時に登山口着。先ずは丸黒山への登りです。ガンバル坂の手前でホシガラスに会いました。白山展望台をすぎ、根性坂を登りながら後ろを振り返ると、雲海に浮かぶ白山の美しい山容(写真1)!御前峰・剣ヶ峰・大汝峰を中心に、左に別山、右に三方崩山などの山々を取り込んで、両翼に延々と続く山並・・・
 8時すぎに丸黒山に着くと、笠ヶ岳、槍ヶ岳、穂高岳がよく見えました(写真2)。白山は木々に隠れてよく見えませんが、大黒様を祀った祠は白山を背にして建っており、自ずと白山に掌を合わせることになりました。
 丸黒山から乗鞍岳へと向かい、9時半すぎ、千町ヶ原着。氷の張った池の彼方に見える、見事な白山の姿(写真3)。観音経をお唱えし、白山を遥拝しつつ坐禅しました。傍らの石仏も、白山の方を向いて坐しておられました。
 乗鞍岳千町ヶ原・千町尾根は、白山転法輪窟と向き合った素晴らしい白山遥拝所です。白山の広々として均整のとれた、安らかな姿・・・そこに私は、お釈迦さまの到達された平安な境地の如き尊さ・美しさを感じ、また、自分のはかなさ・汚さ・不安定さが思われ、拝まずにはおれぬのです。
 一時間ほど白山を遥拝し、出発。11時に奥千町の小屋に着きました。ここから先は、東に乗鞍岳が間近に聳え、西に白山、南に御嶽山、北には笠ヶ岳を望みながらの登りです。30分ほど登るとハイマツ帯となり、道の上に張り出すハイマツは少々厄介でしたが、展望が良い為、さほどの苦ではありませんでした。
 12時半前、中洞権現を過ぎ、いよいよ山頂部へ。屏風岳の、大きな石だらけの急斜面に取り付きました。屏風岳の山頂は、屏風を立て並べたように垂直に切り立っており、まるで巨大な警察帽のような形をしています。13時、岩を攀じ登って屏風岳の頂きに立つと、北の眼下に権現池が見下ろせ、東から北へと権現池を取り囲むように、大日岳・剣ヶ峰・朝日岳が並んでいました(写真4)。西には白山連峰の姿。
 巨大な警察帽から降り、尾根伝いに20分ほどで大日岳着。大日岳は奥ノ院とされていますが、山頂の祠は崩れたまま放置してありました。ご立派な観光車道は整備するのに、奥ノ院の祠は放ったらかしなのか・・・と、少し悲しくなりましたが、傍らの石仏に比較的新しいそうな錫杖が供えられてあり、まだ行者はおられたか、と一安心。般若心経、大日如来・十一面観音各ご真言、乗鞍・白山両権現ご宝号をお唱えしました。
 大日岳から剣ヶ峰への尾根道は通行止めになっていたので、山腹をトラバースし、剣ヶ峰の南東尾根に取り付きました。14時半、剣ヶ峰に登頂して乗鞍本宮に参拝。向かいには、登ってきた屏風岳・大日岳が並び、その後ろには御嶽山。権現池の彼方には白山が拝めました(写真5)。
 15時に下山。大日岳~屏風岳の石だらけの山腹を横切る登山道を通って、一路、奥千町へ。日没がせまってきたので、夕焼けの白山に向かっての下り道を急ぎました(写真6)。17時、日没と同時に奥千町避難小屋着。小屋からは、暮れゆく空を背景にした御嶽山のシルエットがよく見えました。夕座勤行、夕食後、就寝。
 翌朝は5時半起床、窓には朝焼けの御嶽山のシルエット。6時すぎに出発して30分で千町ヶ原に着きましたが、白山と別山には雲がかかっていました。丸黒山への急峻な登りは脚にこたえましたが、振り向くと、乗鞍山頂の屏風岳・大日岳・剣ヶ峰・朝日岳が見下ろしていました。8時に丸黒山着、乗鞍岳に一礼して下山。山頂部から根性坂へと下ると、白山が姿を現わしていました。「お早うございます!」と挨拶。前日ほど空は澄んでいないものの、白山の手前には高山市街も見渡せました。
 シラカバやミズナラのしっとりと美しい林を歩いて、10時に登山口着。帰りに高山の東山白山神社、白鳥の長滝寺・白山神社に参拝し、無事登拝・遥拝・下山できたことを感謝しました。
関連記事

コメント

コメントの投稿

非公開コメント

白山順禮写真館

Haxanjunrei

松樸裏

Author:松樸裏
自由と孤独を愛するアウトサイダーと、万物の母たる大自然との一対一の対話
2006~奥美濃の藪山を登り始める
2009~白山三禅定道を毎年登拝
2016~19白山美濃馬場の古の山伏の行場「白山鳩居峯」のうち五宿を毎月巡拝、以後随時巡拝