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毘沙門岳より白山遥拝






 昨日夜明け前、白山美濃馬場の長瀧寺に参拝し、阿弥陀ヶ滝へ。戦国時代、長瀧寺の道雅法印が阿弥陀如来を感得した滝です。道は雪に覆われ、石の表面は凍っていました。滝の裏に立っておられるお不動さまに参拝、滝に向かって念仏をお称えしました。
 7時に阿弥陀ヶ滝発、車道を歩いて下り、正ヶ洞から白山禅定道へ。前谷から旧桧峠への古道です。泰澄大師が白山開山の翌年、流行していた悪疫の病難消除の為、白山妙理大権現を勧請した所と伝えられる、床並社跡に参拝。ひっそりとした古道を、雪を踏みつつ登りました。
 8時15分に旧桧峠着、左折して毘沙門岳(写真5)へ。登るにつれて雪は膝が隠れるほどになり、急斜面はきつかったものの、白山の眺め、乗鞍・北アルプスの眺めの素晴らしさが疲れを忘れさせてくれました。
 旧桧峠から2時間かかって登頂すると、北東には乗鞍岳から劔岳までの白い山脈(写真2)、そして北には石徹白の集落と、白山(写真1)。別山と御前峰を中心に、左は三ノ峰から、福井県境の石徹白の山々。右は南白山と、銚子ヶ峰から大日ヶ岳へと続く尾根。振り向けば、南に高賀山、タカネ、三尾山、その右手前に滝波山、平家岳(写真3)。さらに西へ、能郷白山へと続く山々。観音経と、白山三山の本地仏、十一面観音菩薩・阿弥陀如来・聖観音菩薩のご真言、および、毘沙門天・大日如来・虚空蔵菩薩など、周辺の山々の本地仏のご真言をお唱えしました。足元の雪は冷たかったですが、日が高くなり、木々の梢から雪片がパラパラと落ちていました。
 山頂で1時間ほどすごし、11時15分下山。正面に白山を拝みながらの下りです。ここからは、長瀧寺から白山へ至る二つの道を見渡すことができます。一つは、前谷から桧峠を越え、石徹白の集落を通って銚子ヶ峰、三ノ峰、別山、白山へと至る禅定道。もう一つは、長瀧寺の裏から西山、毘沙門岳、大日ヶ岳、芦倉山、丸山を経て、銚子ヶ峰の手前の神鳩で禅定道と合流する、尾根伝いの行者の道(写真4)。ここで美しい白山の姿を前にした時、行者たちも疲れを忘れ、大いに励まされたことでありましょう。
 1時間半で旧桧峠へと下り、禅定道を下って、14時に阿弥陀ヶ滝着。滝の中に阿弥陀さまを見ることはできませんでしたが、滝の姿の中に、毘沙門岳山頂の木々から落ちる雪片を、滔々と流れる長良川を、海を、雲を、白山に降り積もる雪を、様々に姿を変えながらも、その本質は生滅変化しないもののあり方を、感じました。
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松樸裏

Author:松樸裏
自由と孤独を愛するアウトサイダーと、万物の母たる大自然との一対一の対話
2006~奥美濃の藪山を登り始める
2009~白山三禅定道を毎年登拝
2016~19白山美濃馬場の古の山伏の行場「白山鳩居峯」のうち五宿を毎月巡拝、以後随時巡拝