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白山順礼峠~大山登拝





 明けましておめでとうございます。
 今年初の「白山順禮」は、正月二日、相模の飯山白山から大山登拝、飯山観音から大山山頂まで5時間の順礼路でした。
 朝10時に飯山観音バス停着、辰年の初詣に、先ずは龍藏(りゅうぞう)神社に参拝しました。飯山の白山は、山頂の池に霊験を感じた行基菩薩が、楠で十一面観音菩薩像を造って白山妙理権現を勧請した、と伝わる、坂東三十三所観音順礼の霊場であります。龍藏神社は、山頂白山神社の別当寺であった龍蔵院があった所のようです。旱魃時に山頂白山池の水を浚うと、飯山観音の化身である白龍が雨を降らすといわれています。
 開山が泰澄大師ではなく行基菩薩となっていますが、行基が加賀山代温泉を経て白山頂に泰澄を訪ねた、という伝承もあるので、行基が白山権現を勧請したということも、有り得ぬ話ではないと思います。
 続いて飯山観音長谷寺のご本尊・行基作の十一面観音菩薩に参拝し、お堂の裏の山道を30分ほど登ると、白山頂に白山神社と白山池(写真2)がありました。池の後ろには役行者も祀ってあり、十一面観音菩薩ご真言・白山権現ご宝号と共に、行基・泰澄・役行者という、同時代に生きた三人の大先達のご宝号をお唱えしました。
 白山展望台からは大山を遥拝(写真1)。南へと続く快適な尾根道を歩いてゆき、11時半、白山順礼峠に着きました(写真3)。
 昔、観音順礼の老人と娘が此処で悪人に斬殺され、哀れに思った村人たちがお地蔵さまの像を建て供養したとのこと・・・中里介山「大菩薩峠」の冒頭シーンを想わせるような悲話です。お地蔵さまの前で観音経と地蔵菩薩ご真言をお唱えし、今年一年の山行の無事を祈りました。
 順礼峠から、道はいよいよ大山へと向かいます。鹿よけの扉を通って七沢温泉に下り、小林多喜二が滞在したという離れから再び山道へ。見城(みじょう)山を経て12時半すぎに日向(ひなた)山着。山上の弁天さまに参拝すると、にわかに空が曇り、バラバラと雹が降り始めました。13時に日向薬師に下った時にもまだ霰が降っており、初詣に来た人々も驚いていました。大山が雨降(あふり)山といわれる由縁でしょうか。
 日向薬師からは登山者が多く、沢山の人とすれ違いました。13時半、九十九曲の登山道に入り、ピッチを上げて登りました。足に堪えましたが、登るにつれて得られる関東平野や太平洋の眺望に励まされ、15時に大山登頂。阿夫利神社奥の院にて般若心経、不動明王・十一面観音ご真言をお唱えしました。山頂は積雪はないものの、昼に降った雹が残っていました。天候は回復、富士山は山上が雲を被っていたものの、箱根山、江の島、三浦半島、房総半島、東京スカイツリー、筑波山などの展望を楽しめました。
 15時半に下山、日没前に九十九曲登山口に戻り、温泉で汗を流しました。日向薬師バス停まではヘッドライトを点け、中天にかかる半月と星、麓の街の夜景を眺めつつ歩きました。
 白山から遠く離れたこの地にも、白山信仰が十一面観音信仰としてしっかりと根付いていることを、実感しました。
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白山順禮写真館

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松樸裏

Author:松樸裏
自由と孤独を愛するアウトサイダーと、万物の母たる大自然との一対一の対話
2006~奥美濃の藪山を登り始める
2009~白山三禅定道を毎年登拝
2016~19白山美濃馬場の古の山伏の行場「白山鳩居峯」のうち五宿を毎月巡拝、以後随時巡拝