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高賀山より白山遥拝







 雪山の魅力は、藪に悩まされることなく、また登山道に執われることなく、登りたい尾根に取り付くことができることです。
 強い寒気が到来した12日、高賀神社より高賀山登拝。9時半に高賀神社に参拝し、歩を進めました。
 登山道は谷筋を御坂峠まで上がっていますが、谷の東、高賀神社の後ろ辺りから峯稚児神社への尾根を登りました。急峻な尾根に取り付き、神社から1時間ほどで904m地点へ。雪はさほど深くはなく、脛が隠れるくらい。左手前方の樹間に高賀山とタカネ、右手後方に今淵ヶ岳を望みつつ登ると、途中の岩の上から白く輝く伊吹山を拝むことができました(写真2)。さらに能郷白山や小津三山も見えてきました(写真3)。
 山頂部はさすがに雪が深く、膝まで埋まります。11時半、峯稚児神社着。(写真4)。社の真後ろに、白山。白山は雲に覆われ、三ノ峰より上は不見。白山の方から吹き付ける北風が冷たく、ジャンパーを着、カンジキを履いて高賀山頂へと向かいました。
 御坂峠を渡ると、登山道からの登山者の踏み跡で道ができており、カンジキは不要。正午すぎに山頂に着きました。御嶽(写真5)、乗鞍は露わですが、白山は相変わらず雲を被っています。カンジキを履いて、西の尾根を少し下った所にある岩場へ。南に高賀神社の大鳥居や濃尾平野。北には白山頂がうっすらと見えましたが、別山や大汝峰は雲の中(写真6)。高賀山頂に戻ってからも、やはり北の空はご機嫌斜めな様子。
 14時頃、峯稚児神社に戻り、立ったまま白山を遥拝しつつ、十一面観音菩薩のご真言を一心にお唱えしました。三ノ峰から上を覆っていた雲が徐々に晴れてゆき、別山が、続いて山頂御前峰が姿を現わしました。御前峰の前の雲の中に、一瞬、稲妻のような光を見ました。そして14時半、御前峰の左奥に大汝峰が姿を現わし、ついに白山三所権現を遥拝することができました(写真1)。妙法蓮華経観世音菩薩普門品をお唱えして白山権現を供養し、高賀山本地・虚空蔵菩薩に感謝。
 下りは欣喜雀躍として雪上を駆け下りましたが、このような時は、別の尾根に下ってしまわぬよう注意が必要です。案の定、林道を横切った先で別の方角の尾根を下ってしまい、谷から登り直して山腹をトラバースし、正しい尾根に戻りました。山は山に入る者を、このような仕方で戒め、導いてくれます(時には手厳しいやり方で…)。山行とは、山との対話、一対一の真剣な対話ではないでしょうか。
 16時に高賀神社着。円空記念館の天を衝くような白山本地・十一面観音菩薩と脇待の善財童子・善女龍王、及び高賀山本地・虚空蔵菩薩に参拝。仏菩薩の永遠の微笑を、心に少しでも忘れぬようにしていきたい、と思いました。
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Haxanjunrei

松樸裏

Author:松樸裏
自由と孤独を愛するアウトサイダーと、万物の母たる大自然との一対一の対話
2006~奥美濃の藪山を登り始める
2009~白山三禅定道を毎年登拝
2016~19白山美濃馬場の古の山伏の行場「白山鳩居峯」のうち五宿を毎月巡拝、以後随時巡拝