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蕪山より白山遥拝







 19日朝。家の窓から朝日に照らされた白山頂が見えましたが、天気は下り坂の予報。予定より早めに出発し、板取の蕪山(かぶらやま)へと向かいました。
 奥美濃・板取は、滝波山や平家岳で奥越と接する、雪も藪も深い所です。蕪山には麓の公園から登山道があり、登りやすい山ですが、毎年この時期は雪が深く、駐車場も厚い雪に覆われます。しかし今年は、年末のクリスマス寒波以来、ほとんど雪が降っていないとのこと。駐車場にも雪が少なく驚きました。
 9時出発。奥牧谷の登山道の雪は踏み跡もあり、けっこう乾いていて、さほど深くはありません。登山道は谷沿いに上り、蕪山南尾根から登頂しますが、踏み跡を辿ったのでは雪山に登った気がしません。途中から、谷の北側の尾根に取り付きました。
 膝丈くらいの真っさらな雪を踏み、頑固に尾根を登ってゆくと、背後に日永岳の反射板や霊仙山、さらに伊吹山が見えてきました。やがて蕪山西尾根と合流、山頂付近の藪では腰が埋まるくらいの積雪。10時40分、山頂に出ると、360°の展望です。
 北は、滝波山の右に、輝く白山。山頂御前峰や大汝峰は雲に覆われていましたが、別山は姿を現わしていました(写真1、2)。東には乗鞍(写真3)、御嶽、恵那山。御嶽山や北アルプスは、山上が雲に隠れています。南は、高賀三山とタカネ(写真4)。岐阜市東部や名古屋の遠景をはさんで、三尾山など板取・美山の境の山並。西南には霊仙と伊吹が見え、西に日永岳。西北は、滝波山の尾根と並走する、美濃平家岳への尾根(写真5)、平家岳へと延々と続く、尾根上の鉄塔。正午すぎまで展望を楽しみましたが、西の方から次第に曇り、伊吹山が見えなくなりました。白山頂部の山肌が僅かに見えたものの、別山も雲に覆われてきました。白山と四方の山々に礼拝し、下山しました。
 自分の足跡を辿って下り、途中、奥牧谷の滝へ(写真6)。滝の裏をくぐり、滝壺の澄んだ水を見つつ、しばし坐しました。この水は、板取川へ、長良川へ、そして太平洋へと流れてゆきます。私も、そのような流れの一つなのかもしれません・・・海まで流れることはできないかもしれません。蒸発したり、地中に隠れるかもしれません。田んぼの水になるかもしれません、便所の水になるかもしれません。雲となって放浪し、どこかの山に積もる雪となるかもしれません・・・
 谷の流れと共に、私も山を下りました。板取川に沿っての帰り道は、雨。蕪山にも、新雪が降り積もることでしょう。
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Haxanjunrei

松樸裏

Author:松樸裏
自由と孤独を愛するアウトサイダーと、万物の母たる大自然との一対一の対話
2006~奥美濃の藪山を登り始める
2009~白山三禅定道を毎年登拝
2016~19白山美濃馬場の古の山伏の行場「白山鳩居峯」のうち五宿を毎月巡拝、以後随時巡拝