FC2ブログ

記事一覧

滝波山より白山遥拝





 奥美濃・板取と越前・荷暮の境に位置する滝波山は、なかなかワイルドな藪山です。昔は荷暮から島口へ通ずる国境峠が、この辺りにあったそうです。
 29日朝6時、板取・島口の白山神社に参拝。林道に車を停め、滝波谷の右岸を、雪を踏みつつ登ってゆきました。谷を右手に見下ろしながら1時間ほど歩いたところで、左手の尾根に取り付きました。藪は雪の下、登りたい所から登れます。次第に、南に蕪山・高賀山・三尾山が、東には御嶽・乗鞍が見えてきました。雪は引き締まっておらず、愛用している自作のカンジキを装着。斜面はかなり急で、カンジキごと、つま先を雪に蹴り込んで攀じ登り、8時45分、滝波山から南に伸びる稜線に出ました。伊吹山は、まるで雪でできたドームのよう。小津や能郷の山々も真っ白です。すぐ隣には、滝波山の尾根と並走する、平家岳の尾根。荒島岳も姿を現わしてきました。
 いよいよ山頂に近づくと(写真2)、北の樹間に白山の姿が!9時半前に登頂。無雪期は藪が濃く、北側は木々に覆われ展望は良くありませんが、今日は、雪庇の上から見事な展望。白山、伊吹山(写真3)、御嶽・乗鞍・北アルプス。白山を遥拝しながら観音経をお唱えしました。滝波山から見ると、白山は別山のすぐ右後に大汝峰と山頂御前峰が並び、三所権現を中心に、白い山並が見事な統一体を作っています。1時間ほど山頂の展望を楽しみ、さらに一つ北のピークへ。夏は藪だらけの此処からも、雪上の眺めは素晴らしく、鷲ヶ岳の背後に御嶽・乗鞍~剱岳と続く山並(写真4)、荒島岳・平家岳、そして白山(写真1)。白山と対面して、雪の斜面に坐しました。
 止・・・我のはからいを止めて、ただ坐し、ただ呼吸する・・・
 山は、谷は、空は、雲は、ありのままに其処にありました。雪も、木々も、風も、太陽も、鳥も、大地も、すべては、ありのままにありました。
 1時間後、坐を立って、山頂に戻りました。此処から北に融けて流れる雪は、野々小屋谷~荷暮川~九頭竜川を経て、日本海へ。此処から南に崩れる雪庇は、滝波谷~板取川~長良川を経て、太平洋へ・・・
 呼吸と共に白山権現(十一面観音菩薩)ご真言をお唱えし、正午すぎに下山。手足を使わないと登れぬような雪の斜面を下るのは、けっこう大変でしたが、自分の足跡を辿り、滝波谷の流れと共に2時間半で下山(正念が其処を流れている!)。
 新たな気持ちで、白山を遥拝することができました。

 止まって 観れば
 白山は 其処にあり
   
関連記事

コメント

コメントの投稿

非公開コメント

白山順禮写真館

Haxanjunrei

松樸裏

Author:松樸裏
自由と孤独を愛するアウトサイダーと、万物の母たる大自然との一対一の対話
2006~奥美濃の藪山を登り始める
2009~白山三禅定道を毎年登拝
2016~19白山美濃馬場の古の山伏の行場「白山鳩居峯」のうち五宿を毎月巡拝、以後随時巡拝