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平家岳・美濃平家岳登拝







 先週登った滝波山南尾根の西に、海ノ溝谷を挟んで、美濃平家岳へ連なる尾根があります。滝波山の藪と違い、こちらの尾根には九頭竜ダムを起点とする鉄塔が立ち並び、巡視路がついています。現代においては、菩提樹下のみならず鉄塔下で悟りを開く人だっているかもしれません。
 前夜(6日)の雪で洞戸の民家や木々は雪化粧。板取に入ると、雪が舞っていました。川浦(かおれ)渓谷の林道を通って、7時すぎに新深山トンネル先の登山口着。新雪を踏んで巡視路を登ってゆきました。
 尾根に上がると、雪が降ったり止んだり。積もった新雪は歩きづらく、カンジキを履きました。晴れていれば、西に能郷白山、やがて北には白山を遥拝しつつ歩ける尾根ですが、今日は冷たい北西風に雪が舞い、隣の滝波山の尾根も見え隠れ。シジュウカラの囀りに歩みを止めると、風の音と渓の響きがいっぱいに広がります。雪庇の上に積もったフカフカの雪を踏んで進むうちに、ようやく滝波山(写真3)や平家岳が見えてきました。
 10時半、美濃平家岳登頂。巡視路から外れているこの山は、無雪期には藪が濃く展望はありませんが、藪は厚い雪に埋もれ、ただただ真っ白な世界。北に向かって般若心経をお唱えしました。じっとしていると、冷たい北風に手袋もズボンも凍ってきます。
 積もった雪が風に舞い、場所によっては凍った雪が露出してきたので、カンジキをアイゼンに履き替えて出発。雪庇の張り出した県境尾根を歩いて12時半に井岸山着。目前に見える平家岳への最後の登りは、稜線に厚い雪が・・・(写真1)。稜線の右側を一歩一歩、腿まで埋まりながら、呼吸に合わせて白山権現(十一面観音菩薩)のご真言を唱えて一心に登りました。
 井岸山から20分で登頂。西の空には青空も見え、左門岳・屏風山を挟んで能郷白山と姥ヶ岳(写真4)。南には日永岳や三尾山。北は雪雲に覆われ、凍てつく風を容赦なく送ってきます。寒さに負けぬよう、大きな声で観音経をお唱えしました。
 13時すぎに下山。北風に、登ってきた時の足跡はたちまち消えてしまいます。美濃平家岳へ戻る途中、北東に鷲ヶ岳・白尾山、北には大日ヶ岳と野伏ヶ岳(写真5)が見えてきました。
 14時半すぎ、美濃平家岳着。今日は姿は見えなくとも、白山は大日ヶ岳(写真2)と野伏ヶ岳の間にあります。白山に向かって雪上で投地礼をし、15時に下山。リュックの中のペットボトル飲料は、凍ってシャーベット状になっていました。
 下ってゆくと、雪の下から所々に登山道の地面が現れていました。南の正面に、日永岳の反射板がよく目立ちます。西日を受けて高賀山や蕪山もくっきり見えてきました(写真6)。
 17時半、登山口着。帰りに、林道沿いにある新宮神社に参拝。今日の体験と無事を感謝しました。
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松樸裏

Author:松樸裏
自由と孤独を愛するアウトサイダーと、万物の母たる大自然との一対一の対話
2006~奥美濃の藪山を登り始める
2009~白山三禅定道を毎年登拝
2016~19白山美濃馬場の古の山伏の行場「白山鳩居峯」のうち五宿を毎月巡拝、以後随時巡拝