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桧峠~大日ヶ岳~銚子ヶ峰縦走







 白山美濃禅定道とは別に、長瀧寺から毘沙門岳・桧峠・大日ヶ岳・芦倉山・丸山を経て神鳩に至る、尾根伝いの行者の古道。現在では無雪期は藪が濃く、縦走は困難です。
 15日、桧峠より大日ヶ岳、芦倉山、丸山、銚子ヶ峰を巡拝してきました。朝4時半、白山美濃馬場長瀧寺・白山神社に参拝し、5時に桧峠駐車。長瀧寺より神鳩まで十ヶ所ある行場の一つ、「国境ノ宿」に参拝し、アイゼンを履いて水後山へと登り始めました。振り返ると、霧に覆われた桧峠の上に、毘沙門岳。さらに登ってゆくと、毘沙門岳の背後に滝波山・美濃平家岳・平家岳の三山。その右方には能郷白山と姥ヶ岳。東には御嶽、乗鞍も見えてきました。
 水後山を経て7時15分、鎌ヶ峰に着き、白山を遥拝。白山をバックに、これから縦走してゆく山々が一望できます(写真3)。鎌ヶ峰から先のヤセ尾根の雪庇を辿って、8時15分に大日ヶ岳に着きました。
 山頂の大日如来は首まで雪に埋まり(写真1)、方位盤は完全に雪の下。北東には北アルプスの白い峰々。白山に向かって般若心経と大日如来ご真言をお唱えしました。ここからいよいよ、道なき尾根を縦走します。
 右手に北アルプス、正面に白山、左手に石徹白の山々と荒島岳を見つつ進み、9時に天狗山着。尾根は西から北へと方向を変え、昨年8月に訪れた「中須ノ宿」へと下ってゆきます。標高が下がるにつれて雪も軟らかくなり、足を取られます。
 10時前、中須ノ宿着。宿跡は雪の下。延命十句観音経をお唱えし、芦倉山へと登りました。雪が軟らかく、きつい登りです。登るにつれて雪も固まってき、11時すぎに芦倉山頂に着くと、360°の展望。日が高くなり、御嶽山や北アルプスもくっきり見えてきました(写真4)。
 芦倉山から北東へと下る尾根は急で、さらにその先の1669m峰は、ヤセ尾根に融けかかった雪庇・・・藪が現れている所では、面倒でも雪庇を避け、藪漕ぎして進みました。
 丸山への登りには危険な箇所は無く、雪の斜面を只管登りました。雲と風が出てきましたが、13時半に丸山に着くと、風はおさまりました。雪上に坐し、別山と御前峰を前に観音経をお唱えしました(写真5)。
 丸山から尾根は西へ。14時半前、神鳩のすぐ東のピークに着くと、禅定道と銚子ヶ峰が目前に見えました。北に別山を拝み、西に見える神鳩小屋の赤い屋根を目指して歩き、15時、神鳩避難小屋着。小屋の周囲はまだ雪に覆われていますが、屋根下の入口から中に入れます。雪の下に埋まっている祠に般若心経をお唱えし、銚子ヶ峰へと向かいました。
 真っ白な斜面に頭を出している母御石を経、16時、銚子ヶ峰着。別山へと続く、真っ白な道(写真2)。飛騨側では「四海波岳」とも呼ばれていた美しい山を前に観音経をお唱えし、立ったまま、しばし黙想。その山容は、観音菩薩のお姿であり、み仏のお姿でありました。白山は・・・私の本当の師であります。
 南東には、桧峠から今日歩いてきた山々がすべて見渡せ(写真6)、西には、色づいてきた空を背景に経ヶ岳・赤兎山・大長山。17時に小屋へ戻り、夕座勤行。風もなく穏やかな夜でした。
 翌朝は5時に発ち、雪に埋もれた美濃禅定道を下って1時間で大杉着、雪下の今清水社跡に参拝。大杉登山口まで、登山道はすべて雪の下でした。
 石徹白川沿いの車道は除雪はしてあるものの、落石・落雪が多く、まだ車は通れません。雪景色の中を流れる川を見つつ歩き、7時半、白山中居神社参拝。上在所から下ってゆくと、水路に小型水力発電機が設置してありました。白山から流れてくる水で電気が作られています。さらに下って、行き倒れになった白山巡礼者の供養塔に掌を合わせ、8時半前、大師堂に参拝。境内にはまだ雪がけっこう残っていました。
 峠へ上る車道を歩いて、桧峠に着いたのは10時前。石徹白・尾上郷境の尾根の行者道も、石徹白の禅定道も、白山信仰の香り溢れる、静かで美しい巡拝路でした。
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松樸裏

Author:松樸裏
自由と孤独を愛するアウトサイダーと、万物の母たる大自然との一対一の対話
2006~奥美濃の藪山を登り始める
2009~白山三禅定道を毎年登拝
2016~19白山美濃馬場の古の山伏の行場「白山鳩居峯」のうち五宿を毎月巡拝、以後随時巡拝