FC2ブログ

記事一覧

屏風山より白山遥拝







 昨年、奥美濃の屏風山に登った時は、アブにたかられて頭がボコボコになりましたが、今年もボコボコになりました。
 6月24日。河内谷林道の車止めを4時20分に発ち、朝焼けの空の下、鳥の囀りと水の流れを聞きつつ林道を歩くこと50分。屏風谷への入口手前から、屏風山の姿を拝みました。屏風谷を遡って5時半に尾根への取付き着。ここからは急峻な登りの連続です。美越国境の稜線に出て振り返ると、平家岳。さらに高度を上げてゆくと、槍ヶ岳が、乗鞍岳が見えてきました。南西には伊吹山の丸い頭。屏風山は藪はさほど濃くはありませんが、斜面は急です。
 山頂への最後の登りは、藪中の滑り台。両手で藪を掴んで、滑らぬように登ってゆくと、右手に白山の姿が現れ、振り向くと平家岳の真後ろに御嶽山が、北東には剱岳も現れました。
 7時前登頂、360度の展望です。北には、御前峰を中心に大汝峰、別山の白山三所権現がきれいに並び、白山三山の手前に石徹白の山々。三山の左は七倉山、四塚山、釈迦岳、そして今月初めの白山登拝時に歩いた赤兎山~経ヶ岳、さらに荒島岳。三山の右には、南白山、丸山、芦倉山、さらに大日ヶ岳(写真1)。東側は、美濃平家岳と平家岳の後ろに、御嶽山、そして乗鞍岳。さらに穂高岳、槍ヶ岳から立山、剱岳までの山並(写真2)。南には高屋山、大白木山、日永岳。そして西には、先日登った能郷白山の左に、磯倉の尖った頭(写真3)。能郷白山の右に刈安山、姥ヶ岳、部子山そして銀杏峰。北を向いて叉手当胸して立ち、しばし白山を遥拝しました。
 白山という山は、どこまでが白山と区切ることが難しい山です。何処から見ても、山頂を中心に周囲の山々を取り込んで、両翼をいっぱいに広げた姿。白山に連なる尾根は、石徹白の山々から平家岳、この屏風山、さらに能郷白山から伊吹山地にまで繋がっています。ここから見渡す限りの尾根は、白山に通じています。いや、尾根ばかりではなく見渡す限りの大地が白山と一つであり、やわらかな陽射しとそよ風に囀るウグイス、長閑に鳴くカッコウ、私の頭の周りを飛び回っているアブやカ、森羅万象が白山と一つ、心そのものが、白山と一つでありました。
 白山に向かって三拝し、8時すぎ下山。山頂直下の急峻な谷筋に、ニッコウキスゲが咲いていました(写真4)。下りは気温も湿度も上がり、疲れや油断もあります。急な尾根を慎重に下りました。9時半に屏風谷へ下り、日の光に輝く渓流で洗面。涼しげなコアジサイの花がたくさん咲いていました。谷を下って9時45分に林道着。屏風山に掌を合わせ、林道を下ってゆきました(写真5)。
 山頂で白山遥拝中に刺された額や側頭、後頭が今年もボコボコに腫れましたが、山頂の虫たちに供養できたと思えば、何のことはありません。これも、屏風山の土産です。
 
関連記事

コメント

コメントの投稿

非公開コメント

白山順禮写真館

Haxanjunrei

松樸裏

Author:松樸裏
自由と孤独を愛するアウトサイダーと、万物の母たる大自然との一対一の対話
2006~奥美濃の藪山を登り始める
2009~白山三禅定道を毎年登拝
2016~19白山美濃馬場の古の山伏の行場「白山鳩居峯」のうち五宿を毎月巡拝、以後随時巡拝