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御嶽山より白山遥拝








 白山の限りなく広がる稜線は、音楽的な美を感じさせますが、御嶽山の、四つの頂きが立ち並ぶ堂々たる姿は、建築的な美を感じさせます。
 6月30日朝4時20分、濁河温泉の登山口を発ち御嶽神社里宮に参拝。すでに空は明らみ、仙人橋からは早くも白山の姿が見えました。整備された山道を登ってゆくと、右前方に摩利支天山が聳え、背後の樹間には、雲海の彼方に浮かぶ白山連峰の姿。八合目から上は処々に雪が残り、左手に笠ヶ岳や乗鞍岳の姿が拝まれました。
 飛騨頂上に向けての登りに入ると、白山を背景にシャクナゲの花が山道を彩っていました(写真4)。6時半すぎ、飛騨頂上に出ると東から日が射し、中央アルプスの山並が現れました。四ノ池の周りにはまだ雪が残っていました。道を左にとって継子岳へ。7時、継子岳登頂。北に聳える乗鞍岳を中心に、右後ろに穂高、槍、左後ろに笠ヶ岳など北アルプスの山々(写真3)。北西には、白山と別山を中心とした白山の広大な山並(写真2)。西には雲海の上に能郷白山も頭を出していました。そして南には、四ノ池、飛騨頂上から摩利支天山、その左に御嶽山頂剣ヶ峰(写真1)。四ノ池の東側へと下ってゆくと、大きなカメノコテントウに出会いました。雪融け水が勢いよく開田高原側へ流れ下っていました。
 四ノ池からコバルトブルーの三ノ池(写真5)に登り、池を一周。雪渓を渡って五ノ池小屋の南に出ました。東麓から雲が沸いてきました。摩利支天乗越から摩利支天山頂に向けて、シャクナゲ咲く崖道を歩き、9時20分、摩利支天山登頂。ここからも白山、乗鞍の眺めは素晴らしく、南には剣ヶ峰と継母岳が目の前に。北側斜面に坐し、般若心経、摩利支天ご真言、白山権現ご真言をお唱えしました。
 賽ノ河原を通って二ノ池から山頂剣ヶ峰へ向かうと、長野県側からの登山客がたくさんいました。10時40分登頂。御嶽神社にて蔵王権現ご真言をお唱えしました。一ノ池の向こうの壁越しに白山が見えましたが、雲が揚がってきて隠れつつありました。山頂は登山客でいっぱいなので早々に通り過ぎ、一ノ池の南を回って30分ほどで西側の壁上へ。地獄谷からは煙が立ち昇り、硫黄の臭いもしました。壁上からは一ノ池を挟んで剣ヶ峰上の登山客が見え、西には継母岳(写真6)が見下ろせました。山上は長野県側から雲が沸き、朝は雲海に覆われていた山麓が雲間に見え隠れ。岐阜県側は雲は少ないですが、白山も下界を覆っていた雲が上昇して見え隠れしていました。飛越境の山々は、すっきり見えていました。
 山頂の賑わいを余所に、此処はとても静か。白山の手前に幾筋も横たわる峰々。白山連峰から飛越境の山々を経て、北アルプスへと弧を描く山並。青い空、白い雲、緑の大地。丸い地球。山の名前は人間が勝手につけただけであり、本当は山に区切りなどありません。大地に、虚空に区切りなどありません。名前とういうのは仮のものであって、自他共に名前を捨てて向き合うならば、尽大地是れ白山、尽虚空是れわが一呼吸。「私」と「地球」は別物ではありませんでした。其処に於いて、はたして「生」と「死」は本当にあるものなのでしょうか。
 正午に下山、一ノ池の北から二ノ池に下り、一時間で飛騨頂上へ。飛騨側からも雲が沸いてきましたが、山道を下ってゆくと雲の下に出ました。15時に濁河温泉着。帰りの車道から、継子岳、摩利支天、剣ヶ峰、継母岳を遥拝しました(写真7)。
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松樸裏

Author:松樸裏
自由と孤独を愛するアウトサイダーと、万物の母たる大自然との一対一の対話
2006~奥美濃の藪山を登り始める
2009~白山三禅定道を毎年登拝
2016~19白山美濃馬場の古の山伏の行場「白山鳩居峯」のうち五宿を毎月巡拝、以後随時巡拝