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小シウド谷・芦倉山放浪2


 前回の謎を解くべく、8月4日再び小シウド谷へ。今回は尾上郷から上るのではなく、勝手知ったる石徹白から峠を越えて下ることにしました。
 朝3時、白山美濃馬場・長瀧寺に参拝。お堂の真上に満月が輝いていました。続いて石徹白の中居神社に参拝し、保川林道のワイルドなダートを草をなぎ倒しながら車で登ること一時間。落石のため林道終点手前で車を降り、5時15分出発。芦倉山が朝日に照らされていました。
 5時半「中州ノ宿(中須宮)跡道登り口」着。稜線を東へ越えて藪を進むと、10分程で中州ノ宿に着きました。古の白山行者の行場です。般若心経と、中須宮本地・普賢菩薩のご真言、白山権現ご宝号をお唱えしました。


 小シウド谷へ下る前に、先ずは芦倉山に登って白山を拝むことにしました。この尾根は昨年8月に登り、今年4月の大日ヶ岳~銚子ヶ峰縦走時にも歩きました。藪中の踏み跡を北西へと登ってゆくと、6時、樹間に日が射してきました。真夏の太陽です。さらに登ってゆくと、南東に天狗山と大日ヶ岳、その左奥に御嶽山が見えてきました。


 7時、山頂着。座る場もない藪ですが、樹に登って北に白山を遥拝。


別山と南白山の奥に山頂御前峰。大汝峰もわずかに頭を出しています。手前には丸山。
東には雲海の彼方に北アルプス、乗鞍、御嶽。


南側には滝波山、平家岳、屏風山、能郷白山。


白山に向かって観音経をお唱えしました。
 7時40分下山し、一時間半で中州ノ宿着。いよいよ、小シウド谷へと下ります。中州ノ宿の両脇から東へ流れる、水の少ない谷を15分程下ると、南からのより広い谷に合流し、北へと沢下り。30分程下った所で試しに右岸の藪に登ってみると、藪中に道らしきものがありました。谷沿いのこの踏み跡を辿ると、10時15分、橋に出ました。30日の沢下り時にも見た、廃道の橋です。地形図を見ると、中州ノ宿から谷を北東へと下ってゆくとやがて北西からの谷と合流、その下流に橋があります。…ということは、地形図に書いてある小シウド谷の林道は、終点のかなり手前で廃道化してしまっていることになります。謎が解けてきました。
 30日は、この橋の下流で沢下りを諦め、北側の尾根によじ登ると踏み跡がありました。その踏み跡を北東に辿ると、林道に戻れたのでした。この橋の北東の廃道を辿れば同じ道に出るはずです。
 藪を潜って北東へ進むと、案の定、10分程で先日ツル藪を登って出た所に。南に二つの山が見え、その奥に、より高い山の稜線。天狗山の西辺りでしょう。


橋のない、足幅くらいの細い堰のある谷を渡って、11時20分、先日林道終点と勘違いした広場に出ました。すべては明白になりました。
 30日に登った沢は、芦倉山の北にある痩せ尾根の辺りから東に下る谷でした。地形図に堰が書いてある谷です。これを詰めて1652mピークに出、南東に芦倉山らしき山を見たのでした。そこから南西に流れる沢を下ったものの、沢は東に向きを変え、やがて中州ノ宿方面から北流してきた沢と合流した所に、橋があります。小シウド谷はこの下流で急流となり、天狗山方面からの谷と合流して下ってゆきます。
 小シウド谷の林道を30分ほど下ると、北東に日照岳の姿。


分岐を右に下ると小シウド谷に架かる橋があり、谷に下りて昼休み。岩の上にしばし坐しました。傍らの岩の上ではカナヘビ君も昼休み。



 来た道を戻って一時間で小シウド谷上流の廃道の橋へ。最後は心置きなく、沢を登りました。南西へ30分程沢を遡った所で小さな沢を西に15分程詰めた最上部が、中州ノ宿でありました。古の行者を偲びながら坐禅。この尾根を白山の行者が歩き、この谷を金森長近の軍勢が尾上郷へと下ったことでしょう。
 15時下山。保川林道に戻り、芦倉山に掌を合わせました。(冒頭写真)
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松樸裏

Author:松樸裏
自由と孤独を愛するアウトサイダーと、万物の母たる大自然との一対一の対話
2006~奥美濃の藪山を登り始める
2009~白山三禅定道を毎年登拝
2016~19白山美濃馬場の古の山伏の行場「白山鳩居峯」のうち五宿を毎月巡拝、以後随時巡拝