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仏御前の滝~荒島岳補記


 先日の仏御前の滝~荒島岳登拝の下りには、滝よりだいぶ東の鉄塔へ行ってしまい、九頭竜川左岸の藪斜面をトラバースして下山したわけですが、其処で出会った石の遺構と、獣道か、古道か?とも感じられた周囲の様子が気にかかり、江戸時代の「越前国名蹟考」を繙いてみました。



 現在の美濃街道(国道158号線)は、越前大野から唯野に至って九頭竜川左岸を上り、仏原の仏御前の滝から琴洞橋を渡って、その後は油坂まで右岸を上って郡上白鳥へと下っています。


 しかし「名蹟考」の文と古地図によれば、当時の路(大川通)は、大野から九頭竜川左岸をずっと、唯野、勝原、仏原、下山、角野、鷲、長野と上っており、長野の先で右岸に渡って、野尻、大谷を経て国境油坂、白鳥、八幡へと続いていたことが分かります。
 私がトラバースした辺りも、今は国道が対岸(右岸)を走っていますが、昔の路はこの山腹(左岸)を通っていたことになります。


具体的に山腹の何処を路が通っていたのかは、知る由もありません。しかし、もしかしたら石の遺構は、古の大川通と関係のあるものなのかもしれません。
 かつては仏原も穴馬もダムに沈んでおらず、越前大野と美濃郡上の間を旅する人たちは、九頭竜川沿いの険路を歩き続けて山あいに集落の佇まいを認めたとき、心の底から、ホッとしたことでありましょう。路傍にはお地蔵さまや水場もあったでしょうか。私と同じように、仏御前の滝の沢水で、カラカラののどをを癒したでしょうか。
 古の旅の途上を想うとき、改めて、荒島権現と白山権現に向かって合掌せずにはおれません。


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松樸裏

Author:松樸裏
自由と孤独を愛するアウトサイダーと、万物の母たる大自然との一対一の対話
2006~奥美濃の藪山を登り始める
2009~白山三禅定道を毎年登拝
2016~19白山美濃馬場の古の山伏の行場「白山鳩居峯」のうち五宿を毎月巡拝、以後随時巡拝