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白尾山~白山遥拝


 16日、愛用している自作カンジキを担いで、白尾山へ。今期の初カンジキです。白鳥町六ノ里、白尾山登山口に至る林道は雪に覆われ、県道から林道を歩いて登ることにしました。
 6時45分出発、林道は登山靴が埋まる程度の積雪。40分程で登山口に至り、雪山へと入ってゆきました。登るにつれて雪は深くなり、処々で膝の辺りまで沈むようになったので、8時15分いよいよカンジキ装着。


雪の尾根を登って8時40分にスキー場のリフトの上に出ました。スキー場はまだ営業しておらず、山本来の静けさです。毘沙門岳や高賀の山並は見えましたが、大日ヶ岳、白山は雲の中、白尾山も雲に見え隠れしていました。
 此処から先は雪が深く重くなり、登りもきつくなります。まっさらな雪上にカンジキの足跡をつけて只管登ってゆくと、10時前、雲に覆われた大日ヶ岳の右上に白山が僅かに拝めました。


山頂に近づくにつれ勾配も急になり、休み休み登ってゆきましたが、次第に上空に見えてきた青空に励まされて10時半前登頂。雪に覆われた白鳥の町並が見渡せました。


 白尾山頂の方位盤は完全に雪に埋もれ、白山は北から次々と流れ来る雲間に、時折、別山・御前峰・剣ヶ峰が見え隠れしていました。


北西の白山を遥拝しようにも、白山の方から吹きつける凍てつく風に、山頂の南側へ一旦退避。南側は冬の日が差し、のどかな高賀の山並の手前には母袋烏帽子岳が見下ろせます。白山に向かって観音経をお唱えし、再び、三たび…幾度も白山を遥拝。寒さに負けぬよう口に十一面観世音菩薩のご真言を念誦しながら、雲間に現れるお姿を拝みました。山頂御前峰と転法輪谷、そして剣ヶ峰。左方には別山。斯様な凍てつく寒さの中でこそ、余念を交えずに白山権現を拝むことができます。



北アルプス方面も、北から流れ来る雲に覆われていました。一瞬、雲間に御嶽山が雪の頂を現しました。


山頂で一時間、白山を遥拝し、白山妙理大権現のご宝号をお唱えしながら雪上で投地礼。「下界へ、行ってまいります」と挨拶をして、11時半に下山しました。
 下りも人に会うことはなく、母袋烏帽子岳と高賀の山々を見つつ雪上を順調に下ってゆきました。冬毛の鹿が四頭、尾根を横切ってゆきました。私に気づくと、一頭が「ワン」というような低い声を発し、連れ立って走り去りました。しばらくすると、鹿の去った山腹の方から「ピッ」という高い声も聞こえました。秋の山にこだます牡鹿の、高く長い声の他にも、鹿はいろいろな声を発するようです。左に母袋烏帽子、右の樹間に白山を望みつつ下り、12時半、リフトの上辺りから白尾山を拝みました。


13時半に登山口へ下り、雪の林道を下ってゆくと、目の前をカモシカが走り去ってゆきました。
 14時前、県道着。林道入口の民家の方が雪かきをしておられたので、挨拶をして立ち話。お婆さんが「独りで山へ行くのは危ないよ、せめて二人でなくちゃ」「帰りの運転も気ぃつけて」と言ってくれました。私は常に、白山権現と二人で登っているつもりでおりますが、お婆さんの心遣いが素直にうれしかったです。すぐ近くの平谷白山神社に参拝して、今日の体験と山行の無事を感謝し、帰路につきました。


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松樸裏

Author:松樸裏
自由と孤独を愛するアウトサイダーと、万物の母たる大自然との一対一の対話
2006~奥美濃の藪山を登り始める
2009~白山三禅定道を毎年登拝
2016~19白山美濃馬場の古の山伏の行場「白山鳩居峯」のうち五宿を毎月巡拝、以後随時巡拝