FC2ブログ

記事一覧

高賀山・タカネ登拝

 8日朝7時前、高賀神社に初詣し、高賀山へと歩き始めました。今年はまだ雪が少なく、林道に積雪はありません。カンジキ履いてタカネに登るつもりでしたが、この様子ではカンジキの出番はなさそうです。
 登山道に入っても、しばらくは雪がありませんでした。7時45分に岩屋着。窟内で北面し、般若心経と高賀山本地・虚空蔵菩薩、白山本地・十一面観世音菩薩のご真言をお唱えしました。


岩屋から上は薄い積雪、踏み固められた谷沿いの登山道は滑りやすいので、登山道と尾根の間の雪と草を踏んで登ってゆきました。
 8時15分に御坂峠に出ると、御嶽山がうっすらと見え、白山は雲に隠れていました。峯稚児神社に向けて東へ登ると日が差してきました。冷たい風の中、岩上のご宝前にて参拝し、雪上で投地礼しました。


峯稚児社から峠に戻って、高賀山頂へ。鷲ヶ岳、白尾山、烏帽子岳の山並がよく見えます。9時前登頂、雪は少なく、日当たりのよい山頂は地肌が見えていましたが、さすがに空気は冷たいです。平家岳と滝波山は山頂に雲を被っていました。白山連峰はわずかに大日ヶ岳辺りが見えるのみ。その右に、鷲ヶ岳、白尾山、烏帽子岳。


御嶽、乗鞍はうっすらと見えていました。
 山頂から西へ下ると獣の足跡のみの尾根、ようやく雪山らしくなってきました。処々、膝まで雪に埋まりますが、乾いてほどよく締まった雪で、カンジキもスパッツも着けずに歩けました。山頂から少し下った処にある岩の上に立ち、白山の方に北面して観音経を読誦。振り向くと武芸川の権現山と汾陽寺山、その向こうには金華山と岐阜市街が見渡せました。


西にはタカネが目の前に鎮座。


日永岳や大白木山も見えていました。
 9時半まで岩上で展望を楽しみ、いよいよタカネへと縦走。サラサラの雪の尾根をまっすぐ下り、15分程で鉄塔着。白山は相変わらず雲に覆われていましたが、平家岳と滝波山の雲は薄くなってきたようです。白山からこの鉄塔を挟んで直線上にある名古屋の高層ビルも、今日はよく見えませんでした。10時に鞍部に下り、平家岳・滝波山とその前の蕪山を遥拝。


薄い雪を踏んで、タカネへと登ってゆきました。雪も藪もさほどではありませんでしたが、一度、枝に眼鏡を弾き跳ばされてしまい、予備の眼鏡をかけて探しました。少し下の雪の中に眼鏡を発見。


油断は禁物です。
 10時半前、タカネ登頂。北の樹間に白山の山腹がわずかに拝めました。北側斜面の倒木上に坐し、寒いので口に十一面観世音菩薩のご真言を唱えながら白山を遥拝。


11時頃、雲間に白山の頂をわずかに拝むことができました。


 タカネ山頂で45分程すごして下山。高賀山を樹間に見つつ下り、鞍部から登って11時半すぎに先の鉄塔に戻りました。此処からは、急な山腹を鉄塔巡視路が通っています。しかし雪で何処が路なのか分かりにくく、雪の山腹を尾根越え谷越え横切って巡視路を見つけ、30分程で次の鉄塔着。タカネや先の鉄塔を見上げました。此処からは路にあまり雪は見られなくなり、正面に今淵ヶ岳を見つつ歩きました。


12時半前、渓の平らな石の上に坐して一休み。


さらに鉄塔を二つ経て、13時、林道に下りました。
 林道を15分程下ると右手に遊歩道入口があり、樹間に高賀山とタカネを拝んで10分程下った処に小さな社がありました。高賀権現と白山権現のご真言・ご宝号をお唱えして山行の無事を感謝しました。社から谷を渡って林道に出ると、高賀神社はもうすぐ其処でした。高賀山とタカネに掌を合わせて高賀神社へ。神社の方にお尋ねすると、小さな社は山の神様とのことでした。
 神社前の円空記念館にて、十一面観世音菩薩さまと今年の初相見。細長くスラリと聳え立ち、優しく微笑みつつ手を差し伸べた慈悲深いお姿。円空上人の他の十一面観世音菩薩像と同様、龍の鱗のような裙をまとっています。般若心経をお唱えし、観音さまの御前で今年の抱負を確かめました。観音さまは微笑みながら頷き、「行ってきなさい」と言っておられるようでした。
 玄奘三蔵法師の「大唐西域記」に、
南インドの補陀落山の頂に池があり、観音菩薩の訪れる天宮がある。観音さまとお会いしたいと願う者は命がけでこの山に登るが、あまりに険しく、登頂できるものは少ない。だが、山下に住む人で観音さまとお会いしたいと願う者があれば、観音さまは相手に応じて自在天の姿となり塗灰外道の姿となって、願いを叶えさせる。
とあります。
 観音さまは、仏・菩薩は、山の上ばかりにおられるとは限りません。苦しみに満ちた娑婆の至る処に、悲しみに充ちたあらゆる心の中に、おられるのではないでしょうか。
関連記事

コメント

コメントの投稿

非公開コメント

白山順禮写真館

Haxanjunrei

松樸裏

Author:松樸裏
自由と孤独を愛するアウトサイダーと、万物の母たる大自然との一対一の対話
2006~奥美濃の藪山を登り始める
2009~白山三禅定道を毎年登拝
2016~19白山美濃馬場の古の山伏の行場「白山鳩居峯」のうち五宿を毎月巡拝、以後随時巡拝