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蕪山~ゴンニャク西峰縦走

 新年早々、全国の山で遭難が相次いでいます。独りで登ることの多い私は、天候を見極めてから計画を立て、当日も状況に応じてルートや行き先を変更しますが、今年の遭難のニュースに接して感じるのは、仲間と一緒に登れば少々無理をしても助けてくれるだろう、といった安易な思いが事故を引き起こしているのではないか、ということです。独りだったら絶対登らないような天候・状況では、二人でも何人でも登るべきではありません。人間の都合ではなく、山の都合に合わせて登拝したいものです。
 15日は九頭竜辺りの山にカンジキ履いて登る計画を立てていましたが、前日の予報では北陸の天候は今一つ。そこで両白山地を挟んで南の板取の蕪山からゴンニャクまで、カンジキで縦走することにしました。早朝、登山口へ向かう途中のカーラジオで荒島岳の遭難のニュースを聞きました。荒島岳登山口に近い九頭竜の積雪は、14日朝9時で69cmだったとのこと…
 板取はほとんど雪がなく、両白山地の北と南でこんなにも違うものか、と驚きました。毎年この時期に蕪山に登っていますが、雪の少なさに驚いた昨年よりも、さらに雪は少ないようです。7時前、全く雪のない駐車場を出発しました。奥牧谷の滝にて般若心経読誦。


明らかに昨年より雪が少ないです。谷沿いの登山道から、山頂に西の藪から出る急な尾根に取り付くと、ようやく雪山らしくなってきました。登るにつれて膝まで埋まるくらいになりましたが、重くはありません。8時20分、カンジキなしで登頂。


山頂は凍てつく寒さです。雲が多く、白山はもとより、滝波山・平家岳も日永岳も雲に隠れていました。南に高賀山がうっすらと見え、東には谷を挟んでゴンニャクの山並。


蕪山から北に下る尾根が東に迂回して、ゴンニャクまで続いているのが見渡せます。雪のおかげで藪の心配はありませんが、日没は17時頃。この雪上では、私の脚でも正午頃にはゴンニャクに着かないと日が暮れてしまいます。
 蕪山から北へと下り、さらに東へ。雪が深くなってきたので、いよいよカンジキの出番です。


途中、蕪山を遥拝して東へ進んでゆくと、鞍部辺りから北に滝波山を拝むことができました。


10時前、809.8m三角点着。すぐ側の鉄塔からは、これから登ってゆくゴンニャク西の1040m峰へと連なる尾根、その後ろにはゴンニャクの北峰が見えました。


送電線が、南に見える高賀山とタカネの間の鉄塔まで延々と続いています。
 北側の鉄塔に下り、北に迂回しながら東へと縦走。やがて尾根は南へ高度を上げてゆきます。11時すぎ、樹間にゴンニャク西峰を見上げました。イノシシでしょうかカモシカでしょうか、雪の上を谷へと走り下ってゆきました。右手の樹間に蕪山を見ながら、獣の足跡一つないまっさらな雪をカンジキで踏みつつ登ってゆきました。


 1040m峰への登りは、カンジキでも膝上まで埋まる急斜面、しかも雪の上にシャクナゲの枝がはびこっていました。1040m峰に登頂したのは正午でした。


樹が茂ってあまり展望はなく、樹間にわずかに高賀山や滝波山が拝めました。日射しが弱く指先がジンジン冷えます。白山は見えませんでしたが、滝波山を遥拝しつつ観音経と白山権現ご真言・ご宝号をお唱えしました。ゴンニャクと思しき山が樹越しに見えましたが既に正午を回っており、此処で12時半すぎに下山。カンジキの跡をたどりたどり、雪上を下ってゆきました。
 14時前、三角点の鉄塔に戻って1040m峰や高賀山を遥拝。北東にはうっすらと鷲ヶ岳・白尾山・烏帽子岳も見えてきました。蕪山への最後の登りは、さすがに脚が疲れました。15時45分蕪山頂に戻ると、南に高賀山とタカネがくっきりと見え、東のゴンニャクの左方には鷲ヶ岳・白尾山・烏帽子岳が西日に輝いていました。



北側は滝波山の右奥の白山は姿を隠していたものの、大日ヶ岳がうっすらと姿を現していました。


冷たい風に、雪で湿った手袋やズボンがたちまち凍りつきました。諸仏菩薩に礼拝し、正面に三尾山を見ながら雪の斜面を下ってゆきました。
 17時すぎ、駐車場着。日没にギリギリ間に合いました。山麓・野口の白山神社にて山での体験と無事、そして白山権現の思し召しを感謝し、帰路につきました。


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松樸裏

Author:松樸裏
自由と孤独を愛するアウトサイダーと、万物の母たる大自然との一対一の対話
2006~奥美濃の藪山を登り始める
2009~白山三禅定道を毎年登拝
2016~19白山美濃馬場の古の山伏の行場「白山鳩居峯」のうち五宿を毎月巡拝、以後随時巡拝