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石徹白巡拝・毘沙門岳


 2月1日早朝、白鳥で参禅後、石徹白へ向かいました。中居神社境内は分厚い雪に覆われていました。


長靴履いて、「今年も宜しくお願いします」と初詣。
 続いて大師堂へ。明治の神仏分離・排仏棄釈によって、白山麓石徹白でも中居神社等に祀られていた仏像が焼かれたり売られたりしたそうですが、白山を開山された泰澄大師と浄土真宗の教えに帰依していた村人たちが命懸けで守った仏像が、此処に安置されています。
 大師講の講元さんに拝観をお願いしてあったのですが、参道の石段は手すりも埋まる積雪。


講元さんはカンジキを履いて登ってゆかれました。これでも今年は雪が少ないそうです。白鳥でも石徹白でも聞くのは、今年は例年より気温が低く、雪は少ない、ということでした。
 ようやく登りきって講元さんがお堂の扉を開けると、金色の虚空蔵菩薩さまが姿を現しました。奥州平泉の藤原秀衡公寄進の仏像です。写真で見たことはありましたが、初相見させていただき、その荘厳さに只々合掌して見とれるのみでありました。慈悲深い眼差し、結跏趺坐して安定した身と心。左手に持った宝珠は、まるで澄みわたった慈悲の心の如く、右手に握った宝剣は、内にも外にも右にも左にも傾くことのない、あらゆる対立を絶する智慧のようであります。燦然と輝き、髪は青く彩られています。虚空蔵菩薩ご真言と念仏をお唱えし、東日本大震災の被災者に回向いたしました。虚空蔵菩薩は丑寅の方角、即ち東北の守り本尊。願わくはこの菩薩さまのみ心を、いささかなりとも体現せんことを。
 大師堂を辞し、桧峠へ。登山靴にスパッツを着けて、いざ毘沙門岳へ。スキー場手前までは除雪されていましたが、林道には大量の積雪。すぐにカンジキを履きました。登山道も藪もすべて雪の下なので、我をはさまずに只々、山の形に素直に登るのみ。登ってゆくと右後方に三ノ峰、別山そして御前峰のお姿。桧峠から一時間、リフト頂上付近でスノーボードをしている人々を尻目にさらに登ってゆくと、正面に毘沙門岳、左前方に白鳥。


別山と御前峰を中心に、白山連峰もくっきりと拝めました(冒頭写真)。北の大日ヶ岳と東の鷲ヶ岳・白尾山の間には乗鞍岳と北アルプスの山並。


 いよいよ頂上への急な登りにかかりましたが、雪は表面が固まっていて、足を取られることなくバリバリ登ってゆけました。山頂からの展望が楽しみでしたが、予報通り、次第に雲が増えてきました。白山の上に雲がかかってきたと見るや、たちまち三ノ峰から上が雲に覆われてしまいました。


 正午に登頂、南に長滝西山、その背後に滝波山・美濃平家岳・平家岳。


高賀山もうっすらと見えました。雲に隠れてしまった白山に向かって観音経を読誦。天気がよければ西山まで縦走するつもりでしたが今日はやめ、毘沙門岳から西へ雪の尾根を20分程歩いて1334mピークへ。此処からは白山の手前に石徹白が一望できます。再度、大師堂の虚空蔵菩薩に掌を合わせました。


西には荒島岳、東には毘沙門岳山頂。



13時まで眺望を楽しみ、来た道を戻りました。
 一時間程でリフト頂上付近に下り、さらに下ってゆくと、雲に隠れていたはずの白山が姿を現していました。別山を中心に、左に三ノ峰、右に御前峰。


別山平にあった加宝社の本地は虚空蔵菩薩。改めて虚空蔵菩薩のご真言をお唱えし、白山に合掌しました。
 尾根から林道に下ると、片方のカンジキの木の接ぎ目がはずれてしまいました。仕方なく片足はカンジキなしで歩きましたが、ズボッと脚の根元まで沈みました。カンジキの有難みを実感しました。
 15時前に桧峠着。旧桧峠のお堂は屋根まで雪に埋まっていました。天候は崩れるどころか、日が差していました。白鳥へと下り、長瀧寺に参拝。般若心経をお唱えし、虚空蔵さま、十一面観音さまをはじめとする白山の諸尊に感謝しました。
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松樸裏

Author:松樸裏
自由と孤独を愛するアウトサイダーと、万物の母たる大自然との一対一の対話
2006~奥美濃の藪山を登り始める
2009~白山三禅定道を毎年登拝
2016~19白山美濃馬場の古の山伏の行場「白山鳩居峯」のうち五宿を毎月巡拝、以後随時巡拝