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アナノコ~1043m峰登拝

 3月3日朝7時すぎ、洞戸小瀬見の白山神社に参拝し、地元の方にご挨拶して急な林道を歩いてゆきました。


林道は次第に雪に覆われ、7時半前に谷を渡って急峻な谷筋を南西へ登ってゆきました。やがて尾根に付いて、西へ。初っぱなから急勾配の連続で、さすがに疲れました。ようやく勾配が穏やかになり、一息ついて再び西へ急登。雪は引き締まっており、背後の樹間に高賀の山並が見えてきました。
 8時すぎ、アナノコ、大洞、三尾山へと連なる尾根に出ました。此処は、洞戸小瀬見と柿野東洞の間の峠でもあります。尾根を北上してゆくと右手に、高賀山とタカネを目の前に拝むことができました。気温が低く雪は締まっていますが、だいぶ深くなってきたのでカンジキ装着。左手樹間に、先月登った北山が見え隠れしていました。笹藪は雪の下なのでカンジキでサクサク登ってゆけましたが、岩だらけの尾根ではカンジキは歩き難く、山腹の雪上を迂回してアナノコ手前のピークへ。ピーク岩上に立つとアナノコが目前に聳え立ち、西の岩上からは先月歩いた北山~大洞への尾根が見渡せました。



 9時前にアナノコ登頂。東に高賀の山並。


北の樹間には平家岳、滝波山、蕪山、北西には大洞や三尾山が望めました。山頂部を西へ進むと、南に岐阜市の百々ヶ峰や金華山の展望が開け、北には美濃平家岳と滝波山。


行く手には1043m峰の右に大洞と三尾山が頭を出していました。


雪の尾根を西へと縦走してゆきました。
 一旦、鞍部へ下って、キツい登り。10時前に1043m峰に登頂すると、南に北山、南西には幽かに伊吹山が見え、東は高賀の山々の右手前にアナノコ、左奥にうっすらと御嶽山。此処から10分程で、先月歩いた北山への尾根との合流点に到着しました。先月の足跡は、新雪に跡形もなく消えていました。
 引き返すと、1043m峰とアナノコの奥に高賀山が拝めました。


1043m峰に戻ると御嶽山が先程よりもはっきりと見えてきました。11時15分アナノコ山頂部に戻り、美濃平家岳の左に一際白く輝く平家岳を遥拝。


白山は雲に覆われていましたが、平家岳・滝波山に向かって観音経を読誦し、高賀山と御嶽山に向かって虚空蔵菩薩ご真言をお唱えしました。
 岩だらけのピークに戻り、岩上に正身端坐。あの大震災からもうすぐ2年。白山順禮のブログも、もうすぐで2年になります。個人的な山行録は以前からつけていましたが、ブログに書き始めたきっかけは、自分はいったい何をすべきなのか、何の為に山に登るのか、山行に何らかの価値はあるのか、という問いかけからでありました。世間の苦しみから逃れて山に入るとしても、それで自分だけがいい気になるのであれば、そんな山行に意味があるとは思えません。苦しみ、悲しみを抱えて山に入ったとしても、山を下りる時には、安らぎを、微笑みを、慈しみを携えて世間に戻ってくる、登拝とは、そういうものであるべきだと思います。
 坐を立ち、西に面した岩上に立つと、南西に、北山の左後方にうっすらと伊吹山が姿を現していました。かつて得度した地である伊吹山に向かって投地礼。岩尾根を迂回する為に東の尾根を少し下ると、桧が巻きついた絶壁がありました。絶壁上に立つと、東北に、高賀山の左に乗鞍岳が姿を現していました。念仏をお唱えし、東日本大震災で被災された方々に回向しました。


 下りは、だいぶ雪が緩んできました。山道を辿って谷を渡り、13時半に白山神社着。地元のおばあさんに挨拶して立ち話。笑顔で「山の上は何もあらへんやろ」と言うおばあさんに、いい山でしたよ、景色がとてもいいです、と答えて感謝しました。その後、近くの白谷観音に参拝、般若心経と十一面観音菩薩ご真言をお唱えしました。一輪の手車を押したおじいさんが来たので挨拶すると、山好きな方のようで、この辺りの山の昔の話、鉄塔や鉱山の話などをしてくれました。
 白山にも白谷の観音さまにも相見できませんでしたが、観音さまは相手に応じてあらゆる姿をとって現れるといいます。山や仏像の姿に仏・菩薩を拝むだけではなく、人の心に仏・菩薩を拝むことの大切さを、感じた一日でした。
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松樸裏

Author:松樸裏
自由と孤独を愛するアウトサイダーと、万物の母たる大自然との一対一の対話
2006~奥美濃の藪山を登り始める
2009~白山三禅定道を毎年登拝
2016~19白山美濃馬場の古の山伏の行場「白山鳩居峯」のうち五宿を毎月巡拝、以後随時巡拝