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能郷谷~能郷白山

 4月8日はお釈迦さまの誕生日。夜明け前に根尾能郷の白山神社に参拝し、能郷谷のゲートから歩いて能郷白山に登ってきました。雪のほとんどない林道を50分程歩いて6時すぎに尾根の登山道に取り付くと、前日までの爆弾低気圧の影響でしょうか、フカフカの綿の如き新雪。軽い雪ではあるものの、登るにつれて膝が埋まるほどの深さに。雪に埋もれてイワウチワが咲いていました。


雪がさらに深くなってきたので、カンジキ装着。右手にドウの天井、日永岳、高賀山、高屋山、大白木山が見えてきました。


 8時すぎに前山に着くと、凍てつく北風が吹き付けてきました。雪庇の上にたんまり積もった新雪を北西へ進んでゆくと、磯倉が雲から姿を現し、能郷白山もわずかに見えました。



 山頂への最後の登りは、霧で視界は5mくらい。空と積もった雪の見分けもつかない、只々まっ白な世界でした。上へ上へと登ってゆくと10時前に山頂に出、西南に歩いてゆくと白山神社奥宮がおぼろに見えてきました。


白山権現、即ち十一面観世音菩薩のご宝前で観音経と般若心経を読誦し、雪交じりの冷たい風の中で正身端坐。展望はまったくありませんが、濃い霧の中では、外界から守られてまったく独りきりになれる安心感があります。風に体が震えましたが、「念彼観音力」と、一時間坐しました。
 お釈迦さまと白山権現に投地礼し、11時下山。相変わらず視界はまっ白ですが、登ってきたときのカンジキの足跡が少し残っており、道を違わずに下ることができました。前山へと下ってゆくと、南に徳山湖と小津三山、伊吹山。南東には根尾川方面もよく見えます。



12時半前、前山に着くと、下から登って来た方に会いました。
 前山からの下りは、早朝はフカフカだった雪がかなり溶け、登山道が見えていました。登りはカンジキを履いて歩き、山頂ではまっ白な世界ですごしたのが、まるで夢のようです。雪はいつまでも雪の姿に固執することなく、谷となり川となり、海となり雲となる…観音さまは一つの姿に固執せず、相手に応じてあらゆる姿をとって衆生を済度する…お釈迦さまは無我であるからこそ、我見も我執も全くないからこそ、「天上天下唯我独尊」なのでありましょう。
 朝は雪に埋もれていたイワウチワが顔を出し、可愛いカナヘビ君も日向ぼっこ。



林道に下って、能郷谷から前山を遥拝。


15時前にゲートに着くと、水たまりにたくさんのオタマジャクシが泳いでいました。
 能郷白山神社に参拝して感謝した後、根尾の淡墨桜を見に行きました。付近からは磯倉、能郷白山、前山の三山がくっきりと見え、前山で出会った男性は能郷白山からの展望を楽しめたことでありましょう。淡墨桜の背景に、能郷白山を拝むことができました。


お釈迦さまの誕生日を祝うかの如く咲く淡墨色の桜を望みつつ、南無本師釈迦牟尼仏…と口ずさんでいました。
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松樸裏

Author:松樸裏
自由と孤独を愛するアウトサイダーと、万物の母たる大自然との一対一の対話
2006~奥美濃の藪山を登り始める
2009~白山三禅定道を毎年登拝
2016~19白山美濃馬場の古の山伏の行場「白山鳩居峯」のうち五宿を毎月巡拝、以後随時巡拝