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蕪山より白山遥拝・南西尾根放浪


 10月21日朝5時半、満月の夜明け前、ヘッドランプを点けて板取の蕪山登山道を歩き始めました。空は薄明ですが森の中は真っ暗です。奥牧谷の湿った山道を滑りつつ登ってゆき、滝に参拝すると、漸く辺りが明るくなってきました。


奥牧谷を詰めて途中から蕪山の急峻な西尾根に取り付き、山頂部の藪を掻き分けて山頂に西から出ようとした時、山頂越しに朝日が出迎えてくれました。


 7時前に登頂。北には滝波山の右に白山を遥拝(冒頭写真)。冠雪した姿を期待していましたが、雪はほとんど見えません。双眼鏡で見ると大汝峰の東斜面は真っ白でした。


西側には伊吹山の丸っこい頭がきれいに拝め、南には高賀山と、下界の霧の上に聳える名古屋の高層ビル。



東側には御嶽山、乗鞍岳、北アルプス。


こちらも雪はほとんど見えません。白山は左から三ノ峰、別山、大汝峰、御前峰と頂までリズミカルに上がって、右側へは南白山、大日ヶ岳、日照岳とのびやかな裳裾を鷲ヶ岳辺りまでいっぱいに広げ、さながら私を「まあ、そう慌てるでない。」と、さとしているようです。


 白山と対坐して観音経を読誦し、正身端坐。白山の手前、滝波山の向こうを、九頭竜川から沸いたと思しき雲が東へと絶えず流れ、油坂峠を越えてゆきます。山の上は涼しく、聞こえるのは遥か下の沢の響きと、虫の羽音、風のそよぎ、鹿の声。タカでしょうかハヤブサでしょうか、白山の手前を通って伊吹山の前をよぎり、南へと飛んでゆきました。


二時間程すごし、白山に投地礼をして9時前に下山しました。色づいた紅葉が数本ありました。


 途中までは奥牧谷の山道を下りましたが、滝を過ぎてから山腹を西へ。蕪山の南西には板取川まで伸びる尾根があり、以前から歩いてみたかったのでした。藪は薄く尾根上には踏み跡もありますが、けっこう滑りやすい谷と尾根を二回横切って西へ。目当ての尾根を見出だし南へ下って上り、10時15分に602m三角点(点名奥牧)に着きました。樹間に蕪山が見えます。


三角点から西~南西に下る尾根上の踏み跡を辿って進むと、右下から板取川の響きが聞こえ、樹間に板取川温泉の屋根も望めました。
 10時45分、尾根を下ると、尾根の鞍部を峠道が横切っていました。峠には宝暦7年(1757)に蕪山北麓の門原村の方が奉納されたお地蔵さま。


地蔵菩薩ご真言と白山権現ご宝号をお唱えし、尾根をさらに進んでゆきました。11時に530m三角点(点名野口)着。樹で見えませんが、もう板取川は眼下です。引き返して峠のお地蔵さまに掌を合わせ、古の峠道を南へと下ってゆきました。


 11時半、麓の集落の見える高台の神社に出ました。秋葉神社のようです。秋葉権現と白山権現のご宝号をお唱えし、無事下れたことを感謝しました。


山を下りて中切という処で県道に出、松場の地蔵堂に参拝し、蕪山登山口への入口手前から奥牧谷を散策。岩上に祠がありました。何がお祀りされてあるかは存じませんが、白山権現ご宝号をお唱えしました。
 正午に駐車場着。板取川温泉で汗を流した後、保木口の白山神社に参拝しました。


お地蔵さまのおられた峠道の北側は、この辺りに通じているのでしょう。続いて、蕪山南西尾根の末端の三角点の麓にある、野口の白山神社に参拝。此処からは北東に蕪山を遥拝することができました。


白山権現と、ゆったり語り合えた半日でした。
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松樸裏

Author:松樸裏
自由と孤独を愛するアウトサイダーと、万物の母たる大自然との一対一の対話
2006~奥美濃の藪山を登り始める
2009~白山三禅定道を毎年登拝
2016~19白山美濃馬場の古の山伏の行場「白山鳩居峯」のうち五宿を毎月巡拝、以後随時巡拝