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油坂峠より臼本山放浪~白山遥拝


 先月は越前美濃国境・油坂峠の北の山々を歩いたので、今回は油坂峠から南の山々を歩いてみることにしました。
 11月1日朝9時、中部縦貫道・越美トンネル上を通る油坂峠道路の油坂峠入口(越前側)を出発。5分程で峠に着き、名号碑に掌を合わせました。


峠からは南へ尾根を藪漕ぎ。9時半に林道に下りました。渓谷を見下ろしつつ、ぬかるんだ道を上へ。


やがて山道は尾根を急登し、10時すぎに鉄塔に出ました。北には油坂峠、さらに熊ヶ岳へと鉄塔が続き、その後ろに大日ヶ岳。


南には美濃との国境まで鉄塔が続き、南東には臼本山が鎮座。


山腹をトラバースする鉄塔巡視路を、落葉踏みつつ進んでゆきました。標高一千m級の国境尾根付近は紅葉が見事です。


11時に国境尾根の鉄塔着。鉄塔の西のピークは藪ですが、樹に上ると北に御前峰、別山、三ノ峰の頭が拝めました。


樹上にて観音経を読誦。南西には滝波山。


明るく静かな尾根に佇んでいると、樹から落ちた枯葉が乾いた音を立てていました。
 30分程すごして出発。鉄塔巡視路に別れを告げ、国境尾根の藪中へ。藪は始めは薄く、処々踏み跡もありました。1078mピークへと登ってゆくと、北に白山三所権現を遥拝。左から別山、大汝峰、御前峰。


雪はまた溶け、大汝峰と御前峰に少し見える程度です。
 1078mピークから国境尾根は北へ向かいます。藪が濃くなってきましたが、尾根の西側に薄い踏み跡がありました。尾根の東側の方が紅葉が鮮やかな様子でした。


国境尾根から越前側に一際高い臼本山を目指して、背丈を越える笹藪の中へ。一旦下ってから臼本山の藪を漕いで登り、12時半登頂。


三角点付近は樹が茂って展望はありませんが、北側に少し下ると白山を拝むことができました(冒頭写真)。東には樹間に白鳥の町。
 無事に登頂はしたものの、藪漕ぎ中にリュックサックのファスナーが引っ掛かったのか、リュックが開いてしまっていました。中を確認すると、1078mピークで白山の雪を確認するのに使ったモノが無くなっていました…。道なき藪を一心に登ってきた為、自分が通ってきた足跡を辿ることなど不可能です。山頂付近の笹や灌木を掻き分けて暫く徘徊しましたが、何も見つかりませんでした。白山の見える処に戻って白山を拝んでいると、次第に心が落ち着いてきました。見つかろうが見つかるまいが、白山権現の思し召しのままにお任せする決意をしました。
 白山の美しい姿に掌を合わせ、13時15分下山。南側へ藪を下ってゆくと、失ったモノは見つかりませんでしたが、南西に滝波山・美濃平家岳・平家岳を遥拝することができました。


三山に掌を合わせ、国境尾根手前の鞍部から臼本山東斜面の藪化した踏み跡を北へ。途中、樹間に白山を今一度拝むことができました。踏み跡はやがて臼本山北尾根を下ってゆき、途中から西へ尾根を下って14時半に沢に下りました。洗面し、うがいをして喉を潤しました。濃い藪中では鼻の中が真っ黒になります。口を漱がずに水を飲めば、バイ菌も多量に摂取されます。
 沢に沿って藪を下ってゆくと、往路の鉄塔巡視路が尾根から下ってきました。林道を20分程歩き、油坂峠道路の油坂トンネル前(越前側)に到着。お地蔵さまと宝塔が祀ってあり、地蔵菩薩ご真言と白山権現ご宝号をお唱えして今日の体験を感謝しました。


 山に登る際にリュックに入れるモノの中には、あれば便利ですが無くても命に別条のないモノがあります。白山を拝むのに本当に必要なモノは何なのか、余計な心を一切捨てて白山と向き合うこと、白山はそう、教え諭して下さいました。無論、山に下界の物を忘れてゆくのは決して良いことではありません。白山権現にお委ねした以上、野人の手に渡されようと熊の玩具になさろうと、どうぞご随意に。
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松樸裏

Author:松樸裏
自由と孤独を愛するアウトサイダーと、万物の母たる大自然との一対一の対話
2006~奥美濃の藪山を登り始める
2009~白山三禅定道を毎年登拝
2016~19白山美濃馬場の古の山伏の行場「白山鳩居峯」のうち五宿を毎月巡拝、以後随時巡拝