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伊吹山より白山遥拝


 伊吹山には例年この時期に登拝しておりますが、今回は雪が多かったです。25日7時半に春日・笹又のさざれ石公園を出発。雪上を歩いてさざれ石の前で君が代をお唱えしました。


少し登り、播隆上人が寄進された阿弥陀さまの御前でお念仏。東の山の端から日が差してきました。


 朝はまだ雪が固くアイゼンを付けましたが、次第に雪が深くなってきたのでアイゼンの上からカンジキを履きました。


今期の初カンジキであります。カンジキを履くと、やはり随分と歩きやすくなります。脛には雪かき用の「フットカバー」。高価な登山用「スパッツ」よりも実用的です。伊吹山ドライブウェイを見上げつつ、雪の斜面を登ってゆきました。


 急峻な斜面を樹に掴まりながら登り、9時40分に1060m程のピーク着。北に白山と能郷白山を遥拝し般若心経をお唱えしました。


白山の手前には小津三山。北東には御嶽山、乗鞍岳、北アルプス。


西にはドライブウェイと1206m峰。


 10時にドライブウェイに出ましたが、ドライブウェイではなく尾根を直登。1206m峰に登って白山と伊吹山頂を拝みました。



此処からも雪に覆われた美濃・近江国境尾根を只管進みました。途中に急峻なヤセ尾根があり、一瞬、恐怖を感じましたが、十一面観音菩薩のご真言を唱えながら一心に雪の壁に指を突っ込み、カンジキごと足を蹴り込んで這い登ってゆきました。只、一挙手一投足に意識を集中して登る時、コワいもコワくないも、生きるも死ぬもありません。登った結果に価値があるのではなく、登ること自体が価値なのです。
 11時15分に無事1310mピークに登り、山頂部へ。



琵琶湖の向こうは雲が多く、比叡山はすっきりとは見えません。


11時半に登頂。弥勒堂に参拝し、弥勒堂の後ろに白山を遥拝しました。


白山から両白山地、能郷白山、伊吹山地を経て此処まで繋がっている山々。その白さとのびやかさの中に周囲の峰々を取り込んでしまう、白山の大きな心。俗世のイザコザを超越した心のゆとり。白山は聖も俗も、苦も楽も、アアもコウも、みな白一色に包みこんでしまいます(冒頭写真)。
 日本武尊に掌を合わせ、伊吹山寺覚心堂にて勤行。


風はほとんどなく、日差しにお堂の屋根から雪が落ちていました。山小屋は軒下まで雪に埋まっていました。12時半に下山、雪の斜面と一体化した西遊歩道を下ってドライブウェイ駐車場へ。竹生島を背に立つ観音さまの前で観音経をお唱えし、厚い雪に覆われたドライブウェイを白山や北アルプスを見つつ下ってゆきました。


静馬ヶ原で琵琶湖に別れを告げ、濃尾平野を見下ろしつつ下って13時半にドライブウェイから尾根へ。往路のカンジキの足跡が下までずっと続いています。


北アルプスや中央アルプスは雲に覆われ、白山も雲に薄くなってきました。金糞岳の雪が日の光を浴びていました。


笹又に下って14時半に播隆上人の阿弥陀さまに参拝。念仏と、伊吹山および白山ご宝号をお唱えしました。西の山の端に、日が隠れようとしていました。


14時45分、さざれ石公園着。雪の伊吹山、其処には観光地としての仮の姿はなく、古来の霊山の息吹がありました。

南無伊吹山満山三寶
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松樸裏

Author:松樸裏
自由と孤独を愛するアウトサイダーと、万物の母たる大自然との一対一の対話
2006~奥美濃の藪山を登り始める
2009~白山三禅定道を毎年登拝
2016~19白山美濃馬場の古の山伏の行場「白山鳩居峯」のうち五宿を毎月巡拝、以後随時巡拝