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須賀川巡拝


 2013年最後の白山順礼の旅は、奥州須賀川。12月30日朝8時すぎにバスを降り、須賀川駅から市街を歩いて翠ヶ丘公園へ。路面が処々凍っていました。9時前に愛宕山に登り、南西に那須連山を遥拝。


山上の神社に参拝して南へ下り、岩間不動尊へ。


近くには、室町時代に政争に巻き込まれて自害した三千代姫(須賀川城代の娘)を弔ったお堂や碑があり、掌を合わせました。さらに南には、妙見山の上に妙見宮。妙見菩薩ご宝号をお唱えしました。登り口には神馬が立っていました。来年(午年)がよい年でありますように。


 9時半すぎに妙見宮を発ち、那須連山を見つつ車道を南下。福島空港方面へ進んでゆき、10時半すぎに阿武隈川手前の和田大仏に参拝しました。


弘法大師が大同3年(808)に彫ったと伝わる磨崖仏で、阿弥陀如来とも大日如来ともいわれています。高さ3.6mの坐像、周りの窟にも仏さまが彫られています。穏やかに坐す仏さまの御前で勤行をし、東日本大震災で犠牲になられた方々に回向させていただくと共に、被災された方々が一日も早く安穏な生活に戻られるよう祈りました。仏さまの慈悲の眼は、私たち人間一人一人の苦しみをじっと見つめておられるかのようでした。深く、無限に、決してあきらめることなく…。
 11時すぎに阿武隈川を渡り、那須連山を遥拝。



福島空港方面へ歩いてゆき、途中で「ムシテック」方面へ。日差しが温かく感じられ、明るく静かなカントリーロードを歩いてゆきました。道端のお堂で般若心経をお唱えし、12時半、今回の目的地である古寺山白山寺の入口に到着(冒頭写真)。赤松に覆われた山道を登ってゆきました。


10分程登った山上に白山神社があり、その先には雪を被った仁王門。


門をくぐって少し下った処に古寺山白山寺がありました。


養老7年(723)、行基菩薩が聖観音菩薩を祀って開山。山頂には白山妙理大権現を勧請したとのことであります。行基は神亀2年(725)に白山・転法輪の窟に泰澄大師を訪ねたとも伝えられており、加賀・山代温泉はその際に発見されたといわれています。雪の残る白山寺にて観音経、聖観音菩薩ご真言、白山権現および行基菩薩ご宝号をお唱えしました。観音経で繰り返される「念彼観音力」とは、「苦しい時の神頼み」ではなく、苦難に直面してもパニックに陥らず、今為すべきことに意識を集中して最善を尽くすことでありましょう。今この瞬間の一歩が、一念が、過去(軌跡)も未来(方向)も作るのです。天台智者大師によれば、「念彼観音力」とは「王三昧」。王三昧の登拝、王三昧の生活を実践したいものです。
 13時半に下山。日が陰ると、途端に寒くなります。西へ進んで14時半に田中の羽黒神社に参拝。15時に男滝橋(阿武隈川)を渡ると「新奥の細道」と書かれた散策コースがありました。案内に従って先ず大塚古墳へ。


6世紀後半頃の古墳です。念仏をお唱えしました。果樹園や雪に覆われた田の間を縫って進み、鎌倉幕府滅亡直前の戦乱期に建てられた供養塔に参拝。「諸行無常 是生滅法 生滅滅已 寂滅為楽…」と書かれた塔は、傾いていました。


16時前に乙字ヶ滝に到着。


瀧見不動に参拝し、一年の順礼の無事を感謝しました。境内には「奥の細道」で須賀川を訪れた芭蕉と曾良の像もありました。


 日が傾いてきたので、乙字ヶ滝から鏡石駅へと急ぎました。予定の電車に乗る為には、一時間で駅に着かねばなりません。途中で道を間違え、薄暮の中を一心不乱に歩いて駅に到着、間に合いました。今年の白山順礼の締めくくりは、まさに「念彼観音力」でありました。
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松樸裏

Author:松樸裏
自由と孤独を愛するアウトサイダーと、万物の母たる大自然との一対一の対話
2006~奥美濃の藪山を登り始める
2009~白山三禅定道を毎年登拝
2016~19白山美濃馬場の古の山伏の行場「白山鳩居峯」のうち五宿を毎月巡拝、以後随時巡拝