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姨綺耶山(奥島山)巡拝

 29日13時半、琵琶湖岸の西国三十三所観音霊場・長命寺の麓に駐車、日吉神社に参拝して参道を登ってゆきました。長命寺の観音さまに般若心経をお唱えし、修理中の三重塔を見学させていただきました。
 長命寺から林道を少し下ると登山道があり、10分程で長命寺山頂着。山頂の東から、北に姨綺耶(いきや)山、その右奥に伊吹山、霊仙山を遥拝。


姨綺耶山は奥島山、津田山とも呼ばれ、長命寺からの登山道は長命寺山頂を通らず山頂西を通っているのですが、姨綺耶山の東腹に林道が見えたので、長命寺山頂の東から北へと藪を下ってみました。すぐに未舗装の林道が出現。ぬかるんだ林道は処々枯れ草や倒木に覆われ、右手には八幡山。


姨綺耶山の東腹を回り込んで30分程で姨綺耶山北の登山道に出ました。南へと登ってゆき、15時すぎに天之御中主尊を祀った巨岩着。


西には琵琶湖の向こうに比良の山並、巨岩上に登ると北東に金糞岳と伊吹山の白い頂きを拝むことができました。



天之御中主尊は古事記の冒頭に出てくる、高天原の最初の神です。さらに南へ、ぬかるむ山道を駈け登って15時半前に姨綺耶山登頂。天之御中主尊を祀った盤座に掌を合わせました。


 巨岩から山頂へ登る途中、東側に「白山神社を経て島町方面」という標識がありました。山頂から来た道を戻って、標識に従い東の薮中の薄い踏み跡を下ってみると、樹越しに西の湖と安土山・繖山が見えました。


さらに下ると、岩窟の中に白山権現が祀られていました。


ご宝前に長跪合掌して観音経と白山権現ご真言・ご宝号をお唱えし、しばし正身端坐。登拝とは、山という老師との一対一の真剣な問答、対話です。白山権現の与えてくださる試練とお導きを感謝し、投地礼をして16時15分に下山しました。
 薄い踏み跡を辿ってゆくと、往路に通った山腹の林道に出ました。林道を横切ってさらに下へ。薮の中を少し下ってみましたが何処に出るのか見当がつかず、尾根に登って尾根を外さず下ってゆくと、16時45分に麓の大嶋奥津嶋神社に出ました。


境内に入ると白山神社の碑がありました。無事に下山できたことを感謝しました。
 大嶋奥津嶋神社の前には、ため池を整備した「ビオトープ」がありました。ビオトープとは、生物群集(その地域に生息する様々な生物種のまとまり)の生息空間、生活の場のことです。このため池では、山林からの濁水により生物の生息空間が悪化していた為、護岸や石積み水路、植生の整備等を行い、付近の社寺林や古来この地に産する「ムベ」なども含めてビオトープの保全・再生・創出に取り組んでいるとのことです。ビオトープ池の背後に社殿と姨綺耶山を拝みました。


「生物群集」の中には当然、私たち人類も含まれます。福島原発の事故等を思うと、ビオトープ即ち「生物群集の生活の場」の保全・再生・創出とは、決して他人事ではありません。
 島町から、右手に姨綺耶山・長命寺山の山並を、左手には田園の彼方に三上山を望みつつ歩いてゆくと、天之御中主尊神社がありました。


元々は、長命寺の鎮守として比叡山・日吉山王二十一社の下八王子の本地・虚空蔵菩薩を勧請した処です。天之御中主尊は虚空蔵菩薩が垂迹した仮の姿、と見ることもできましょう。「虚空蔵菩薩の所現の相は一切皆空なるがごとく…」(「摩訶止観」)。ご宝前にて虚空蔵菩薩ご真言をお唱えし、さらに道を進むと、正面に比叡山の山かげが拝めました。
 17時半に日吉神社着。長命寺参道入口で、猫が出迎えてくれました。


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松樸裏

Author:松樸裏
自由と孤独を愛するアウトサイダーと、万物の母たる大自然との一対一の対話
2006~奥美濃の藪山を登り始める
2009~白山三禅定道を毎年登拝
2016~19白山美濃馬場の古の山伏の行場「白山鳩居峯」のうち五宿を毎月巡拝、以後随時巡拝