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美濃禅定道別山~南白山登拝・上


 4月11日未明。溢れるほどの星空の下、白山美濃馬場中宮長瀧寺に参拝し、石徹白へ。車を使っても長瀧寺から禅定道登拝は始まっています。石徹白・中居神社の先は通行止。中居神社に参拝して5時すぎに石徹白川沿いの林道を歩き始めました。


快晴の冴え渡った空気の中、呼吸と歩調と観音さまのご真言を合わせて行道。「真人の息は踵(かかと)を以てし、衆人の息は喉を以てす」(「荘子」)。
 林道に積雪はなく、処々、落石・落雪がありました。


銚子ヶ峰を遥拝し6時半すぎに大杉登山口着。アイゼンを履いて今清水社に登り、樹齢千八百年の大杉の御前で般若心経読誦。


雪は引き締まっており、おたけり坂を登って神鳩ノ宮に8時20分到着、虚空蔵菩薩ご真言をお唱えしました。


大日・芦倉・丸山からの尾根と合流すると、北に別山と南白山が姿を現わしました。


般若心経、別山本地・聖観音菩薩ご真言、別山大権現ご宝号をお唱えしました。北風が冷たく、手袋をはめました。
 母御石を経て9時に銚子ヶ峰登頂、9時半前に尾根の分岐に着きました。南西に願教寺山から野伏ヶ岳まで続く峰々、その背後には荒島岳や能郷白山。


北には一ノ峰、二ノ峰、三ノ峰そして別山へと続く美濃禅定道。


締まった雪を踏んで禅定道を進んでゆきました。二ノ峰を越えて水呑権現の本地・釈迦如来ご真言をお唱えし、三ノ峰手前の急斜面をよじ登って11時に三ノ峰避難小屋着。別山の左に頭を覗かせた御前峰に掌を合わせました。


避難小屋の扉は昨年のこの時期、上まで雪に覆われていましたが、今年は扉の四分の一以下。三ノ峰に登って大汝峰・御前峰・別山の白山三所権現に参拝しました。


 一年前は冬の積雪は少なかったものの、春になっても雪が積もり、別山までアイゼン+カンジキ両用で難儀したものでありました。今年はアイゼンのみで順調に登拝。正午に別山平・加宝社にて本地・虚空蔵菩薩ご真言をお唱えし、12時半に別山登頂。


別山社は雪上に屋根だけが現われていました(冒頭写真)。別山頂は昨年より雪が多いようです。凍てつく北西風の中、観音経と白山三所権現ご真言・ご宝号をお唱えしました。
 今回は此処で美濃禅定道を一旦離れ、別山から東に連なる尾根へ。目指す南白山の彼方には、御嶽山がうっすらと拝めました。


雪の尾根を順調に下ってゆくと、南白山の手前に屏風を立てたようなヤセ尾根が現われました。


右に落ちれば尾上郷川、左に落ちれば白水湖…。岩壁に沿って雪上を上り、雪の急斜面をよじ登って屏風を越すと、白水湖の彼方に三方崩山が拝めました。


 日が高くなり、雪も緩んできました。時々ズボッと腰まではまりつつ、14時15分に南白山登頂。北に白山頂・御前峰と剣ヶ峰。


西には別山から三ノ峰を遥拝。


南には三ノ峰、二ノ峰、一ノ峰、銚子ヶ峰、さらに願教寺山や野伏ヶ岳。


南東に大日ヶ岳、鷲ヶ岳、東には日照岳へと続く尾根の彼方に、御嶽・乗鞍・北アルプス。白山に向かって観音経をお唱えし、投地礼をして14時半すぎに来た尾根へ引き返しました。


 屏風のヘリを這い降りて別山へと登ってゆくと、傾いてきた日に御嶽山や乗鞍岳がくっきりと見えてきました。


16時半前に別山に帰還。無事に戻れたということは、また下界で頑張って来い、ということでありましょう。


自分の足跡を辿って30分で別山平に下り、別山を遥拝。


西日を受けた大日ヶ岳や鷲ヶ岳を見つつ進み、17時半すぎに三ノ峰に着きました。夕焼けの
白山三所権現に掌を合わせ、大長山の彼方の海を照らす夕日に向かって雪上に坐し、夕座勤行を奉修しました。



18時、下山して避難小屋へ。


夜はけっこう風があり、北西の窓から遠くに加賀や越前の街の灯りが見えました。南の空高く、十一夜の月が寝袋の私を覗き込んでいました。
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松樸裏

Author:松樸裏
自由と孤独を愛するアウトサイダーと、万物の母たる大自然との一対一の対話
2006~奥美濃の藪山を登り始める
2009~白山三禅定道を毎年登拝
2016~19白山美濃馬場の古の山伏の行場「白山鳩居峯」のうち五宿を毎月巡拝、以後随時巡拝