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初詣

 正月二日未明、厚い雪に覆われた奥美濃・白鳥で参禅。和尚さまは今年の法語として、「求道」と書いておられました。何故、余所ではなく雪深い白山麓まで坐しに来るのか?それは、正しい道を、世界の苦しみを滅する道を求めているからだ、と申せます。
 参禅後、白山美濃馬場中宮・長瀧寺に初詣。


参道の雪上からは、まっ白な大日ヶ岳が遥拝できました。


此処は白山の美濃側の入口です。白山三所権現と大講堂、薬師堂に参拝し、今年もお導きくださいますよう祈りました。




 翌三日朝、藤沢・遊行寺の阿弥陀さまに参拝し、念仏をお唱えしました。


時宗の総本山です。一遍上人は、熊野権現のお告げによって時宗の教えを弘め始めたそうです。熊野本宮の本地仏は阿弥陀如来。一遍上人にとって、それは阿弥陀さまのお告げに他ならなかったはずです。
 昨年11月に福井で拝観した「白山曼荼羅」展に、遊行寺の白山曼荼羅もありました。時宗の第二祖・他阿上人真教は北陸で積極的に布教したとのこと。遊行寺では、この曼荼羅は熊野曼荼羅とされていたそうです。たしかに下部の泰澄大師と臥行者・浄定行者の図を除けば、熊野三山と熊野十二所権現の図としても拝めそうです。熊野三所権現は本宮(阿弥陀如来)・新宮(薬師如来)・那智(千手観音菩薩)。一方、白山三所権現は御前峰(十一面観音菩薩)・別山(聖観音菩薩)・大汝峰(阿弥陀如来)。遊行寺の白山曼荼羅は越前布教の際に入手され、熊野曼荼羅として大切に伝えられてきたのでしょう。それは、み仏が白山権現から熊野権現に姿を変え、相手に応じて法を説いているとも受け取れます。観音さまは相手に応じて自在に姿を変えて法を説く、とお経にあります。仏さまにもなれば童にもなり、白山神にも熊野神にもなります。マリア様にだってなります。異教徒の地では、彼らの言語や風習、気質に合わせて法を説くことでしょう。
 続いて、鎌倉の杉本寺に参拝しました。


慈覚大師・恵心僧都・行基菩薩作と伝わる十一面観音菩薩三尊の御前にて観音経をお唱えし、静坐していると、前日に白山麓を発ってから少々固くなっていた心が、まるで異郷で親に出会ったかのように解けてきました。白山妙理大権現とは、十一面観音菩薩の仮の名に他なりません。本堂脇には熊野大権現と白山大権現が祀られ、小高い境内からは、まっ白な富士山を拝むことができました。


賑やかな大寺・大社も結構ですが、杉本寺では心静かに、仏さまと向き合うことができます。
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松樸裏

Author:松樸裏
自由と孤独を愛するアウトサイダーと、万物の母たる大自然との一対一の対話
2006~奥美濃の藪山を登り始める
2009~白山三禅定道を毎年登拝
2016~19白山美濃馬場の古の山伏の行場「白山鳩居峯」のうち五宿を毎月巡拝、以後随時巡拝