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白山美濃禅定道古道~別山登拝・上

 4月1日朝5時、白山美濃馬場中宮・長瀧寺に参拝した後、薬王山正法寺にて参禅。坐禅会の後、石徹白へと向かいました。8時半すぎに白山中居神社着、かつて虚空蔵菩薩が祀られていた大宮殿に参拝し、右手から奥へと続く古の白山美濃禅定道を登ってゆきました。


雪はすっかり融け、藪を掻き分け浄安杉へ。尾根上の古道も、ほとんど雪がありませんでした。9時半に斧石(よきいし)着。


泰澄大師が斧の刃をつぶし、右下の保川に投げ捨てたと伝わる処です。泰澄大師ご宝号をお唱えしました。藪中の古道を登って美女下平へ。


かつて、女性は美女下社までしか登拝を許されていませんでした。山腹を斜めに下る八丁坂を下り、泰澄大師の母君の侍女が石になったという「犬石」にて念仏をお唱えしました。


泰澄大師の母君は侍女を此処で止め、自らはさらに先へと進んで行ったのでした。侍女は嘆き悲しみ、石になったということです。
 沢を渡り、10時前に石徹白川沿いの林道に着地しました。林道は処々、雪に覆われていました。古の美濃禅定道は、初河谷を渡って念仏坂を登り、鍋倉平から倉谷(四十八ヶ瀬)を経て大杉・今清水社へと登っていました。今日は日没までに別山まで登りたいので、念仏坂から大杉までの古道は復路に歩くことにし、初河谷から倉谷まで林道を歩きました。


正面に白く見える母御石山まで、泰澄大師の母君は登ったのでした。
 倉谷を渡った処で林道を離れ、尾根に取り付きました。藪山ですが、雪があれば登りやすいもの…と思いきや、斜面にはまったく雪がありませんでした。やはり、今年は雪が少ないです。藪を漕いで11時前にピークに出、母御石山・銚子ヶ峰の左奥に三ノ峰を遥拝しました。


尾根を縦走して今清水社に参拝。


般若心経と今清水社本地・地蔵菩薩ご真言をお唱えしました。大杉から雪の尾根を登るつもりでおりましたが、雪が少なく藪が出ているので登山道を進みました。山道もけっこう現われていました。
 11時40分頃、ラジオで緊急地震速報がありました。震源は三重県南東沖。揺れは感じられませんでした。雪は程よく引き締まっており、おたけり坂を登って雨やどりの岩屋へ。


坂を登りきると、右手に先月歩いた芦倉山~丸山~初河山の尾根が一望できました。


13時前に神鳩社(避難小屋)着、般若心経を読誦しました。


 神鳩から少し登ると、別山がお姿を現わしました。


左には三ノ峰、右には南白山。般若心経と別山本地・聖観音菩薩ご真言をお唱えしました。風はほとんどなく、穏やかな天候。雪も程よい固さで、カンジキもアイゼンも不要でした。母御石へと登り、泰澄大師と母君に掌を合わせました。


母の身を案じた大師は、石を割って母君を此処に隠したそうです。母御石山から先は北風が強まり、銚子ヶ峰より、これから登ってゆく一・二・三ノ峰と別山を遥拝。


雪の割れ目を踏み抜かぬよう、注意が必要です。別山の頂きは、雲に隠れてきました。
 14時半に一ノ峰着、霧で展望はありません。


二ノ峰からは残雪と霧の真っ白な世界。水呑権現社にてお釈迦さまのご真言をお唱えし、三ノ峰へ。風は強いものの、凍てつく程ではありません。雪の急斜面をよじ登って三ノ峰避難小屋着。


荷物を軽くして別山へと向かいました。16時に三ノ峰登頂。


展望はありません。東側、尾上郷から突風が吹き上げてきます。三ノ峰から尾根を先へ進むと霧が晴れ、越前・加賀方面の山々が見渡せました。


 17時前に別山平に出ると、目の前に別山、その左奥に御前峰・大汝峰の白山三所権現がお姿を現わしました。



三所権現の本地仏(十一面観音菩薩<御前峰>・聖観音菩薩<別山>・阿弥陀如来<大汝峰>)を拝み、加宝社にて虚空蔵菩薩ご真言をお唱えして別山へ。右側から吹きつける突風に煽られぬよう、白い尾根を慎重に登ってゆきました。


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松樸裏

Author:松樸裏
自由と孤独を愛するアウトサイダーと、万物の母たる大自然との一対一の対話
2006~奥美濃の藪山を登り始める
2009~白山三禅定道を毎年登拝
2016~19白山美濃馬場の古の山伏の行場「白山鳩居峯」のうち五宿を毎月巡拝、以後随時巡拝