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平泉寺~白山越前禅定道登拝・上

 今年(2017年)は、養老元年(717)に泰澄大師が白山を開山されてから千三百年目。泰澄大師の足跡を辿り、平泉寺から白山まで越前禅定道を登拝しました。五年前に平泉寺から伏拝~経ヶ岳~大舟山~赤兎山~小原峠経由で登拝したことがありますが、今回は伏拝から妙見坂を下り、払川から早内森(わさもり)を経て小原峠へ登る、古の越前禅定道(白山本道)です。
 6月4日朝4時、平泉寺の御手洗池に参拝。


養老元年(717)4月1日に越知山から当地伊野原に来て修行していた泰澄大師は、女神から東の林泉に行くよう告げられ、この池にて礼拝念誦していました。すると、また現われた女神に「吾が本地の真身は天嶺に在り、往いて礼すべし」と命ぜられ、白山の天嶺へと登って行ったのでした(「泰澄和尚伝記」)。(尚、「泰澄和尚伝記」には、大師が白山に登拝した日付は書かれてありません。「泰澄和尚伝記」を元に書かれたと思われる「白山禅頂本地垂迹之由来」には6月18日(あるいは11日)とあり、越前の「越知山」と「伊野原の林泉」が加賀の「医王山」と「舟岡山の安久濤ノ渕」になっているものもあります。)
 拝殿、白山三所権現、大師堂と巡拝し、禅定道を登ってゆきました。剱宮を経て一時間程で三頭山着。此処から稚児堂までは、なだらかな尾根道。涼しく快適です。中ノ平(釈迦ノ原)から法恩寺山へ。


6時半、法音寺跡着。


泰澄大師は此処で、法華経を読誦する老翁と出会ったのでした。法華経如来寿量品偈を読誦。法恩寺山頂から白山三所権現(御前峰本地十一面観音菩薩、別山本地聖観音菩薩、大汝峰本地阿弥陀如来)を遥拝し、般若心経をお唱えしました。


 7時前に伏拝着、藪中に続く古の禅定道を下ってゆきました。一応踏み跡のある妙見坂は次第に勾配を増し、七難ノ窟の絶壁を降下。


さらに急峻でジュラシックな谷を下り、伏拝から一時間程で払川に着水しました。


沢沿いの山腹藪中の踏み跡辿り、8時すぎ、小原林道に着陸。空は薄い雲あり、涼しいです。まだ通行止で静かな林道を一心に念仏行道。10時前に小原峠に登り、雲を纏った白山を遥拝。


峠付近の谷筋には、まだ残雪がありました。


西俣谷沿いに下って川上御前に参拝、10時半すぎに林道着。アサギマダラが舞っていました。北に大汝峰を拝み、念仏行道。


11時半に手取川沿いの県道に下りました。これから登ってゆく六万山の奥に、御前峰と大汝峰。


正午前に市ノ瀬着、登山届をポストに入れました。
 六万山を登って、指尾山よりこれから登ってゆく尾根と御前峰・大汝峰を遥拝。


風が涼しく、快適です。右前方には別山と御舎利山。


ハクサンシャクナゲはだいぶ花が落ちていましたが、まだ咲いている花もありました。白山権現即ち十一面観音さまを拝みました。


慶松平にはまだ残雪あり、登って振り返ると、越えてきた小原峠の奥に経ヶ岳。



三時のおやつに天然(残雪)のかき氷食べ、15時半に殿ヶ池避難小屋着。


16時半前に弥陀ヶ原に出、御前峰を拝みました。


 室堂を経て御前峰へと登ってゆくと、西日に照らされた日本海が望めました。


17時半登頂。


平泉寺から十三時間半。観音経を読誦し、白山有縁の一切衆生の息災延命と、白山仏法興隆を祈願しました。剣ヶ峰と大汝峰に掌を合わせ、山腹からアイゼン履いて傾斜45度の雪渓を彼岸へ。


雪は固く、阿弥陀仏の名号を念じつつ一歩一歩足場を作り、渡ってゆきました。
 18時半、転法輪の窟着。


観音経を読誦し、白山妙理大権現即ち十一面観音さまと、泰澄大師に感謝。窟からは御嶽山の手前に白山の山影が拝め、北東にはまだ白い立山や北アルプス。



白山の山影は、やがて御嶽山まで届きました。


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松樸裏

Author:松樸裏
自由と孤独を愛するアウトサイダーと、万物の母たる大自然との一対一の対話
2006~奥美濃の藪山を登り始める
2009~白山三禅定道を毎年登拝
2016~19白山美濃馬場の古の山伏の行場「白山鳩居峯」のうち五宿を毎月巡拝、以後随時巡拝