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長瀧寺~美濃禅定古道~別山登拝2

 15時45分に別山平に出、御手洗池にて般若心経と加宝社本地・虚空蔵菩薩ご真言をお唱えしました。


霧で展望はありません。別山へと登ってゆくと、西から湿った突風が吹き上げてきます。16時半前に別山登頂、別山社にて本地・聖観音菩薩に観音経をお唱えしました。


山頂に立ち、南と東を向いて宝篋印陀羅尼を読誦。

「若し人、高山峯上に住在して至心に呪を誦せば、眼根の及ぶ所の遠近世界、山谷林野江湖河海、其の中に有る所の毛羽鱗甲の一切の生類、惑障を碎破し無明を覚悟して、本有の三種の仏性を顕現し、畢竟して大涅槃の中に安處せん。」(「一切如来心秘密全身舎利宝篋印陀羅尼経」)

白山有縁の一切衆生の幸せを祈りました。
 霧の中、右手に残雪を見つつ御舎利山へと縦走。


宝篋印陀羅尼(正式には「一切如来心秘密全身舎利宝篋印陀羅尼」)とは、現在・未来の一切如来の分身のお姿、過去諸仏の全身舎利、十方三世一切のみ仏の法身・報身・応身そのものとされる陀羅尼です。十三時間前に礼拝した長瀧寺の宝篋印塔は、中にこの陀羅尼を納めた宝塔に他なりません。凄まじい西風と霧の中、御舎利山頂にて北と西を向き、宝篋印陀羅尼と准提観音さまご真言、豪潮律師ご宝号をお唱えし、白山有縁の生きとし生けるものの現世安穏後生極楽をお祈りしました。


 天候が許せば、ヘッドランプを点けて御前峰まで縦走するつもりでおりましたが、日本海側の前線に加えて九州に台風も近づいているとの予報。これも白山権現のお導き、と、御舎利山で引き返すことにしました。大きなハクサンマイマイやニッコウキスゲに掌を合わせつつ下り、18時すぎに三ノ峰避難小屋着。


湿った風は強かったものの、ここまでほとんど降雨がなかったのは幸いでした。夜は一晩中、西側の窓に風雨が叩きつけていました。
 翌7月4日、雨の中、カッパに身を包んで4時半すぎに出発。白山市に土砂災害警戒情報、郡上市や奥越に大雨警報。日帰りで鳩居峯を巡拝する時は、ラジオも携帯も食料も一切捨てて行じておりますが、白山の頂まで泊りがけで登拝する際はラジオは必需品です。大自然の状況に応じて正しく判断し行動すること、それが山との、神仏との対話に他なりません。ラジオはまた、雷が近づくと雑音で分かり(AMラジオ)、熊よけにもなります。
 昨日、一ノ峰と二ノ峰の間で出会ったハクサンマイマイは、相変わらずほぼ同じ処にいました。雨のためか、カエル君も多いです。6時に銚子ヶ峰着。


母御石にて准提仏母ご真言を誦し、神鳩へと下りました。雨雲の下に出ましたが、雨は一向に止みません。


今清水社から大杉を見上げつつ谷をジャブジャブ降下。


大崩壊跡から藪を下って倉谷に降りると、かなり増水していました。


渡渉は危険なので、鍋倉平へは登らずに谷沿いの細道を進んで8時に倉谷橋に出ました。左上に鍋倉平を見上げ正面に美女下平を見上げつつ、石徹白川沿いの林道を暫し行道。


初河谷を渡り藪中の八丁坂に取り付いて、滝のような沢を渡りました。


星を散りばめたようなコアジサイを拝みつつ、犬石を経て9時前に美女下平の上へ。


雨で藪下の折れ枝などが滑りやすく、疲れもあり少々難儀しました。
 10時前、浄安杉から下に大宮殿の赤屋根を拝み、中居神社に降下。



石徹白は空が明るく、雨も止みそうです。大師堂に参拝し、11時に桂清水で洗面し口を漱ぎました。一之瀬社から一之瀬谷を渡渉。


雨が上がったのでカッパを脱ぎました。山腹の踏み跡を歩き車道を横切り、桧峠へと登ってゆきました。


 12時半前、藪中の踏み跡から旧桧峠に出ました。


急峻な藪が一気に開ける光景には、いつも感動させられます。かつては、此処からが美濃国なのでした。お地蔵さまに掌を合わせ禅定道を降下。此処からはもう藪はないので一安心・・・と思っていた処、突如、豪雨が降ってきました。文政8年(1825)の長瀧寺大講堂上棟式の際、豪潮律師が本尊遷座式供養の大導師を勤めたのですが、法要の後に大洪水となり、当地の人々は豪潮水と呼んだ、と「豪潮律師畧伝」に記されています。これぞ豪潮水でしょうか。カッパのズボンは、はいても汗で中から湿るので、上だけカッパを着て下りました。上空では雷も鳴っていました。
 床並社を経て前谷に下ると、雨は上がってきました。前谷川や蓮原川の橋では、上流からひんやりとした風。長良川沿いは南風、空気が多少暖かく感じられました。


14時15分、長瀧寺着。拝殿にて白山三所権現と泰澄大師を拝み、大講堂にて般若心経と大日・釈迦・弥陀三尊のご真言をお唱えし、宝篋印塔に礼拝して宝篋印陀羅尼・准提観音菩薩ご真言・豪潮律師ご宝号をお唱えして、今回の登拝をもって一切如来の全身舎利と豪潮律師を供養致しました。今回は御前峰・大汝峰までは登れませんでしたが、これも、私が増上慢にならぬようにとの白山権現の思し召しなのでありましょう。



南無白山妙理大権現
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松樸裏

Author:松樸裏
自由と孤独を愛するアウトサイダーと、万物の母たる大自然との一対一の対話
2006~奥美濃の藪山を登り始める
2009~白山三禅定道を毎年登拝
2016~19白山美濃馬場の古の山伏の行場「白山鳩居峯」のうち五宿を毎月巡拝、以後随時巡拝