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記事一覧

未年

 ニュースを見ていますと、エアアジア機の墜落等、年の瀬まで世界の苦しみや悲しみは尽きることがないことを実感します。2015年・平成27年は未(ひつじ)年です。 天台智者大師は「摩訶止観」の中で、生老病死の現実を怖れつつも、善を求めて生きとし生けるものを救おうとする初心の菩薩を、羊に喩えています。「多く六度(布施・持戒・忍辱・精進・禅定・智慧)の功徳の善本を修すること、羊の身の肥えたるに似たり。勤めて無常を観...

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高賀山登拝

 21日朝8時、高賀神社に参拝。神社から先の道は雪に覆われ、すぐに愛用の自作かんじきを履きました。今期の初かんじきです。登山道は雪の下、渓沿いに上る登山道ではなく、高賀神社の背後の尾根の山道を登ってゆきました。途中の鉄塔より高賀山とタカネを遥拝。一時間程で東屋に着き、林道を横切って眼鏡ストラップを装着、雪の尾根をさらに直登しました。10時すぎに904m地点通過、風は冷たくなり、此処から上に続く巨岩を迂回し...

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権現山登拝

 13日午後、武芸川町小知野の登山口より権現山に登拝。明るい谷筋を登ってゆくと、山道には残雪がわずかにありました。北に権現山、西に汾陽寺山、東には天王山。山頂部は、弱い日差しの中を雪が舞っていました。 50分程で登頂。山頂の白山権現さまに、障がい者施設の方々が作った手芸の飾り物を奉納し、観音経と白山権現(十一面観音菩薩)ご真言・ご宝号をお唱えしました。山頂東の鉄塔からは、晴れていれば高賀の山並の左に白山...

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長良川巡拝(円空上人)

 12月1日、長良川上流で参禅した後、雨の長良川を下りつつ円空上人ゆかりの地を巡拝しました。 郡上市八幡町、法伝の滝。延宝7年(1679)、48歳の円空上人が白山権現の「ご神託」を受けた処です。円空上人は生涯にわたり、白山の本地仏である十一面観音菩薩の像を彫りました。 法伝の滝から美並町に入り、美濃市に出た処に鎮座する洲原神社。白山を開山された泰澄大師が養老5年(721)に開いた、白山美濃馬場の前宮です。紅葉に彩ら...

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汾陽寺山~白山遥拝

 22日早朝、寺尾ヶ原の瞽女岩の観音さまにお参りし、汾陽寺山へ。鉄塔に着くと、北に朝日に白く光り輝く白山が拝めました。北東には御嶽山の噴煙。鉄塔下に正身端坐し、白山に観音経と白山三所権現ご真言・ご宝号をお唱えしました。別山の右に山頂御前峰。中央奥の大汝峰は雲に隠れているようです。 鉄塔から下って紅葉ヶ滝に参拝。紅葉はまだ色づき始めた程度です。滝前にしばし坐しました。すべての流れは大海に帰しますが、一...

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越知山より白山遥拝

10日早朝、近江より越前に入り、杉津PAから海を遥拝。敦賀半島の上に月が輝いていました。霧の中、鯖江で高速を降り、越前町の八坂神社に参拝しました。十一面女神が祀られており、少年の頃の泰澄大師が歩いたという道が、此処から越知山まで続いているそうです。8時に小川の登山口に駐車し、行者道を歩き始めました。昨日の雨で山道はぬかるんでおり、落ちていた樹の枝を杖突きつつ登ってゆくと、涼しい北風に樹々が色づいていま...

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白山登拝(大白川~ゴマ平)下

(承前)  翌29日、4時半に起床して坐禅。6時すぎに出発し、来た道を登ってゆくと立山連峰が望め、北には笈ヶ岳が見えてきました。稜線に出ると朝日が差し、北アルプスから乗鞍岳の山並を一望。奥三方岳の後ろには御嶽山。念仏をお唱えしました。正面には火の御子峰や地獄谷の奥に聳え立つ、阿弥陀如来を本地とする大汝峰、さらに剣ヶ峰・御前峰。風は穏やかで雪も消えていました。8時、地獄覗より白山を遥拝。北弥陀ヶ原からは...

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白山登拝(大白川~ゴマ平)上

 10月28日未明、白山・大白川登山口を目指して高速道路に乗りましたが、夜間工事の為、白鳥から北は通行止。白鳥で高速道路を降り、満天の星空の下、白山美濃馬場中宮・長瀧寺に参拝しました。大講堂の上にはオリオン座が輝き、上空を流れ星が光って消えました。 国道を北上して6時に大白川登山口着。涼しい風の中、登山道を登ってゆきました。大倉山を過ぎると山道はうっすらと霜に覆われ、上に御前峰と剣ヶ峰を遥拝。山頂部は...

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姥ヶ岳より白山遥拝

 18日早朝、越前・温見(ぬくみ)の白山神社に参拝し、平家平へと車を進めました。途中、谷倉の滝やイノシシの仔を見つつ上って7時に平家平着。平家の落人が住んでいた処です。 登山道を登り始めると、背後に白山のお姿が現われました。明るく静かな林の中を登ってゆき、1243mピークを過ぎると正面に姥ヶ岳。なだらかな尾根を朝日に向かって行道。山頂部はけっこう笹が張り出していました。 8時半前登頂。北に白山三所権現(大汝峰...

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パキスタンの少女

 7世紀に中国からインドへ巡礼した玄奘三蔵法師の「大唐西域記」に、烏仗那(ウッディヤーナ)国についての記述があります。…かつてはスワート河をはさんで千四百もの伽藍が建ち、一万八千の僧がいたが、次第に減った。みな大乗仏教を学び、禅定を修している。…スワート河の源にはかつて悪龍が居り、たびたび水害を起こしていたが、お釈迦さまが悪龍を教化し、人々を苦しめるのをやめさせた…。 この地、即ち現在のパキスタン北西部...

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Haxanjunrei

松尾如秋

Author:松尾如秋
自由と孤独を愛するアウトサイダーと、森羅万象を統べているものとの一対一の対話
白山と、白山に育まれているすべてのものへの讃歌
2006~奥美濃の藪山を登り始める
2009~白山三禅定道を毎年登拝
2016~19白山美濃馬場の古の山伏の行場「白山鳩居峯」のうち五宿を毎月巡拝、以後随時巡拝