春日居~甲斐一宮~釈迦堂放浪
- 2023/11/24
- 23:05

令和五年(2023)十一月二十日朝 石和温泉の宿から北へと歩いてゆき参拝した高倉宮 社殿に祀られている神輿桃畑の間を北東へ進んでゆけば 七世紀後半建立の寺本廃寺跡がある現在の山王神社の前に講堂が さらに金堂や塔などが建ち並んでいたという甲斐最古の寺から北側へ少し歩くと 笛吹市春日居郷土館に着いた此処では笛吹市御坂町上黒駒の 台地にある桂野遺跡から出土した縄文時代中期初頭(紀元前三十六~三十五世紀頃)の 見...
越中魚津・宇奈月縄文巡礼~虹と精霊
- 2023/11/16
- 22:29

令和五年(2023)十一月十四日午後 越中・魚津港の北より西に望んだ能登半島海から内陸(東)へと車を走らせ 片貝川を渡り天神山のトンネルをくぐる天神山遺跡出土の土器は加賀の上山田貝塚と並び 縄文時代中期中葉の北陸の標識土器(天神山より望む片貝川、魚津市街と富山湾、2023/10/24)トンネルを出て右へ車を進め 小川山千光寺観音堂に参拝ご本尊の千手観音さまは寺伝によれば 魚津の北の経田浦(きょうでんうら)で大同元年(806...
河北・氷見古代巡礼
- 2023/11/02
- 20:26

令和五年(2023)十月二十九日朝 越中・小矢部から峠道を車で走り加賀・津幡の七野墳墓群へ 道の駅から南へと歩を進め倶利伽羅不動寺鳳凰殿に参拝 境内南の高台に登れば弥生時代終末期(三世紀前半)の墳墓群 二号墓は四隅突出型墳丘墓だ四隅突出型墳丘墓は弥生時代中期・紀元前後から 出雲など山陰地方で造られた墳丘墓だ弥生時代後期・二世紀後半には 出雲の西谷に巨大な四隅突出型墳丘墓が造られた(西谷三号墓、2019/2/21)(西...
白山越前禅定道~釈迦岳登拝・下
- 2023/10/18
- 22:11

(承前)十三時すぎ東に見上げた白い大汝峰と御前峰 御宝庫(おたからぐら)がよく見える南には湯の谷川とこれから縦走してゆく釈迦岳 彼方には別山と三ノ峰望む足元に紫色の菊一輪 ノコンギクのようだがよく分からぬ鞍部より釈迦岳と別山見上げ 水場で汗流し喉を潤す東に白山頂部を見上げつつ 釈迦岳の山道を登っていった山頂西の池の彼方に望む 赤兎山・大長山・経ヶ岳そして法恩寺山笹藪の中を急登し 十四時に白山釈迦岳登頂...
白山越前禅定道~釈迦岳登拝・上
- 2023/10/18
- 17:06

令和五年(2023)十月十七日朝五時半 薄明の市ノ瀬登山口を出発鈴・ラジオ鳴らしヘッドランプ点け 森の中へと進んでゆく山田屋旅館跡から登ってゆくと 背後の樹の上から黒い獣がバサバサと藪に降りるのが見えた 夜明けと日暮れは熊の活動時間だ白山越前禅定道と釈迦新道の 分岐に出て禅定道を登る釈迦新道は平成二十九年(2017)五月以来 通行止が続いていたが登れるよう今日は越前禅定道を登った後 別山へ縦走しチブリ尾根を下...
平泉寺~三室山~比島観音放浪
- 2023/10/15
- 02:52

令和五年(2023)十月十二日 越前の勝山を放浪朝七時半に歩き始めた白山越前馬場 平泉寺(へいせんじ)の石畳の参道延々と続く苔むす石畳 平泉寺の僧らが運んだという九頭竜川からやがて霊応山平泉寺に参拝 明治の神仏分離で中宮平泉寺は白山神社となり明治五年(1872)に 廃寺にされたが明治三十九年(1906)再興された此処に歴史探訪館の前を通って泰澄大師廟へ 掌を合わす白山を開かれた泰澄大師に精進坂を上り左手の顕海寺に参詣...
白水滝より白山登拝2~縄文大崩壊
- 2023/10/09
- 21:18

(承前)(そしてその崩壊地の中に紀元前二百年頃 マグマ噴火で剣ヶ峰溶岩ドームができたのだ北風の中十一時半すぎに剣ヶ峰登頂 木の標柱には氷の旗ができていた)紀元前三十四~三十世紀頃 白山の山頂部が東へ大崩壊した当時の白山は今より標高の高い 成層火山だったが崩壊した山体に残された馬蹄形の凹地の最高所が 現在の山頂御前峰崩壊物は岩屑(がんさい)なだれとなり大白川を 下って達した庄川との出合まで(「新編白川村史 ...
白水滝より白山登拝1~御厨池
- 2023/10/08
- 14:21

令和五年(2023)十月七日 飛騨白川の白水滝(しらみずのたき)より白山登拝朝六時十五分に滝を拝むと 背後の山上は早くも白いここ十数年の白山の冠雪は 十月後半~十一月始めであり十月前半に冠雪したのは平成二十七年(2015)の 十月十四日以来八年ぶり白水滝が流れ落ちている岩壁は 紀元前二百年頃噴火した時の溶岩だ(「日本活火山総覧(第4版)」)山上の火口から流れ出た溶岩は谷をせき止め 山上の火口は溶岩ドームとなり剣ヶ峰...
飛騨白川~越中五箇山巡拝
- 2023/09/18
- 14:04

飛騨白川より越中五箇山まで 車で巡拝してきた庄川下って令和五年(2023)九月九日 御母衣(みぼろ)湖畔の荘川桜へ昭和三十五年(1960)十二月 ダム湖に沈む直前の荘川村中野の照蓮寺と光輪寺にあった アズマヒガンザクラが高台の此処に移植され無事に活着した 照蓮寺は長享二年(1488)に明心上人が下白川(しもしらかわ)にあった浄土真宗の 道場を移し再興した寺(「飛騨史畧」)明心上人の祖先の嘉念坊善俊上人は 親鸞聖人の弟子で...
吉備放浪4 鬼ノ城~古郡神社
- 2023/09/09
- 06:49

(承前)造山古墳(つくりやまこふん)から北へ足を進めると 庚申山の上の神社から鐘の音この地域には神社に鐘楼が 普通にあって長閑(のどか)に響く音江戸~明治時代の神仏分離までは当たり前だった 光景が何故残っているのか不思議だ足守川を左岸に渡り右岸に戻り 高塚の天神宮に参詣高速道路下の高塚遺跡からは 弥生時代後期の銅鐸が出土した銅鐸も鐘の一種なり 仏教伝来以前から鳴らされてきた九時半に矢喰神社に参拝 吉備中...