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記事一覧

風越山登拝

 今年の登り納めは、信州飯田の風越山。権現山とも呼ばれる、白山信仰の山です。 朝7時に飯田駅を発ち、白山町を歩いて白山神社里宮に参拝。権現山白山社の幟が立っていました。泰澄大師開山と伝わり、明治の神仏分離までは白山寺と称していたそうです。 8時前に里宮を出発。宮の奥へと続く山道は所々うっすらと雪に覆われていましたが、奥美濃の山々に比べると雪はだいぶ少ないようです。延命水を通って、里宮から2時間ほどで...

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伊吹山北尾根縦走~白山遥拝

 12日朝7時半、国見岳スキー場を発ち、伊吹山へ。東本願寺開基・教如上人が関ヶ原合戦の頃、西軍に追われて匿われていたという鉈ヶ岩屋には、氷柱が下がっていました。先週、下見がてら虎子山に登ったときは、山頂まで雪はありませんでした。今日は、鉈ヶ岩屋から上は新雪の上に獣の足跡。国見岳を過ぎると雪は疎らになり、ぬかるんだ所もありました。西から雲に覆われ、展望はなし。大禿山、御座峰を経て、10時半に静馬ヶ原を渡...

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毘沙門岳より白山遥拝

 昨日夜明け前、白山美濃馬場の長瀧寺に参拝し、阿弥陀ヶ滝へ。戦国時代、長瀧寺の道雅法印が阿弥陀如来を感得した滝です。道は雪に覆われ、石の表面は凍っていました。滝の裏に立っておられるお不動さまに参拝、滝に向かって念仏をお称えしました。 7時に阿弥陀ヶ滝発、車道を歩いて下り、正ヶ洞から白山禅定道へ。前谷から旧桧峠への古道です。泰澄大師が白山開山の翌年、流行していた悪疫の病難消除の為、白山妙理大権現を勧...

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白山雪化粧

 今朝、カーテンを開けて窓の露を拭うと、久々に姿を現わした白山は真っ白に雪化粧していました。矢も盾もたまらずに、関市武芸川町の権現山へ。小知野の登山口から40分ほど登って山頂の白山権現社に参拝し、鉄塔に出ると、高賀山・タカネと、滝波山・蕪山の間に、真っ白な白山を拝むことができました。右から御前峰、大汝峰、別山と続く、白山三所権現。白山の方から吹き寄せる冷たい風に手がかじかみます。白山を遥拝しつつ坐し...

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紅葉ヶ滝

 私がよく訪れる、白山遥拝の山。今日も早朝に登りましたが、高賀の山並と三尾の山並の間に見えるはずの白山は、雲に隠れて見えませんでした。 山を越えて20分ほど下った谷間に、滝があります。滝の下から流れるせせらぎの真ん中の、苔むす石の上にて坐禅。滝の落ちる音と、せせらぎの音。滔々と流れゆく水。透き通った水面に滝の姿が映り、よく見ると、水の中をゆったりと魚が泳いでいます。 中国宋代の宏智(わんし)禅師が書い...

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御前山より白山遥拝

 昨日、飛騨萩原の上村(うわむら)白山神社より、御前山(ごぜんやま)に登りました。上村白山神社は白山を勧請した社で、山上の「御前権現」の遥拝所・前社堂であったといわれています。参拝し、社の奥の静かな山道を登ってゆくと、処々に観音様などの石仏が祀ってあり、巡拝しつつ登りました。雲が多く、展望は今一つでしたが、六・七合目辺りの紅葉は見事でした。2時間ほどで九合目の焼堂ヶ原着。かつて、ここに上村白山神社の別...

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乗鞍岳より白山遥拝

 10月28・29日、高山市の乗鞍青少年交流の家から乗鞍岳に登り、白山を遥拝してきました。 朝3時に家を発ち6時に登山口着。先ずは丸黒山への登りです。ガンバル坂の手前でホシガラスに会いました。白山展望台をすぎ、根性坂を登りながら後ろを振り返ると、雲海に浮かぶ白山の美しい山容(写真1)!御前峰・剣ヶ峰・大汝峰を中心に、左に別山、右に三方崩山などの山々を取り込んで、両翼に延々と続く山並・・・ 8時すぎに丸黒山に着...

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権現花房縦走~白山遥拝

 能郷白山と伊吹山の中間に連なる、小津三山(権現山、花房山、雷倉)。尖った山容が目を引く小津権現山は、白山大権現を祀る、白山信仰の山です。 昨日、小津の白山神社(白山大権現)より権現山、花房山を縦走、白山を遥拝しました。 朝6時すぎ、白山大権現に参拝。神社の裏へと登り、1時間ほどで高屋山着、色付いた枝越しに小津三山が見渡せました。山中、鹿の声が響き、尾根を歩いていると、左右の茂みを鹿が走り去ることが何度...

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虚空蔵菩薩

 白山の本地は、御前峰が十一面観音菩薩、大汝峰が阿弥陀如来、別山が聖観音菩薩、いずれも泰澄大師が感得し、白山三所権現として古来崇められています。 白山には虚空蔵菩薩も祀られていて、美濃馬場の中居神社のご本尊(奥州藤原秀衡寄進)の他、かつては別山の加宝社、加賀馬場の加宝宮にも祀られていたようです。また、越前馬場の平泉寺の白山三所権現社壇脇の加宝社や、四至の艮(うしとら、北東)側にも、虚空蔵菩薩が祀られて...

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那比本宮より高賀山登拝

 秋晴れの10月3日、高賀山六社の一つ、那比本宮より、高賀山とタカネに登拝しました。 タカネ西麓・白谷の十一面観音菩薩に参拝し、8時前、那比本宮着。高賀山本地の虚空蔵菩薩、白山本地の十一面観音菩薩のご真言をお唱えして出発しました。車の入れぬ林道を歩いてゆき、30分ほどで林道終点へ。草を掻き分け、二つの沢の間の急峻な尾根を南西に登ってゆきます。藪は薄く、視界が遮られるようなことはありませんが、急な尾根です...

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Haxanjunrei

松尾如秋

Author:松尾如秋
自由と孤独を愛するアウトサイダーと、森羅万象を統べているものとの一対一の対話
白山と、白山に育まれているすべてのものへの讃歌
2006~奥美濃の藪山を登り始める
2009~白山三禅定道を毎年登拝
2016~19白山美濃馬場の古の山伏の行場「白山鳩居峯」のうち五宿を毎月巡拝、以後随時巡拝