平泉寺~三室山~比島観音放浪
- 2023/10/15
- 02:52

令和五年(2023)十月十二日 越前の勝山を放浪朝七時半に歩き始めた白山越前馬場 平泉寺(へいせんじ)の石畳の参道延々と続く苔むす石畳 平泉寺の僧らが運んだという九頭竜川からやがて霊応山平泉寺に参拝 明治の神仏分離で中宮平泉寺は白山神社となり明治五年(1872)に 廃寺にされたが明治三十九年(1906)再興された此処に歴史探訪館の前を通って泰澄大師廟へ 掌を合わす白山を開かれた泰澄大師に精進坂を上り左手の顕海寺に参詣...
飛騨白川~越中五箇山巡拝
- 2023/09/18
- 14:04

飛騨白川より越中五箇山まで 車で巡拝してきた庄川下って令和五年(2023)九月九日 御母衣(みぼろ)湖畔の荘川桜へ昭和三十五年(1960)十二月 ダム湖に沈む直前の荘川村中野の照蓮寺と光輪寺にあった アズマヒガンザクラが高台の此処に移植され無事に活着した 照蓮寺は長享二年(1488)に明心上人が下白川(しもしらかわ)にあった浄土真宗の 道場を移し再興した寺(「飛騨史畧」)明心上人の祖先の嘉念坊善俊上人は 親鸞聖人の弟子で...
吉備放浪4 鬼ノ城~古郡神社
- 2023/09/09
- 06:49

(承前)造山古墳(つくりやまこふん)から北へ足を進めると 庚申山の上の神社から鐘の音この地域には神社に鐘楼が 普通にあって長閑(のどか)に響く音江戸~明治時代の神仏分離までは当たり前だった 光景が何故残っているのか不思議だ足守川を左岸に渡り右岸に戻り 高塚の天神宮に参詣高速道路下の高塚遺跡からは 弥生時代後期の銅鐸が出土した銅鐸も鐘の一種なり 仏教伝来以前から鳴らされてきた九時半に矢喰神社に参拝 吉備中...
雨飾山~焼山縦走・上
- 2023/08/10
- 20:59

令和五年(2023)八月八日信越境の 雨飾山(あまかざりやま)から越後の焼山まで縦走未明に山寺の観音堂に参拝 見上げれば上空に輝く半月南東に雨飾山の山かげ拝み 雨飾山荘へと車を進めた(巻頭写真)五時前に雨飾山荘前を発ち 薬師尾根を登ってゆけば北にあごを高く突き上げた 鬼ヶ面山のプロフィールやがて一ヶ月前に縦走した 駒ヶ岳~鬼ヶ面山~鋸岳一望六時に山の端より朝日差し 雨飾山を見あげた上に振り返れば駒ヶ岳と黒姫...
野いちご
- 2023/08/03
- 01:24

令和五年(2023)も、もう八月だ。下界の暑さを逃れて山の庵に籠る。標高一千メートルの此処は、真夏でも一日中二十℃台だ。庵の下には、草の間にバライチゴの実が宝玉のように煌めいている。赤い実に乗っているヒスイのようなものは、カメムシの幼虫か。 翌朝、バライチゴの実を摘んでパンにはさみ、いただいた。スイーツ的な甘さはないが、ほのかな甘味と酸味の素朴な味わい。この二十一世紀の野人同様、紀元前二十一世紀の縄文...
越中婦負・古墳丘陵放浪 2
- 2023/07/26
- 21:21

(承前)六治古塚墳墓(ろくじこづかふんぼ)も弥生時代終末期(三世紀前半)の 四隅突出型墳丘墓である谷を挟んで北東には同時代の 集落跡の千坊山遺跡がある六治古塚墳墓から北へ進み各願寺に 参詣し西へ進むと花水谷各願寺の僧が閼伽水を汲んでいたという さらに進むと睡蓮咲くため池に山道を上り勅使塚古墳(ちょくしづかこふん)へ 古墳時代前期(三世紀末)の前方後方墳踏み跡を南西へ進むと五ツ塚古墳群 一列に五基並んでいる円...
頸城駒ヶ岳~鋸岳縦走 1
- 2023/07/08
- 22:45

令和五年(2023)七月七日早朝 越後・糸魚川の根知谷より駒ヶ岳と雨飾山(あまかざりやま)遥拝山寺の金蔵院・観音堂・山王社に参り 五時半前に着いた展望台うろこ雲の下にこれから歩いてゆく 駒ヶ岳・鬼ヶ面山・鋸岳を北東~東に拝みつつ林道を北へと歩いていった 西~北西には明星山と青海の黒姫山を見上ぐ駒ヶ岳には南西側からも登れるが 山腹を北上し北西から登ることにする東から見下ろしている駒ヶ岳 テーブルマウンテンの...
医王山登拝2~顕
- 2023/06/24
- 06:28

(承前)令和五年(2023)六月二十一日夏至早朝 小矢部川なんぶ大橋の東より医王山(いおうぜん)遥拝一昨日と逆に美濃・飛騨境は曇りで 越中は晴れているすっきり六時前に祖谷登山口を発ち 前医王山へと登っていった二つのピークに胎蔵界大日如来と 金剛界大日如来のご真言をお唱えしたツツドリの声聞きつつ国土原へと 西に登ってゆけば足元にギンリョウソウそして南の樹間には 残雪の白山がお姿現わす!四塚山と七倉山の左に 大...
米山登拝・上~蝶と海と雪と泰澄
- 2023/04/28
- 22:45

令和五年(2023)四月二十五日 越後・柏崎の谷根(たんね)より泰澄大師ゆかりの米山(よねやま)に登拝した 六拡トンネル口を朝八時半に発ちハナモモ越しに見上げた米山 標高千メートル弱なのにまだまだ残雪に覆われている 越後の雪は奥美濃の比ではない谷根登山口に入る前 参詣した不動滝に奈良時代谷根に慈眼寺を開かれた 行基菩薩が不動尊を祀ったという此処に橋を渡って山道登れば 出迎えてくれたよカナヘビが南からの心地よ...
マジヤーリヤとナボル~動物たちの為に
- 2022/12/27
- 09:40

十二月三十一日から一月四日は、ゾロアスター教の六つの季節祭の五つ目、マジヤーリヤ(中冬)。すべての善きものの創造主アフラ・マズダーが動物たちを創ったことを祝う祭日です。ペルシア暦の元日(ノウルーズ)はこの時期ではなく、春分です。アフラ・マズダーは初めに天空を、次に水を、次に大地を創り、さらに植物・動物・人間を創ったのでした。 九世紀にペルシアで書かれたゾロアスター教の文献「ザードスプラムの選集」によ...